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・・・⛄ 冬がやってきました ⛄・・・

荒島岳、伊吹山

2012年10月29日 | 日本百名山

大野富士の異名を持つ福井の名峰荒島岳と、

 花の百名山でも知られる滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山へ行ってきました。

「毎旅」 利用TDはK田さんとM田さんでした。  http://www.maitabi.jp/

9月27日(土) 晴れ 荒島岳に登ります。

  :勝原スキー場(跡)

6:30 東京駅から夜行バスで、東名・東海北陸道と乗り継ぎ、登山口に着いた。

リフト脇のゲレンデの道を登って行く。

無人のゲレンデはもの悲しい、まして休業中となればなおさらだ。

  :リフト終点付近

ここから登山口までは、石ころの道が続く。

  :経ヶ岳

九頭竜川を挟んで対面の山々、経ヶ岳らしい。

  :登山口

7:25 荒島岳登山口へ、小休止

  :ブナ林

ブナの樹林帯に入る、ブナの葉が黄葉し、陽に映え、キラキラ光っている。

至福の時間、至福の場所だ。

     

  :標識

独自の標識、わかり易い。

  :ブナの瘤 

  :ハクサンベンチ

8:05 ハクサンベンチと呼ばれる展望地へ、経ヶ岳と雪をかぶった、白山が見える。

   

:経ヶ岳            :白山

      

:山頂か?                          :風が強い

  :シャクナゲ平 

8:50 シャクナゲ平へ、小荒島岳(今回はパス)分岐がある。

  :ナナカマドは真っ赤だった

 

     :標識

シャクナゲ平から一旦下り、「モチガカベ」と呼ばれる登りが始まる。

   :山が燃えている?

振り返ればシャクナゲ平が、奥は小荒島岳か?

   :カエデも赤い

ヤセ尾根が続く

  :小さなピーク

「モチガカベ」を登り、小さなピークを3つ越えれば山頂だ。

  :荒島岳山頂   :白山方面

10:00~10:30 荒島岳(1524m)、山また山がどこまでも続く、越美山地の

            真ん中に立っている。

  :新設の方位盤

今年5月、荒島山岳会「有志」の浄財で建立された方位盤、CG?で綺麗だ。

         

:北西側           :大野市内         :経ヶ岳            :能郷白山

  :奥が荒島岳山頂

10:30 昼食後下山、前荒島岳から見た山頂

  :待つ

  :再び待つ

「モチガカベ」の下り、登ってくる登山者が多いので、度々待つことに。

それにしても登山者が多い、それも小パーティーが。

   :青空です

      

再び紅葉です。

11:40 シャクナゲ平で休憩

  :白山ベンチ

12:30 ブナ林へ、足元に気を使いながら降りる。

  :小荒島岳

13:00 登山口へ戻る

  :ゲレンデの坂道

13:40 ゲレンデを下りスキー場駐車場へ降りた。

荒島岳で見た花をまとめて観ると

         

:リュウノウギク                        :ツルニンジン       :カシワバハグマ

         

:オヤマリンドウ       :ツルリンドウ(実)     :ユキザサ(実)       :オオマツヨイグサ

   

山は秋から晩秋に向かっていた。

こんなに遠くへきてしまった。

   

大野市内から見た荒島岳・・・。

  :今日の宿です。

長浜太閤温泉・国民宿舎「豊公荘」

   :夕食

**********

            行程:標高差1234m、約8.8km  

          6:30 勝原スキー場 ⇒7:25 荒島岳登山口 ⇒7:55 「トトロの木」

           ⇒8:05 白山ベンチ ⇒8:50 シャクナゲ平 ⇒9:40 前荒島岳  

           ⇒10:00~10:30 山頂(往路下山) ⇒11:40 シャクナゲ平 

           ⇒13:00 登山口 ⇒13:40 勝原スキー場 =長浜温泉・国民宿舎豊公荘 

                                                           ***********   

9月28日(日) 強風・雨(寒冷前線北上の影響)

