昨日は昨年亡くなった恩師のお宅へ
遺品の「形見分け」ということで、70年代の初期のお弟子さんから先生がご病気で入院される前の90年代のお弟子さんの代表14名が集結。
私も80年代初頭に2年間先生主宰のイラスト塾に通い、その後3年間アシスタントとしてお宅に通いました。
私がこの仕事に入るきっかけを作ってくださった大切な人。
技術的なことではなく、もっと根本的な心構えをたくさん学んだような気がします。
それを今生かしきれてない自分が情けない…。
画像は形見分けでいただいた先生の著書
ケースのタイトルが反転しているのが粋です。
中身も今見ても新鮮で、常に面白いものへの探究心を忘れない先生の凄さを思い知りました。
他にも先生ご愛用の帽子や時計、文房具や貴重な原画をいただきました。
ロボット型のユニークなコンクリート打ちっぱなしのお家は先生のご自宅。
このロボット型の3階部分がアトリエで、私もここでお手伝いさせていただいてました。
当時は足の踏み場もないくらい本がうずたかく積み上げられていて、貴重な資料に溢れていたお宝部屋でしたが、昨日はもうすっかり片付いてほとんどの棚がもぬけの殻でちょっと寂しかった。
私が通っていた頃のアトリエの窓は丸窓だったので、ほんとうに「ロボットのお家」でした。
とっても閑静な高級住宅地の一角に建つこのユニークな作りのお家を久しぶりに拝見したら、楳図かずお邸の騒動を思い出しました。
ロボットハウス建設当時の近隣との関係はわかりませんが、少なくとも私が知る限りご近所との関係はすっごく良好で、これも先生ご一家のお人柄なのではないかと思います。