今回のお話は社会科の単純暗記分野について。
私の言う,単純暗記というのは,
「日本の山地・山脈・川・平野」「地形図」など
一度に大量に,場所(記号)と言葉を組み合わせて覚える,というものです。
社会が得意で社会の先生になった人だと、
先生が一通りポイントさえ教えてくれれば後は自分で山脈名とか地図記号などは覚えられてしまうし、
理解してしまえば、問題が解けた経験があるため、
この単純暗記分野の授業は「あとは覚えとけ!」と生徒さんに言って終わってしまう方がいます。
しかし、大概の子は「覚えとけ」では「覚えません」。
とくに、小学校のころから単純暗記&計算を無理やりやらされなかった世代の子は、
自分だけで単純暗記できる子は少なくなっているように感じました。
そこで、塾講師時代の私は、
「山地・山脈・川・平野」や「地形図」などの基本用語を答えさせるプリントを作成し
そのプリントにわざと答えを書き込ませながら説明をしたあとで10分間生徒自身に覚えさせる時間を設けて
そのあとに 同じプリントを印刷してやらせる形(極力見ないで解いて、わからなければプリントを見ても良い)
をとりました。
そのあとで答え合わせをさせ、どれぐらいで覚えられたかを確認します。
そうすると、たいていの子は40~60パーセントぐらいはできているので、
そのときに
「たったの10分で半分くらいは覚えられたじゃん。だったら、30分あればかなりできるようになるんじゃない?」
と言って、覚えるめんどくささを軽減させるような物言いをします。
そして、もう一度同じページを各人3部づつ印刷して、このプリントを使って宿題で覚えるように指示し、
次の時間にテストを行います。
もちろん、満点を取る子は少ないので、またその次の週も行います。
最初は,「山脈名」だけだったのを,徐々に「川の名前」「平野の名前」などを増やしていきます。
そしてほとんどの子が満点をとるようになった分野はテスト終了という形に。
そしてテスト直前にもう一度同じテストをし、出来なければ居残りさせて個別指導という形をとりました。
そのおかげで、単純暗記ができていたので、応用問題も出来るようになって、平
均点以上(良くできる子は平均点の30点以上)とれました。
時間に余裕があるときはこのような形が取れます。
授業時間は多ければ、生徒自身に負担が少なく効率的に指導できるな、と思います。
また、少人数制で生徒の成績にばらつきがあまりないと、このようなことも出来るので助かりますが・・。
すぐ覚えられてしまう子には,このような反復方法は苦痛なので,
そういう子ばかりのクラスは,説明のみして,あとは生徒さんに任せる,という形をとっていました。
社会は「単純暗記させればいいから教えるのは楽だね」、と馬鹿にされたことがありますが、
単純暗記させるのも先生の腕次第だと思ったので、生徒さんの成績があがると
ちょっとだけですが,自分の社会の授業に自信が出たことも。(あのときの生徒さん,ありがとう!)
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※現在,過去の記事を削除・編集しております。その中の記事の中でいくつかピックアップして
ブログに再度アップしています。この記事はその1つです。
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