今日は伊吹山を歩きます。  

  :朝食

卵は「温泉卵」でした。

伊吹山(1377m)を紹介します。

 滋賀県と岐阜県の県境に位置する。

 独自の自然環境を持ち、イブキアザミやイブキコゴメクサ、コバノミミナグサなど固有種

 の草花が多く、学術上貴重な山。

 山頂付近に広がるお花畑は、日本海側の気候の影響を受けた高山や亜高山帯の植物が多く

 春から秋まで色とりどりの花をつけて楽しませてくれる。

  江戸時代にはポルトガルの宣教師が織田信長の命を受け、薬草園を造園したと伝わっている。

 ヨーロッパ原産の草花も多く見られる。 (山渓百名山手帳:伊吹山より)

  そう花の山でもあるんです。

7:50 バスに乗り、名神高速関ヶ原で降り、伊吹山ドライブウェイで山頂駐車場へ。

  :山頂駐車場

ドライブウェイの掲示板には「山頂の天気:風速12~13m、濃霧注意報発令」と出ていた。

駐車場はこの通り、強風が吹き、駐車の車なし、茶屋も閉まっていた。

  :眺望 

今日は登山ではなく、標高差143m、約1.5kmを歩くハイキング。

  :石灰岩

道には「石灰岩」が露出している、雨で滑る。

         

     :山頂案内図

山頂には花の案内がある、もちろん花は咲いていない。

   

:山頂                           :日本武尊

9:30 日本武尊像のある山頂へ(あっけなく)着いた。

   :石灰岩で造られた”ベンチ”

   :山頂茶屋も閉まっている

   

:南弥勒堂

   

:弥勒堂

  :独自の方位板

山頂にはこれらの史跡があるので、時間つぶしに回った。

この後「中央遊歩道」を歩き、駐車場へ戻る。

我々を見て開けてくれた茶屋で「伊吹名水」で入れたCOFFEE(インスタント)を飲み、

ストーブで体を暖め、11:00 バスに戻り帰途に着いた。

**********

               行程:標高差143m、約1.5km 

           7:50 長浜温泉・豊公荘 =9:00 山頂駐車場 ⇒9:30 山頂

           10:30~11:00 山頂駐車場 =(名神・東名) 17:30 東京駅

                                                    **********

 米原から北陸線に入って長浜のあたりでは、もっと余裕をもってこの山を仰ぐことができる。

 のどかな近江路を通るごとに、藤村の詩「晩春の別離」の一節が口に浮かんでくる。

    壊(おも)へば琵琶の湖の、岸の光にまよふとき

    東胆吹(いぶき)の山高く 西には比叡比良の峰

 それほど伊吹山は目立つ山であるから、古くは世に知られて歌や詩に詠まれた

                              (日本百名山:伊吹山より抜粋)

  

 

  

 

           

 

 

 

 

         

 

 

 


浅間嶺(奥多摩)

2012年10月23日 | 関東百名山

浅間嶺(奥多摩浅間尾根)をT崎さんと歩いてきた。

浅間尾根は、南に笹尾根、北に奥多摩主尾根である御嶽山・大岳山・御前山に挟まれた位置にある。

浅間嶺(標高:903m)は、昔富士嶺と呼ばれ、富士浅間神社が祭られているからその名があるのだろう。

浅間尾根はかっての古甲州路で武蔵と甲斐を結んだ道で、その名残は数多い石仏に見られた。

 9:00 武蔵五日市駅から「数馬」行のバスに乗った。

     (満員臨時バスも出た)

  :浅間尾根登山口

9:55 「浅間尾根登山口」で下車、都道205号を戻って「浅間尾根登山口」へ

  :浅間坂

南秋川を渡り、浅間坂へ(温泉旅館浅間荘があるので舗装されている)

天候は晴天(雲もない)気温も20℃前後、秋晴れの一日。

  

流石に紅葉は早い。

  

浅間坂(今日一番の登り)を登りきると杉の植林帯へ入る。

よく間伐されている。

  :整備されている標識

新調された標識(東京都は金がある?)

           

:ヨメナ           :センブリ                         :晒菜升麻

登山道で見た花は、サラシナショウマ・コウヤボウキ・ヨメナ・センブリ・アキノキリンソウ等々。

  :石仏

浅間信仰の名残り石仏、数多くあった。

  :サル石

10:55 「サル石」へ、猿の手形が残っていると書いてあるが、確認できず。

武蔵~甲斐へ抜ける道であった、証拠か?

