昨日は横浜美術館で童美連の部会後、『魅惑の横浜ツアー第三弾』には参加せず、東京・池袋のジュンク堂本店で午後7時から行われた『小学館 絵本「リリアン」発行記念イベント 山田太一・黒井健トークセッション』に行ってきました
これは、脚本家の山田太一さんが原作を書き、黒井健さんが絵をつけた山田さん初の絵本出版記念イベント
ミーハーな私が生山田太一さんを拝見してどれだけ興奮したか想像がつくでしょう?
ハイ、もちろん本にサインをしていただきましたよ。
サインにカフェオレ本名が載っちゃってますけど、山田太一さんが書いてくださった文字にモザイクをかけるなんてもったいなことはできなかったので、個人情報流出覚悟で公開です。
友達と4ショットで写真も撮らせていただきましたが、こちらは公開のお許しをいただけなかったので私の宝物として大切にしまっておきます。
最後に握手もしてもらいましたよ。
山田太一さんは、メディアで拝見しているイメージ通りの方でした。
そして作られるドラマのように真面目で真摯な姿勢が感じられ、感動
黒井さんは元々山田さんの大ファンとのことで、黒井さんの熱烈オファーからこの絵本が誕生したんだけど、黒井さんほどの大物でも憧れの人の前では今でも緊張しちゃうんだな~なんて、いつになく山田さんの隣でいっぱいいっぱいの黒井さんを見ました。
トークセッションでは、もちろんいいお話がたくさん聞けました。
書く上で大切なことは「自分を手放さないこと」とおっしゃってました。
もう連続ドラマはお書きにならないと決めているそうで、それは視聴率を気にした商業主義の仕事はしたくない、時間をかけてじっくり温めた作品を形にしてくれるプロデューサーと仕事がしたいし、(自分が年をとって)若い人の話を書くとどうしてもズレが生じるので若い人の話は若い人が書けばいいともお話されていました。
同じ脚本家でも橋田寿賀子センセイや三谷幸喜さんのようにカラーも使う俳優もだいたい決まっているのとは違って、山田太一さんのドラマは、見終わって「いいドラマだったな~」と思ってクレジットを見ると山田太一さんだった、みたいなところがあると思うんですよね。
ご自分でも「役者それぞれにいいところがあるので、自分の考えで(役者を)支配したくない」とおっしゃってました(だから自分の思い通りの演技じゃないからと灰皿を投げつけるようなことはしないと(爆))が、今回の絵本にもそういう考えが表れているような気もしたんです。
黒井さんは絵を描くのにものすごく苦労されたみたいで、この絵本は黒井さんにとっても渾身の一冊だったと思うし、山田さんも黒井さんの絵を絶賛されてましたけど、もしかしたらちょっとご自分のイメージされるところとは違ったのかな…というニュアンスを感じたんですね。
でもそれはそれで「この人は私の文をこんな風に捉えてくれたんだな」と、納得されて「黒井流表現」を楽しんでいるようでもありました。
懐の深い方だわ、ほんと。
トークセッション後は、現地でおちあった友達とアレコレ語り合って充実の1日でした。
今日は昨日1日中出かけてたのと緊張したせいかどっと疲れてます…