一日中、きょうはデスクワーク。遅れに遅れているアルバムの編集作業をする。
夜になって、実家から一時帰宅している妻と夕食に出かける。久しぶりなので梅田の新地をめざす。
途中、ニコンサロンへ寄って「ニコンDf」をさわる。
まず1枚シャッターを切ったあと、レンズを外して本当にミラーが入っているのかを確認した。
ミラーショックがほとんどないし、やはりシャッター音が擬似的だったからだ。
でもまちがいなくミラーはそこにあった。
それにしてもこの軽さはなんだ? 音だけでなく、カメラそのものが軽い。あたらしく出た「50ミリF1.8Gスペシャルエディション」が付いているが、このレンズも軽い。
全体のボリューム(つまり体積)に対して、手が感じる重量がちょっと少ない。いや、かなり少ない。
ボディとレンズを合わせた重さは955グラムで、このセットはニコンダイレクトで299,800円だから、1グラムあたり314円ということになる。
同じようにD800本体で計算するとグラムあたり298円となり、圧倒的にD800の方が安い。
まあ、カメラを重さで買う人はいないだろうから、こんな計算は成り立たないことはわかっているが、Dfはクラシックな形をしているがゆえに、F3やFM2のあのずっしりとした重さを手が覚えていて混乱を来すのである。
日ごろD800を「くそ重い」とけなしているのに、こんなときだけ持ち上げるのは都合のいい話だが、やはりカメラという機械はある程度の重量がなければダメだ。
そんなわけで、Dfはただ「軽い」というだけの理由で魅力は失せ、百年の恋も醒めたのである。
ついでにニコンサロンでやっていた「瀬戸正人写真展」を観る。
今回の作品は福島の樹木に降り注いだセシウム137をモノクロフィルムで撮影している。
いや、セシウム自体は目に見えるものではなく、フィルムにも写らないのであるが、モノクロプリントだからであろうか、なにか銀色に光るものが樹木に付着しているように見えて、それが恐ろしくも美しく輝いているのだ。
瀬戸さんはいつも挑戦的な作品をつくりだす社会派のアーティストで、作品のテーマによってさまざまな表現方法を自由自在に使い分ける。
その柔軟な方法論と、社会に対してつねに疑問を投げかける制作の姿勢がすごいと思う。
ニコンサロンを出て、新地のミスター・ケリーズというジャズバーへむかう。
今夜はここで二村敦志さんのライブがある。
妻と夕食をたべながら近況をいろいろ話していると、やがてライブははじまった。
生ギター1本ではじまったスローな曲は、2コーラス目からバンドの演奏が重なり、会場が気持ちのいいサウンドに包まれる。
2曲目はファーストアルバムの代表曲「Shootin' Star」で、いっきにヒートアップする。
いやあ、このバンドはバランスがいいね。
でしゃばらないリードギターは聴かせどころをおさえたリフが渋い。キーボードは多彩な音をうまくあやつり、曲に厚みを加えている。そして圧巻はベースとドラムの完ぺきなリズムだ。
ちなみにドラムは関西屈指のドラマー・東原力哉さん。57歳とは思えないパワフルな演奏で、バンド全員をぐいぐいと引っぱっていく。
このメンバーと出会えたことが、二村さんの財産だといえるだろう。
AOR(Adult Oriented Rock = 大人志向のロック)を標榜する彼の音楽は、もっと評価されていいと思う。
夜になって、実家から一時帰宅している妻と夕食に出かける。久しぶりなので梅田の新地をめざす。
途中、ニコンサロンへ寄って「ニコンDf」をさわる。
まず1枚シャッターを切ったあと、レンズを外して本当にミラーが入っているのかを確認した。
ミラーショックがほとんどないし、やはりシャッター音が擬似的だったからだ。
でもまちがいなくミラーはそこにあった。
それにしてもこの軽さはなんだ? 音だけでなく、カメラそのものが軽い。あたらしく出た「50ミリF1.8Gスペシャルエディション」が付いているが、このレンズも軽い。
全体のボリューム(つまり体積)に対して、手が感じる重量がちょっと少ない。いや、かなり少ない。
ボディとレンズを合わせた重さは955グラムで、このセットはニコンダイレクトで299,800円だから、1グラムあたり314円ということになる。
同じようにD800本体で計算するとグラムあたり298円となり、圧倒的にD800の方が安い。
まあ、カメラを重さで買う人はいないだろうから、こんな計算は成り立たないことはわかっているが、Dfはクラシックな形をしているがゆえに、F3やFM2のあのずっしりとした重さを手が覚えていて混乱を来すのである。
日ごろD800を「くそ重い」とけなしているのに、こんなときだけ持ち上げるのは都合のいい話だが、やはりカメラという機械はある程度の重量がなければダメだ。
そんなわけで、Dfはただ「軽い」というだけの理由で魅力は失せ、百年の恋も醒めたのである。
ついでにニコンサロンでやっていた「瀬戸正人写真展」を観る。
今回の作品は福島の樹木に降り注いだセシウム137をモノクロフィルムで撮影している。
いや、セシウム自体は目に見えるものではなく、フィルムにも写らないのであるが、モノクロプリントだからであろうか、なにか銀色に光るものが樹木に付着しているように見えて、それが恐ろしくも美しく輝いているのだ。
瀬戸さんはいつも挑戦的な作品をつくりだす社会派のアーティストで、作品のテーマによってさまざまな表現方法を自由自在に使い分ける。
その柔軟な方法論と、社会に対してつねに疑問を投げかける制作の姿勢がすごいと思う。
ニコンサロンを出て、新地のミスター・ケリーズというジャズバーへむかう。
今夜はここで二村敦志さんのライブがある。
妻と夕食をたべながら近況をいろいろ話していると、やがてライブははじまった。
生ギター1本ではじまったスローな曲は、2コーラス目からバンドの演奏が重なり、会場が気持ちのいいサウンドに包まれる。
2曲目はファーストアルバムの代表曲「Shootin' Star」で、いっきにヒートアップする。
いやあ、このバンドはバランスがいいね。
でしゃばらないリードギターは聴かせどころをおさえたリフが渋い。キーボードは多彩な音をうまくあやつり、曲に厚みを加えている。そして圧巻はベースとドラムの完ぺきなリズムだ。
ちなみにドラムは関西屈指のドラマー・東原力哉さん。57歳とは思えないパワフルな演奏で、バンド全員をぐいぐいと引っぱっていく。
このメンバーと出会えたことが、二村さんの財産だといえるだろう。
AOR(Adult Oriented Rock = 大人志向のロック)を標榜する彼の音楽は、もっと評価されていいと思う。