(全体はもっと大きいが、これ以上引くと崖に落ちるので)

  :一本松入口

11:10 ここを登ると「一本松」(標高930m:三角点あり)浅間尾根の最高点になる。

      

あまり役に立たない木だけど、何か惹かれるものがあった。

犬四手(イヌシデ):落葉高木

四手(紙垂)とはしめ縄や玉串などに垂れ下がる、細長く切った紙のこと。

果穂を四手に見立てた。「イヌ」は一般的に役にたたないものをさす。

山野に普通に生える、樹高は20mほどになる。用途は建築・器具材、薪炭など。

  :人里(ヘンポリ)と読む

へンポリと読む、この尾根は変わった読みをする地名が多い。

     :陽に映えてきれいだった

:ヨメナ            :トリカブト

12:00~12:15 浅間嶺鞍部にて昼食。

12:15 浅間嶺展望台へ向かう。

      

雪化粧した山はやっぱり「らしい」霞が邪魔をしているが・・・。

 

富士山にも会えたし、「腹も満足感」も一杯で時坂峠へ下る

  :足の長い「スパイダー」さん

  :古民家を改造した「蕎麦屋」 

13:10 古民家「蕎麦屋」さんへ、水車も印象的だが、中庭にクリンソウが咲いていた。

13:15 「峠の茶屋」へ、ここも北側に展望が開けている。

       

:御前山           :大岳山           

      

舗装道を歩いて時坂峠へ、ここで3匹の蛇と会った。(何か幸運なことが起きるかも・・・)

  :ここから登山道

  :檜原(ひのはら)村の案内

14:15 「払沢の滝」入口へ、人も車も増える。

  :お土産屋さん

郵便局を改造した「お土産や」望遠鏡の先は、「天狗滝」↓

   :何か”う”

  :渓谷    :忠助淵

14:25「払沢の滝」へ          

落差40mの四段滝、最下部の一段しか見えない。厳冬期には結氷するという。

水量も豊富で迫力があった。

  :「天狗滝」遠望

  :ちとせ屋

お馴染み「ちとせ屋」さん、豆腐料理は有名(立地条件がいい)

 

14:48発の臨時バスで帰途に着く。

酒のつまみをせしめ、満足げな”パートナー”です)

**********

          行程:標高差633m、距離約11km 

       9:00  武蔵五日市駅 =9:55 浅間尾根登山口バス停 ⇒10:06 浅間尾根登山口

        ⇒10:55 サル石 ⇒11:10 一本松 ⇒11:50~12:15 浅間尾根鞍部(昼食)

        ⇒12:20 浅間尾根展望台 ⇒13:15 峠の茶屋 ⇒14:25 払沢の滝 

        ⇒14:48 払沢の滝バス停

**********

人里:ヘンボリと読む、檜原村にはこういった読み方をする、地名が多い。

古墳時代になると、大陸からの渡来人の集団が近畿地方から移住したと考えられる。

人里(ヘンボリ)集落の名前の由来は、モンゴル語で人間を意味する「フン」と、

                新羅語で集落意味する「ボル」が訛ったものではないかとの説もある。

その他に、神戸(かのと)、桶里(ひざと)、笛吹(うずしき)等の読みもある。

                          (ウィキペディア檜原村より引用)

一方こんな話もある。

谷有二著の「山名の不思議」という本にこんなことが書いてある。

タイトルは「アイヌ語の山名」の項にこんなくだりが、引用する。

 江戸時代までの北海道は、蝦夷と呼ばれていた。

 そこに住むアイヌ民族は文字を持っていなかったので、内地から渡った和人(シャモ)は、

                 聞いたままの地名をカタカナで記録した。

 明治時代になって、蝦夷が北海道と呼ばれるようになると、カタカナ書きの地名は、

                 ほとんど漢字に置き代えられてしまった。

 シル(大地の)エトク(涯・はて)は知床みたいに手当り次第、音の近い漢字をこじつけた。

 漢字は完全にアイヌ語の発音記号となってしまった。

   *****

        こんなこともあるから、真相は”藪の中”が正解かもしれない。

 

 

 

 

 


