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シュンラン・3~蕾

 ラン科シュンラン属の「シュンラン(春蘭)」。細い葉は常緑で冬の間も生い茂っているが根元には落ち葉が積もっている。その落ち葉を少し掻き分けると長さ4~5センチの蕾が現れた。まだ地面スレスレにあるがこの後花茎を伸ばし3月中旬には開花する
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ケンポナシ・5~樹皮

 クロウメモドキ科ケンポナシ属の「ケンポナシ(玄圃梨)」。北海道~九州の山野に生育し樹高は10~15メートル。大きくなると20メートルを超えるものもある。初夏に枝先に集散花序を出し果実は秋に熟す。その樹皮は灰褐色で成木になると縦に裂け薄く剥がれていく。これは野津田公園のもの。
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ブナ・11~実生

 昨年秋に採取した「ブナ(ぶな※)」の種子を数粒植木鉢に蒔いたところひとつだけ発芽した。ブナは数年に一度果実を稔らせるが昨年は高尾山の“駅前ブナ”がたくさんの果実を稔らせた。果実は表面に棘がある殻斗で中には種子が2つ入っている。新芽にはまだ種皮が付いているがこの帽子が取れると双葉が出てくる。観察を続けよう。
 ※“ぶな”の漢字は木へんに無。
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サンシュユ・2~開花

 中郷公園の歩道脇で開花した「サンシュユ(山茱萸)」。ミズキ科サンシュユ属の薬用小高木で早春に枝いっぱいに花序を付ける。ひとつの花序には20個ほどの直径7~8ミリの小花があり4枚の花弁は反り返る。写真はちょうど咲き初めで4本の雄蕊と中央に雌蕊が見える。果実は秋に赤く稔る
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コショウ

 東京薬科大学“薬用植物園”の温室で見られる「コショウ(胡椒)」。コショウ科コショウ属のつる性常緑木本でインド原産。紀元前500年頃には古代ギリシアで医薬品や食用として利用されていた。コショウは熱帯地域に生育するがヨーロッパの気候では栽培できず、古来から黄金に匹敵するような高値で取引されていた。世界史で中世ヨーロッパでは決死の覚悟でコショウを求めて探検したと習ったが、現代の生活ではとても理解できずもし我が家でコショウが無くなってもステーキやラーメンの味付けを我慢するくらいの存在だと思っていた。
 冬が厳しいヨーロッパでは屠殺した家畜の肉を乾燥させたり塩漬けにして長期間保存していたが、乾燥肉は固くて風味が無くまた塩漬け肉は時が経つにつれ腐敗していきそれでも人々は我慢して食べていた。そのため防腐剤や香辛料としてのダブル効果があるコショウは食糧確保のためには無くてはならないものだったわけだ。
 当時は原産地のインドからヨーロッパに運ばれたが、途中のオスマン帝国や地中海を支配していたベネチアにかなりの中間利益を搾取されていた。そのため大航海時代には安価なコショウを求めてアフリカ喜望峰回りのルートを開拓することになった。コロンブスが新大陸を発見したのはキリスト教布教と並んでコショウの輸送ルート確保も目的だった。
 コショウにはホワイトペッパー、ブラックペッパー、グリーンペッパー、ピンクペッパーなどがあるがこれらは全て同じ種類のコショウが原料。果実を収穫するタイミングや製法を変えることで色や風味に違いが生まれる。例えば完熟した実を収穫して乾燥させ水に漬けて外皮を剥いたものがホワイトペッパーになり、完全に熟す前の実を乾燥させたものがブラックペッパーになる。写真はまだ若い緑色の果実だがこれを短期間で乾燥させるとグリーンペッパーになる。
 コショウで思い出したのが獅子文六著の小説『胡椒息子』。冷たい継母のもとに引き取られた少年が実の母を探すというストーリーでテレビドラマ(昭和44年)では中村光輝(三代目中村又五郎)さんが主演し意地悪なお姉さん役が岡崎友紀さんだった。
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ネジキ・6~果実

 長沼公園“栃本尾根”に多く生育している「ネジキ(捩木)」。ツツジ科ネジキ属の落葉小高木で5~6月に簪飾りのような小さな花を下向きに咲かせる。果実は直径3~4ミリの蒴果で上向きになり熟すと裂開して中の種子を零す。
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野鳥・53~ツグミ2

 今冬は花の少ない時期に当地で見られる野鳥の名前を覚えようと“にわかバードウォッチャー”になり何種類かの野鳥を観察できた。ジョウビタキやエナガなどを見られたのは素人ウォッチャーとしては上出来。しかし野鳥観察にはそれなりの知識や経験と超望遠レンズなどの装備が必要なのを改めて認識した。そもそも野鳥の鳴き声や習性を知らずほぼ行き当たりばったり。野鳥を見つけても望遠レンズを付けているうちに見失ったり撮ってもピンボケで私にはこれが結構な“ストレス”になった。植物と違って必ずそこに居るとは限らず同じ場所でじっと待つことはどうも苦手。そもそも私の植物観察はウォーキングやランニングのトレーニングの“ついで”だった。やはりこれまで通りトレーニング>植物観察>の順でその“ついで”に偶然遭遇した野鳥を撮るのが良さそうだ。
 写真は浅川“平山橋”付近の河原に降りてきた「ツグミ(鶫)」。ヒタキ科ツグミ属の冬鳥で10月頃にシベリアから多く渡来し日本の積雪の無い地方の農耕地や野原などで越冬する。全長は24~25センチで地面にいる虫を捕食する。ツグミは春の渡りの頃にさえずるが冬の間は鳴かないので“口をつぐむ”が名前の由来になった。
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コシダ・2~葉裏

 ウラジロ科コシダ属の「コシダ(小羊歯)」。ウラジロの葉裏は白くなりお正月飾りに良く使われるのは御馴染み。このコシダもウラジロと同じように葉裏は白い。その名はウラジロより小振りという意味。
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野鳥・52~ホオジロ雄

 野津田公園の野原で見掛けた「ホオジロ(頬白・黄道眉・画眉鳥)」。ホオジロ科ホオジロ属の留鳥で日本全土に分布している。全長は16~17センチで枯れススキの穂に止まり遊具のようにゆらゆらと揺れているのでピントが甘い。背や尾が褐色のためスズメかと思ったが尾が長く目の上の白い帯がスズメとは異なる。過眼線が黒いのでこれはオスだろう。
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セツブンソウ・8~雨水

 今日は二十四節気の“雨水”。これまで降っていた雪が雨に変わり氷が融けて流れていくことを表している。春の訪れはまず日脚が伸びて感じる“光の春”であり、その次は氷が融けてさらさらと流れ野鳥のさえずりが聞こえる“音の春”になる。春一番が吹くのもこの時期になる。そして桜前線が話題になり始める頃には寒さも和らぎ“気温の春”を実感する。
 節分の4日後に咲き始めた拙庭の「セツブンソウ(節分草)」は雨水になってほぼ満開になった。2年前は夏越しが上手くいかず前年の20輪から12輪に減ってしまったが昨年は22輪と復活し今年は30輪数えられる。真冬の厳しい冷え込みの際に何回か出来た霜柱のせいで4~5輪は花茎は立っているものの花被が傷んで開いていないがこれから葉が展開し養分を蓄えれば来春はまた大きく開いてくれるだろう。1年目、2年目の葉もポツポツと出ている。セツブンソウはキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。
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