前作もさほど面白いとは思わなかったが、少なくとも三池監督らしいエゲツない描写にニヤつくことは出来た。しかしこの続編は徹頭徹尾ダメである。
そもそも脚本が壊滅的にヒドい。「死の予告電話」の何たるかを語らず、話の辻褄が合わないまま舞台はなぜか台湾に移るが、話の範囲が広がっても中身はカラッポだ。終盤の廃坑を舞台にした「追跡劇」なんて段取りが悪すぎて泣けてきた。
塚本連平とかいうテレビ屋出身の演出家の腕は最低で、セリフごとにキャラクターの画像を切り替える凡庸なカット割りをはじめ、状況説明を登場人物のモノローグ(爆)で処理したりと、素人丸出しである。ラストなんて、映画作りを途中で放り出したとしか思えない醜態だ。
当然、ホラー場面はそれらしい工夫もなく全然怖くない。主演のミムラと吉沢悠はほとんど魅力なし。ルポライター役の瀬戸朝香に至っては、一人で「大映ドラマ」の世界に入り込んでいる(笑)。
何やら三作目の製作にも色気を見せるような終わり方だが、もっと企画を煮詰めないと、次作は大コケすること間違いなしだ。
そもそも脚本が壊滅的にヒドい。「死の予告電話」の何たるかを語らず、話の辻褄が合わないまま舞台はなぜか台湾に移るが、話の範囲が広がっても中身はカラッポだ。終盤の廃坑を舞台にした「追跡劇」なんて段取りが悪すぎて泣けてきた。
塚本連平とかいうテレビ屋出身の演出家の腕は最低で、セリフごとにキャラクターの画像を切り替える凡庸なカット割りをはじめ、状況説明を登場人物のモノローグ(爆)で処理したりと、素人丸出しである。ラストなんて、映画作りを途中で放り出したとしか思えない醜態だ。
当然、ホラー場面はそれらしい工夫もなく全然怖くない。主演のミムラと吉沢悠はほとんど魅力なし。ルポライター役の瀬戸朝香に至っては、一人で「大映ドラマ」の世界に入り込んでいる(笑)。
何やら三作目の製作にも色気を見せるような終わり方だが、もっと企画を煮詰めないと、次作は大コケすること間違いなしだ。


かつて観た、懐かしい映画について、深く掘り下げた、本音で語ったレビューをされていますので、コメントさせていただきたいと思います。
それで今回は「着信アリ2」についてコメント致します。
>しかしこの続編は徹頭徹尾ダメである。そもそも脚本が壊滅的にヒドい。「死の予告電話」の何たるかを語らず、話の辻褄が合わないまま舞台はなぜか台湾に移るが、話の範囲が広がっても中身はカラッポだ。終盤の廃坑を舞台にした「追跡劇」なんて段取りが悪すぎて泣けてきた。
この映画に対して、私が感じたことをズバリと指摘されていて、そうだ、そうだと頷いてしまいました。
とにかく、この続編はやたらとセリフでの説明的なシーンが多く、中盤以降はもうダレダレの展開でしたね。
ホラーシーンの出来も水準以下のレベルで、前作の三池崇史監督の細かい編集や画像処理の巧みさに比べると、恐ろしくチャチなものでしたね。
台湾ロケ、夕張ロケとお金が掛かったシーンが続くが、話や演出の語り口に抑揚がなく、最後まで全く盛り上がりませんでしたね。
このTV出身の塚本連平という監督は、音や画の加工センスなど、映画監督としての未熟さがモロに出た作品になっていましたね。
考えてみれば、三池崇史という、かなりアブないセンスの持ち主の監督さんが、好き勝手やった前作の続編の監督を任せられるとは、ある意味、災難でしたね。
とはいえホラー映画も“本気で”作れば、今の日本でもそれなりの成果が上げられると思います。しかし、このジャンル自体が軽く見られているようで、めぼしい人材を集められません。
そういえば先日Netflix配信の韓国版「スマホを落としただけなのに」を見ましたが、けっこう楽しめました。韓国だけではなく、台湾や東南アジアにも面白いホラー映画はあるし、本家アメリカも頑張っているようです。三池崇史監督も、最近では韓国でサスペンスシリーズを手掛けています。
まあ、ホラー物に限らず今の邦画(マイナー系以外の、シネコンで全国拡大公開される実写作品)には全般的に本気度が足りておらず、“この程度でお茶を濁しておいても客を呼べるだろう”みたいなノリで済ませているのが何とも悩ましい限りです。
それでは、今後ともどうかよろしくお願いいたします。