現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

神沢利子「熊」いないいないばあや所収

2018-12-15 14:24:49 | 作品論
 カーニバルの夜の仮装大会で優勝したのは熊に扮した八百屋の御用聞きの若者でした。
 でも、主人公には、口ひげをはやし胸毛も生えているとうさんの方が、もっと本物の熊のように思えてしまうのでした。
 幼い日の、虚構と現実がないまぜになったような夢幻の世界を、鮮やかに描いています。
 他の短編もそうですが、平山英三の挿絵が作品世界をさらに際立たせています。

いないいないばあや (岩波少年少女の本)
クリエーター情報なし
岩波書店
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