笹子雁ケ腹摺山

2012年10月14日 | 山梨百名山

 笹子雁ケ腹摺山(秀麗富嶽十二景・山梨百名山)に登ってきました。

秀麗富嶽十二景(しゅうれいふがくじゅうにけい)とは、大月市域内にあり、富士山を望む優れた

  景観がある場所として、 山梨県大月市が1992年に定めた12の山域(山頂)。

 1番山頂 雁ケ腹山(1874m)×・姥子山(1503m)

 2番山頂 牛奥ノ雁ケ腹摺山(1995m)・小金沢山(2014m)

 3番山頂 大蔵高丸(1781m)・ハマイバ(1752m)

 4番山頂 滝子山(1590m)△・笹子雁ケ腹摺山(1358m)◎

 5番山頂 奈良倉山(1349m)△

 6番山頂 扇山(1138m)◎

 7番山頂 百蔵山(1003m)◎

 8番山頂 岩殿山(634m)×・お伊勢山(丘陵地・約550m)

 9番山頂 高畑山(982mートル)◎・倉岳山(990m)◎

10番山頂 九鬼山(970m)◎

11番山頂 高川山(976m)◎

12番山頂 本社ケ丸(1631m)・清八山(1593m)

                                     (出典:ウィキペディア)

 赤字は既登頂、◎:展望良し、△:まずまず、×:展望なし

8:40 中央線「笹子駅」を降り、国道20号線を西に向かう。

  :彼岸花

もう終わりですね。

  :国道20号(甲州街道)

笹子駅から旧笹子峠への緩やかな登り、いい天気だ。

  :お馴染みの標識

9:03 「追分」通過、「本社ケ丸」への登山口。

       

:ニラ             :シュウメイギク

  :新中橋

9:10 新中橋を渡り、登山口へ入る(わかりずらい)

      :アケビ

通草(アケビ):千葉県生まれの歌人、伊藤左千夫(いとうさちお)小説『野菊の墓』で有名だが

 最近刊行された詩集の中でアケビについてこんなことを書いている。

  とうとう 開け実(あけび)採りだ    にんまり笑って食えと言う

  紫色した縦長の実   果肉は厚く白色半透明

  さけめから黒い粒が誘っている  食してみる

  甘く せつない味がしてくる

アケビは語源的には開け実、同じくアケビ科で形状も似ているが開裂しないムベ(野木瓜)

に対して言う。通草の字を当てるのは木部が利尿・通径の効能をもつことから。

              (朝日新聞10/13夕刊 高橋睦朗 『季をひろう』から引用) 

  :杉の植林帯

  :アカマツ

10:15 急登登りが一段落、平坦な場所に。

      

:トリカブト          :シモバシラかも?     :コウヤボウキ

最後の登り、振り返ると”今日のメインディッシュ”富士山が・・・。

  :山頂です

10:35~10:50 笹子雁ケ腹摺山頂です。

山頂はせまい、西側の展望が開けている。 富士山上空にかかった雲がおもしろい。

        :富士山3様  

   

:南アルプス         :八ヶ岳

  :紅葉

   :一度下る

米沢山の標高は、笹子雁ケ腹摺山と同じだが、一度大きく下り、2度登り返す。

この稜線はアップダウンが多い。

   :米沢山(1357m)

     :秋ですね 

   :山頂展望はない

11:40~11:55 米沢山頂、昼食。行程の半分は来たか?

      

:トリカブト                           :ママコナ

   :雑木林

最後のピーク、お坊山に向かう、小さなアップダウンが2回。

   :お坊山(1421m)

ヤセ尾根の大きなアップダウンを2回こなすと・・・

    

12:30 お坊山頂、ここも灌木に囲まれ展望がない。

水分補給と富士山に別れをつげて、大鹿峠へ下る。

  :南アルプス    :最後の富士山

  :雑木林の緩やかな下り

文字通り”グングン”下る、適当な傾斜で快適な下りだった。

しだいに傾斜が急になり、陽がささず、ぬれた道に。

滑らないように、転ばないように、慎重に、尚且つ足早に下る。

   :大鹿峠

12:55 大鹿峠に、大鹿山・笹子駅・甲斐大和駅への分岐となっている。

  :もう一つあった最後の登り  

景徳院経由甲斐大和駅への分岐までは、最後の登りが待っていた。

  :大鹿峠からの下山道

  :鉄塔

この山で度々目印となって出てくる鉄塔(それだけ目印がない)

