小学校低学年ぐらいの主人公の女の子、すみれちゃんと、90歳のひいおばあちゃんとの交流を描いています。
昔ながらの生活をし、自然と交流して暮らしているひいおばあちゃんは、町で暮らすすみれちゃんには、妖怪のように思えます。
そして、ひいおばあちゃんが住んでいる山奥の地域も、妖怪エリアなのです。
しかし、それらは、すみれちゃんにとって、けっして怖いものではなく、魅力的なものなのです。
それゆえ、両親がクラス会で帰省するときに、すすんで一人で山奥で暮らしているひいおばあちゃんの家にお泊りに行ったのです。
核家族化がすすんだ現代では、こうした三世代を超えた交流は、現実には難しくなっています。
あったとしても、それは老人ホームや病院のような特殊な環境におけるものが多いでしょう。
そうした時、この作品はそれを補う重要な働きをしているかもしれません。