最近他のブログを見る機会が多い。写真に対し一文程度が付け加えられているものが多い。しかし、その一文に「ムムゥ?」と首をひねるものが時たまある。また、電話の応対を聞いていて、悪いと思ってもつい、「違うでしょ~、お電話させていただきます、じゃなく、いたします、でしょ」と横から口を挟んでしまう。
ブログの例では、仲間なのに尊敬語や丁寧語を使ったり、外部の人からは不可思議な、使役系の「◯◯させられました」のことばを使っているからである。謙譲語に至っては、現代はもはや「死語」の時代なのだろう。
敬語は社会の状況を反映している。学生時代、敬語が難しくて、英語には敬語がないことを羨ましく思ったものだ。三十代の初め頃、大阪に一時的に住んで、敬語や上下の社交礼儀の細かさに参った思い出がある。そういう視点からなら、以前ほど上下関係がうるさくない時代が来たのだと、喜ばしいのかもしれない。時代は生き物だとも思う。変わるものと変わらないもの、それを注意したい。 ケパ

