♪♪ 私の お寺ライフ ♪♪

 ブログアップして9年目に突入。相変わりませんが、私の「如是我聞」をお送りします。南無阿弥陀仏

慶聞抄2023年9月号

2023-08-26 16:41:09 | 随想

 

耳に聞き口に誦(じゅ)す

8月は、坊守・由美一家のコロナ罹患で幕開けでした。3日間食糧宅配係に精を出しました。妙なもんで、自分一人の食事は作るのも面倒なのに、朝から2時間費やして魚やお肉の調理、スーパーへ氷菓や果物などのリクエスト品買い出しと、我ながらよく頑張りました。4日目に「冷蔵庫がパンパンでもういいです」と言われて、急にヘナヘナとなりました。「我が家の救世主です」とも言われたのですが、ちょっと宗旨が違うんですけど・・・。

お盆に予定していた週末里親4泊5日は、台風7号がまともに襲来、そうでなくても連日36度、37度では外にもうかうか出ていけないので、話題になっている「はだしのゲン」7巻を買い込んで臨みました。ところが、一べつしただけで、ビニールをはがすことも手に取ることもせず、今時の高校生兄弟はスマホ三昧。結局、その傍らで私が3巻まで読みふけりました。

そんな中、ある女性からショートメールが入りました。ネットで私の電話番号を知ったそうで「あみださまの話を聞きたい」と。「あみださまは、いつもそばにいてくださると言われますが、私には見えないのでどういうふうに存在を感じたらよいか知りたいです。」

阿弥陀さまを求めておいでなのだと感じてこうお答えしました。「目に見えたり声が聞こえたりするわけではありませんが、名前を呼ぶことで仏さまに包まれているような感じがします。阿弥陀さまは、わたしの名前をお呼び、そうすればわたしの国に生まれさせるよと、常に私に呼び掛けておられます。はい、分かりましたとお応えするのも、ナモアミダブです。」

母や叔母たちが、朝起きても、台所にいても、お掃除していても、そして休む時もお念仏をしていたことを思い出してそうお伝えすると、「声が響いて生きてきているのだと思います。」と言われて、その日の交換は終わりました。

以下は、月刊誌「大乗」8月号の「親鸞聖人いまさずは」のコラムから。

お念仏を称えるところに阿弥陀仏はいらっしゃるのです。よそを探す必要はないのです。南無阿弥陀仏は如来さまご自身の名のりなので、お名号は阿弥陀如来そのものです。お名号の不思議でたすかるのです。お念仏を申しておたすけの実感をえられないのは、南無阿弥陀仏を人間がつけたように思っているからです。

親鸞聖人は、中国の元照律師の言葉を引いて

「いはんやわが弥陀は名をもって物を接したまふ。ここをもって耳に聞き口に誦するに、無辺の聖徳、識心にらん入す」と。名号を耳に聞き、口に称えると、限りない尊い功徳が心に入りこみ、長く成仏の因となって、つくり続けてきた重い罪が除かれ、この上ない仏のさとりを得ることができる。如来さまの名を称えることは阿弥陀如来のお徳をいただくということなのです。

「はだしのゲン」は、倒れた自宅の下敷きになった父と姉と弟を助け出すことが出来ないまま、目の前に迫った火から逃れるしかありませんでした。坊さんが唱える「正信偈」や「白骨の御文章」を耳で聞いて覚え、お経の出前をして稼ぎを得ます。この世の地獄を生き抜いたゲンは、作者・中沢啓治の分身です。彼は、戦争責任を厳しく問い、被害者ぶるのでなく、他の国で日本人が何をしたのかも知っておく必要があると言える人でした。原爆投下の地・広島が安芸門徒の地であったことで「はだしのゲン」が生まれたのだと思います。

*9月18日、「平和の鐘」を撞きます。

                                                                            合掌

 

学校行くの⁈ 行かないの⁈ 5

 

こんにちは、坊守の由美です。

 

 皆さん、お盆はどう過ごされたでしょうか。

お孫さんたちが集まって賑やかに過ごされた方もあったのでは。

 

楽しいはずのお盆でも、不登校の子どもや親御さんには、親戚が集まる場所はツライのです。

 

「受験はどうするの?」

「学校に行けてるの?」

「就職は?」

「結婚は?」

 

何気ない会話にも、プレッシャーを感じてしまいます。

 

結果、ブスッと不機嫌になって、お母さんとしては、「その態度は何だ」と、イライラすることも多いですが、子どもは小さなプライドを守るために、小さな抵抗をしているのです。

 

お母さんは、自分のメンツより子どものメンツを守ってあげてくださいね。

 

                                             水族館で

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