  :杉林

杉林に入ると、里の音が聞こえてきた、赤い屋根も見えてきた。

   :氷川神社

13:45 氷川神社に、民家の庭をすり抜け、景徳院へ向かう。

         

:               :ヤマハッカ         :                :アキノキリンソウ

13:55 武田勝頼の廟所となっている 「景徳院」へ、中へ入る元気はなかった。

      

:能書き           :石碑             :山門

武田勝頼:天正元年(1573年)父武田信玄死去(享年53歳)

      ・・・ここから甲斐武田家が滅亡に向かう・・・

      天正3年(1574年)祖父武田信虎が信濃高藤で死去(享年81歳) 

      天正10年(1582年)織田・徳川の軍に追われ、あいつぐ重臣の離反に合い、

      新府の居館を焼いて逃げる。

      室北条氏・子信勝とともに田野天目山において自殺。甲斐武田家3代で滅亡。

景徳院:寺は徳川家康が武田勝頼の冥福を祈るため建立した。

     その後、二度の火災にあい、当時の建物は山門を残すのみ。

     山門の近くに、勝頼、室北条氏、信勝(子)、家臣、侍女の墓がある。

     :武田勝頼公夫人と侍女の慰霊碑

  :日川(一級河川)

国道215号線を歩いて、甲斐大和駅へ向かう。

武田勝頼を偲ぶ記念碑や石碑が多い。

甲州街道へ合流し、駅への道を下る。

   :甲斐大和駅

14:25 「甲斐大和駅」へ着いた、コンビニを探すがない。

モデルはがっかりする T崎さんパートナーです。

14:30 立川行きで帰途に着いた。(ビールは大月駅のキヨスクで無事Getした)

**********

            行程:標高差791m、約12km

      8:40 中央線笹子駅 ⇒9:10 新中橋登山口 ⇒10:35~50 笹子雁ケ腹摺山頂

       ⇒11:40 米沢山 ⇒12:30 お坊山 ⇒12:55 大鹿峠 ⇒13:45 氷川神社

       ⇒13:55 景徳院 ⇒14:25 甲斐大和駅

**********

 

 

 

 

     

 


大山

2012年10月09日 | 三百名山

大山(1252m:神奈川県)に登ってきました。

かっては農民たちの雨乞いの山、漁師たちの航海の目印の山。

大山詣で盛んになったのは江戸時代の中期。

江戸赤坂御門を起点として、大山阿夫利神社までの道を、大山街道という。

東海道と甲州街道の間を江戸へ向かう脇往還(五街道以外の支街道で、休泊機能の備わった道)

として、「厚木街道」「矢倉沢往還」等とも呼ばれてきた。

  今も阿夫利神社下社を訪れる人も多い。

山名の由来は、山頂に祀った山の神「大山衹命=おおやまつみのみこと」の神名から。

別名に雨降山、阿夫利山、国御山、大福山などがある。

(コンサイス日本山名辞典:三省堂より) 

8:55 JR・相鉄・小田急と乗り継ぎ、秦野駅発ヤビツ峠行のバスに乗った。

    神奈中は増発なし、(西東京バスだったら即増発で客は立たせないが)

    ラッキーにも座れた。

  :ヤビツ峠

9:45 ヤビツ峠に着いた、多くの登山者で賑わっている。

     大半が塔ケ岳へ、一部がイタツミ尾根を経て大山へ向かう。

  

大山まで2.3km、約50分の行程、今日の登山は、上りではなく下りがメインだ。

天候は晴れ、風が強いが、歩くにはいいコンディションだ。

  :登山道

杉林と小灌木の登山道、展望はない。

        

:ホトトギス          :ユウガギク        :ノアザミ  

   

:マツカゼソウ(松風草)やさしい草の姿に趣があることから付けられた。

花は秋の花に衣替え、かろうじてホトトギスが残っていた。

   :ヤビツ峠分岐

10:30 ヤビツ峠分岐へ、ここで表参道と合流する。西側の展望開ける。

  :開けた展望

正面が塔ケ岳。

  :渋滞?

