慶聞抄(きょうもんしょう)
半夏生(はんげしょう)・かたしろぐさ
今はむかし あたしだってしていたさ
オノズカラシカラシム
おうち時間増大によるストレスで苦しいという話を聞くに付け、うちには当てはまらないなぁと有難く思っています。ツレは、フェイスブック仲間との交信と庭仕事の後は、テレビの前に陣取り米大リーガーの大谷翔平さん、続いて阪神タイガースのサトテル(佐藤輝明)はじめ今年はどないしたん?切れ目なしの打線のライブに夢中です。私はお参りから帰っての新聞が楽しみだし、読む本は山ほど(雪崩そう!)あります。今では慣れっこのzoomでの研修が入ってきたりで、あっという間に一日が終わります。
3度目の緊急事態宣言が解除されたとはいえ、「まん延防止等重点措置」への移行として、飲食店の営業時間短縮など「自粛要請」が続き、生活がかかっている人たちの受難はいかほどでしょう。「協力金」は、ちゃんと支給されているのか。失業、自死、DV、虐待等、特に若い女性や子どもなど社会的に弱い立場の人の中で増えているとのこと。社会のセーフティーネットは、こんな時にどう働いてくれているのか。また(私はその恩恵にあずかったけれど)ワクチンは途上国の人たちにも届けられるのか、いろいろなことに胸がざわつきます。
で、こんな最中に、オリンピックですか!選手たちには気の毒だけど。対策分科会の尾身茂会長は「パンデミックの中での五輪開催は普通でない」と発言しました(6/3)。無観客ならまだしも、観客を入れるって? 何を考えているのか?探ってみると・・組織委員会の見込み収入が900億円。えっ!スポンサーチケットのバラマキ? 関係者数大幅削減の陰で「オリ・パラファミリー(王族・貴族の特権階級)」の3000人は変わらず!(以上ヤフーニュース)。1984年のロサンゼルス大会をきっかけに、オリンピックは商業主義に大きく変質したと言われてきましたが、ここにきて醜態があらわになりました。「平和な社会の推進」「人類の調和のとれた発展」、オリンピック精神の言葉が虚しく響きます。
人間の思惑をよそに、新型コロナは変異を続け、インドで確認された「デルタ株」が以後席巻するようです。生物学者の福岡伸一さんは、ドリトル先生の口を借りてこう言います。
「そもそも病原体は好き好んで人間を病気にしたり困らせたりしてるわけじゃない。なんとか自分たちの居場所を求めてさまよっているだけなんだ。生物と生物の関係は、弱肉強食とか適者生存とか言われるけれど、一方が他方を完全に滅ぼしたり、凌駕し尽くすことはない。そんなことをしたら結局は自分たちも滅んでしまうからね。だから生物たちはせめぎ合いながらも、たえず共生をめざしている。」
「なまじ宿主に病気を引き起こすから、見つけられたり退治されたりすることになる。だから病原体にとっていちばん安定的に存続する方法は、どんどん弱毒化、無毒化していって、しまいには気配を消すことだよ。そして実際、自然はそうなっている。流行が終息するということはそういうことなんだ」「これも生命現象の常だね。病原体が“共存体”になるまで待つしかないということになる」(朝日新聞5/31)
共存体。これって言いかえれば、「永遠の命」「無量寿」ってことではないですか。自然はnatureの日本語訳。もとは仏教用語で自然(じねん)。
親鸞聖人は仰せです。「おのずからしからしむ」。如来の本願力のはからいによって往生成仏せしめられること。これが自然の意味です。
いのちの不思議、誓願不思議。 合掌
半夏生(はんげしょう)・かたしろぐさ
今はむかし あたしだってしていたさ
オノズカラシカラシム
おうち時間増大によるストレスで苦しいという話を聞くに付け、うちには当てはまらないなぁと有難く思っています。ツレは、フェイスブック仲間との交信と庭仕事の後は、テレビの前に陣取り米大リーガーの大谷翔平さん、続いて阪神タイガースのサトテル(佐藤輝明)はじめ今年はどないしたん?切れ目なしの打線のライブに夢中です。私はお参りから帰っての新聞が楽しみだし、読む本は山ほど(雪崩そう!)あります。今では慣れっこのzoomでの研修が入ってきたりで、あっという間に一日が終わります。
3度目の緊急事態宣言が解除されたとはいえ、「まん延防止等重点措置」への移行として、飲食店の営業時間短縮など「自粛要請」が続き、生活がかかっている人たちの受難はいかほどでしょう。「協力金」は、ちゃんと支給されているのか。失業、自死、DV、虐待等、特に若い女性や子どもなど社会的に弱い立場の人の中で増えているとのこと。社会のセーフティーネットは、こんな時にどう働いてくれているのか。また(私はその恩恵にあずかったけれど)ワクチンは途上国の人たちにも届けられるのか、いろいろなことに胸がざわつきます。
で、こんな最中に、オリンピックですか!選手たちには気の毒だけど。対策分科会の尾身茂会長は「パンデミックの中での五輪開催は普通でない」と発言しました(6/3)。無観客ならまだしも、観客を入れるって? 何を考えているのか?探ってみると・・組織委員会の見込み収入が900億円。えっ!スポンサーチケットのバラマキ? 関係者数大幅削減の陰で「オリ・パラファミリー(王族・貴族の特権階級)」の3000人は変わらず!(以上ヤフーニュース)。1984年のロサンゼルス大会をきっかけに、オリンピックは商業主義に大きく変質したと言われてきましたが、ここにきて醜態があらわになりました。「平和な社会の推進」「人類の調和のとれた発展」、オリンピック精神の言葉が虚しく響きます。
人間の思惑をよそに、新型コロナは変異を続け、インドで確認された「デルタ株」が以後席巻するようです。生物学者の福岡伸一さんは、ドリトル先生の口を借りてこう言います。
「そもそも病原体は好き好んで人間を病気にしたり困らせたりしてるわけじゃない。なんとか自分たちの居場所を求めてさまよっているだけなんだ。生物と生物の関係は、弱肉強食とか適者生存とか言われるけれど、一方が他方を完全に滅ぼしたり、凌駕し尽くすことはない。そんなことをしたら結局は自分たちも滅んでしまうからね。だから生物たちはせめぎ合いながらも、たえず共生をめざしている。」
「なまじ宿主に病気を引き起こすから、見つけられたり退治されたりすることになる。だから病原体にとっていちばん安定的に存続する方法は、どんどん弱毒化、無毒化していって、しまいには気配を消すことだよ。そして実際、自然はそうなっている。流行が終息するということはそういうことなんだ」「これも生命現象の常だね。病原体が“共存体”になるまで待つしかないということになる」(朝日新聞5/31)
共存体。これって言いかえれば、「永遠の命」「無量寿」ってことではないですか。自然はnatureの日本語訳。もとは仏教用語で自然(じねん)。
親鸞聖人は仰せです。「おのずからしからしむ」。如来の本願力のはからいによって往生成仏せしめられること。これが自然の意味です。
いのちの不思議、誓願不思議。 合掌