♪♪ 私の お寺ライフ ♪♪

 ブログアップして9年目に突入。相変わりませんが、私の「如是我聞」をお送りします。南無阿弥陀仏

慶聞抄 7月号

2016-06-22 10:46:39 | 随想


慶(きょう)聞(もん)抄(しょう)
  2016(平成28)年7月号
(NO・32) 了雲寺 釈幸華

 聞法の集いに参加して 

青年有志で復興支援の会「がんばっぺ東北」の活動があります。私もずいぶん前になりますが、福島県いわき市の仮設住宅での活動に一度参加させていただいたことがあります。お隣の西法寺さんご一家は、何回も!今回も坊守さんからいただいたビラで知り、声をかけさせてもらったら3人の方が同行してくださいました。6月15日、久宝寺の顕証寺さんに、福島の相馬組から多くの住職さんやご門徒さんをお招きして「第4回、総追悼法要・聞法の集い」がもたれました。

天岸淨圓師のご法話
 地震、津波、放射能被害という悲しく厳しい出来事でありましたが、それを機会に尊いご縁をいただきました。昨年までは大阪から相馬に出かけて行って、聞法の集いをさせていただきましたが、今回はこうして相馬の皆さんが大阪までおいでくださいました。
浄土真宗のご縁は、亡くなったあとのことを思う向きの中で、生きている間の、生き方のよりどころとなる大切な教えであることを改めて確認してほしいです。少しでも仏さまのお心が伝わり、仏法に親しんでもらえるようにと思います。


初めに引用しましたのは、皆さんご存知の「仏説阿弥陀経」の一節です。
又舎利弗 彼佛国土 常作天楽 黄金為地 昼夜六時 而雨曼陀羅華・・また舎利弗よ、その阿弥陀仏の国には常にすぐれた音楽が奏でられている。そして大地は黄金でできていて、昼夜6時のそれぞれにきれいな曼荼羅の花が降りそそぐ。
そんなことあるかい!っていうところでしょうね、仏さまのお言葉を聞こうとしない人にとっては。でも、私たちの住むこの世界では空から爆弾が降ってくるではありませんか!毎日のようにテレビニュースで、爆弾が落ちているところをしゃーないがなと言いながら見ているではありませんか!空からお花が・・・どちらがほんまですか?
お浄土の世界は、死んだら行くところと違う。生きている私たちがこれこそが本当・真実なのですよと聞く仏さまの言葉なのです。厳しい現実をご縁として、仏さまの言葉に耳を傾けていくことが大切なのではないでしょうか。

やなせななさんのコンサート
石川南組でも、東北支援の取り組みをしましたが、そのときも来ていただきましたのでお久ぶり!です。奈良のお寺の住職さんでシンガーソングライター。かわいらしい(と、言ったら失礼か)体から、のびやかな柔らかい声が本堂いっぱいに響きわたります。一番盛り上がったのは、復興支援のために作った青色の「まけない(巻けない・負けない)タオル」が振られる中の「負けないぞ」でした。(やなせさんのCD、著書を買ってきましたので、貸出しします。)

 

相馬地方とのご縁
東北教区相馬組は、福島県東部、太平洋沿岸の浜通りという地域にあります。今から220年前の天明の飢饉の頃に、当地の中村藩によって行われた移民政策に端を発します。

人口が三分の一になるという壊滅状態の中で、比較的被害の少なかった北陸・越中あたりから農民が集められました。いのちを「仏さまからの授かりもの」として、間引きという選択をしなくてもよい尊い生き方を念仏のなかに育まれた人々の多い地域でした。300里の苦難の旅路の末に移り住んだご門徒は、明治にいたるまでに2500戸にのぼると言われています。合掌


コメント
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