表参道からの登山者が多い、続々と登ってくる感じ。

  :山頂 

10:50 大山山頂、多くの登山者が、”第2次登山ブームを彷彿させる?”

         

:江の島方面        :湘南平            :富士山

10:50~11:00 早い昼食、サンドイッチを食べて、下山へ。

  :奥ノ院

登山者は続々と登ってくる、”コンチワ”の挨拶が途切れない!!

   :富士見台からの富士山

11:30 混雑する表参道に別れをつげ、蓑毛へ下る。

     人は少ないが、岩がゴロゴロする歩きづらい道になる。

   

11:45 杉林に「女人禁制」の碑、文字も風化し、看板がなければそれとわからない。

   

11:55 「首なし地蔵」へ、顔のない六体の地蔵は不気味だ。

     今でも祀る人はいる、石に願い(病気治癒)を書いたものが置かれていた。

   :蓑毛乗越

12:00 蓑毛乗越へ、蓑毛バス停からの登山道が通じている。

   

ここからはしばらく杉の植林帯を見ながら下る。

  :秋ですね

   :浅間山電波塔

12:15 浅間山の”電波塔”

         

:ヒヨドリバナ        :ゲンノショウコ?                      :ユウガギク 

秋の花は難しい。

  :ヌタ場?

鹿が体についた虫などを落とす場所か?

   

:道の真ん中に桜の木 :箱根外輪山

  

不動越えから高取山への(久しぶり)上り、距離は短いが結構きつい。

  :高取山

13:00 高取山頂、東側に展望あり。

自宅方面の眺望、正面にはみなとみらいのビル群が。

  :聖峰分岐

13:10 峰(ヒジリミネ)分岐へ、約25分とあるから行ってみた。

     (高取山で地元の人に、”眺望がいいよ”と聞いていたから)

      

:シキミの(実)の変化

         

13:30 聖峰へ、不動尊が祀られていた。 彼岸花と地蔵さんがマッチングしている。

  :二一八段ある階段   :分岐

来た道を戻る、二一八段を登ると 14:00分岐へ着いた、当然大汗をかいた。

   :念仏山頂

14:30 念仏山頂、箱根外輪山が大きく見える。

正面に金時山、明星ケ岳、双子山が連なる。

   

高取山までは、この山を目指して上る登山者と出会う。

ここから 15:00弘法山分岐までは、アップダウンがある、ここでトリカブト見た。

  :信仰と野菊の道

         

:ミズヒキ           :ヤブラン          :ツリガネニンジン      :キバナアキギリ

     

:&%*#          :キノコの森(明治製菓のモデル?)

野菊はないが、ミズヒキ・ツリガネニンジン・キンミズヒキ・ヤブラン等が咲いていた。

15:40 吾妻山へ、ここで”関東ふれあいの道”が出てきた。

だよね?「残して良いのは足跡だけ」というフレーズもある。

16:00 東名高速のガードをくぐって5分歩けば「弘法の湯」へ、

     多くの下山者で混んでいたので、エスケープして鶴巻温泉から帰途に着いた。

         

最後に彼岸花のパレードです。

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       行程:登り標高差491m、下り標高差1200m、約18km 

            8:55 小田急秦野駅ヤビツ峠行バス =9:45 ヤビツ峠 ⇒10:30 ヤビツ峠分岐

       ⇒10:50~11:00 大山山頂 ⇒11:30 蓑毛分岐 ⇒11:55 首なし地蔵 ⇒蓑毛越し

       ⇒12:15 浅間山 ⇒13:00 高取山 ⇒13:10~14:00 聖峰分岐 ⇔13:30 聖峰 

       ⇒14:30 念仏山 ⇒15:00 弘法山分岐 ⇒15:40 吾妻山 ⇒16:00 鶴巻温泉駅

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大山:日本山名辞典によると、「大山」は全国に17を数える。

    今回登った大山(神奈川県)高さは上から数えて3番目。

    ちなみに一番高いのは埼玉県と長野県境にある大山、標高は2290mある。

    一番低いのは鹿児島県沖永良部島にある標高246m、小山だ。