慶(きょう)聞(もん)抄(しょう)
2017(平成29)年8月号
(NO、45) 了雲寺 釈幸華
8月のしつらえ
熊本現地研修
7月4日から6日の熊本方面への教区寺婦研修に参加してきました。台風3号のため博多で下車、代替の電車で熊本入りでしたが、これが北九州豪雨の始まりとは、その時予想もしませんでした。
もぎ取られた木の枝がそこら中に散乱しているのを跨ぎながらの熊本城視察。テレビの画面で絶句した光景が、眼前に飛び込んできました。
次に熊本別院。輪番は、以前この研修で寄せて貰った仙台別院の輪番でもあった方で、赴任した2日後に熊本地震に遭遇したといいます。ぺしゃんこになったお寺の写真や、手造りの地図上で被災状況を説明していただきました。益城の被害地の7割方は更地になっていて、現在も宗派の震災支援の最前線で被災者に寄り添う活動が続けられています。
二日目は、熊本空港ホテル「エミナース」。民間の一施設が避難所になった経緯を、益城町前町長・山本さんやホテルの総支配人・橋ノ口さんからお聞きしました。一回目縦揺れ、二回目横揺れ、三回目ありとのうわさで4月16日の早朝から人々が上がってきます。なんせ市役所も被災してるわ、避難所は足りないわ、で最初はパニック状態だったそうです。しかしそこはハコがしっかりしていて発電機あり、井戸があり、いわゆるはハード面が充実。地域の事情に通じた人材の采配のもと、ボランティアのテントが立ち並び、順次人々の自発的な活動が始まりました。
そんな中で、持ち前の元気キャラで大活躍の「ノリちゃん」こと富澤典子さん。(写真でお話している人)益城の商工会女性部部長は、ハンドマイクを手に食事作りやトイレの衛生面などにリーダーシップを発揮されたのです。ご自身も自宅を失くし、茶畑やお茶の製造工場で被害を受けながら。実際、こういう時はこういう人が必要やなぁ・・と思ったことでした。
移動のバス中で、一斉に携帯が鳴り響きました。日田市に大雨特別警報が出た瞬間でした。その後の経過はご存知のことでしょう、一難去ってまた一難、災害列島の厳しさを思いました。
カリフォルニァからのお客
本願寺の青少年国際研修団のホームステイ受け入れは2回目になります。18、19歳の青年二人。Eテレのオトキソ「おとなの基礎英語」でやってきたのはどこに飛んで行ったのか! 頭の中の英語を総動員して、言いたいことはどうにか伝わりますが、彼らの言ってることを聞き取るのは難中の難。ゆっくりしゃべれって何度も言ったのに。それでも、境内に入ると本堂に向かってお礼、朝のお勤めもしっかり声を出して讃仏偈。お皿洗いのお手伝いもしてくれました。ルーツは、広島、和歌山。アメリカ日系社会に、脈々と受け継がれるお念仏の確かさを見た思いで、有難いご縁でした。めっちゃ暑くてしんどかったけど。
平和への決意をあらたに
宗派は9月18日、国立千鳥ケ淵戦没者墓苑で第37回全戦没者追悼法要を営みます。この日は、満州事変勃発の日。「平和の鐘」が撞かれる時刻に合わせて、午後1時15分から5分間、了雲寺の鐘も鳴りますので宜しく。
*8月のお寺カフェお休み。9/20予定 合掌
2017(平成29)年8月号
(NO、45) 了雲寺 釈幸華
8月のしつらえ
熊本現地研修
7月4日から6日の熊本方面への教区寺婦研修に参加してきました。台風3号のため博多で下車、代替の電車で熊本入りでしたが、これが北九州豪雨の始まりとは、その時予想もしませんでした。
もぎ取られた木の枝がそこら中に散乱しているのを跨ぎながらの熊本城視察。テレビの画面で絶句した光景が、眼前に飛び込んできました。
次に熊本別院。輪番は、以前この研修で寄せて貰った仙台別院の輪番でもあった方で、赴任した2日後に熊本地震に遭遇したといいます。ぺしゃんこになったお寺の写真や、手造りの地図上で被災状況を説明していただきました。益城の被害地の7割方は更地になっていて、現在も宗派の震災支援の最前線で被災者に寄り添う活動が続けられています。
二日目は、熊本空港ホテル「エミナース」。民間の一施設が避難所になった経緯を、益城町前町長・山本さんやホテルの総支配人・橋ノ口さんからお聞きしました。一回目縦揺れ、二回目横揺れ、三回目ありとのうわさで4月16日の早朝から人々が上がってきます。なんせ市役所も被災してるわ、避難所は足りないわ、で最初はパニック状態だったそうです。しかしそこはハコがしっかりしていて発電機あり、井戸があり、いわゆるはハード面が充実。地域の事情に通じた人材の采配のもと、ボランティアのテントが立ち並び、順次人々の自発的な活動が始まりました。
そんな中で、持ち前の元気キャラで大活躍の「ノリちゃん」こと富澤典子さん。(写真でお話している人)益城の商工会女性部部長は、ハンドマイクを手に食事作りやトイレの衛生面などにリーダーシップを発揮されたのです。ご自身も自宅を失くし、茶畑やお茶の製造工場で被害を受けながら。実際、こういう時はこういう人が必要やなぁ・・と思ったことでした。
移動のバス中で、一斉に携帯が鳴り響きました。日田市に大雨特別警報が出た瞬間でした。その後の経過はご存知のことでしょう、一難去ってまた一難、災害列島の厳しさを思いました。
カリフォルニァからのお客
本願寺の青少年国際研修団のホームステイ受け入れは2回目になります。18、19歳の青年二人。Eテレのオトキソ「おとなの基礎英語」でやってきたのはどこに飛んで行ったのか! 頭の中の英語を総動員して、言いたいことはどうにか伝わりますが、彼らの言ってることを聞き取るのは難中の難。ゆっくりしゃべれって何度も言ったのに。それでも、境内に入ると本堂に向かってお礼、朝のお勤めもしっかり声を出して讃仏偈。お皿洗いのお手伝いもしてくれました。ルーツは、広島、和歌山。アメリカ日系社会に、脈々と受け継がれるお念仏の確かさを見た思いで、有難いご縁でした。めっちゃ暑くてしんどかったけど。
平和への決意をあらたに
宗派は9月18日、国立千鳥ケ淵戦没者墓苑で第37回全戦没者追悼法要を営みます。この日は、満州事変勃発の日。「平和の鐘」が撞かれる時刻に合わせて、午後1時15分から5分間、了雲寺の鐘も鳴りますので宜しく。
*8月のお寺カフェお休み。9/20予定 合掌