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元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

Nmodeのアンプ、X-PM7MKIIを購入した(その2)。

2020-01-26 06:37:39 | プア・オーディオへの招待
 先日購入した新しいアンプ、NmodeのX-PM7MKIIは、音質は優秀ながら機能は絞り込まれている。フロントパネルにあるツマミ類は電源スイッチを別にすれば、ボリュームと入力切替のみだ。トーンコントロールはもちろん、ヘッドフォン端子も無い。アナログプレーヤーを繋ぐためのフォノ端子も省かれている。だから、多機能を求めるユーザーはお呼びではない。

 重量は10.5kgで、前に使用していたACCUPHASEのアンプの半分以下だ。しかし、体積あたりの重さはこちらの方が大きい。そして、筐体の前部に電源トランスが設置されており、当然のことながら後方よりも前方がずっしりと重くなる。持ち上げる際には注意が必要かもしれない。



 スピーカー端子は、最も気を付けなければならない点だ。ハッキリ言って、芯線の太いケーブルはそのまま装着出来ない。どうしても太めのケーブルを繋げたい場合は、Yラグかバナナプラグを介することになる。接点が増えることによる音質劣化を気にするユーザーは、チェックが不可欠だ。

 電源効率が良いデジタルアンプ方式のおかげで、消費電力はとても少ない。そして発熱もほとんど無い。その点は有り難いのだが、熱量の大きさと放熱口の多さが何となく見栄えが良いと思っているらしい一部のマニアには、まるで合わないモデルだろう(苦笑)。デザインは素っ気ないが、エクステリアの質感は決して悪くない。特にボリュームに安っぽい樹脂製を採用していないのが高ポイントだ。

 前作のX-PM7に比べて使い勝手で大きく改善されたのが、リモコンの付属だろう。リモコン自体はとても簡易で高級感は無いが、リモコンはあった方が良いに決まっている。あと、電源を入れるとインプットが“XLR1”にデフォルトで設定される。その意味では、バランス出力を備えたCDプレーヤーやDAC類を常用しているユーザーの方が使い易いかもしれない。



 フロントパネルにLED表示される数字はクロック周波数をあらわしている。外部クロックの追加により音質のアップが見込めるということだが、これは将来検討したい。それよりも問題は、フォノ端子が無いのでフォノ・イコライザーアンプを追加しないとアナログレコードが聴けないことだ。早急に対処する必要がある(笑)。

 今のところ、本機種はオーディオ雑誌はもちろん、オーディオ関係の総合サイトにもほとんど取り上げられていない。また限られた専門店でしか扱わないため、家電量販店には置かれていない。そのためあまり人目に付かないモデルではあるのだが、多機能を望まなければ買って損は無い製品かと思う。今後とも使い込んでいきたい。

(この項おわり)
コメント (2)
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