♪♪ 私の お寺ライフ ♪♪

 ブログアップして9年目に突入。相変わりませんが、私の「如是我聞」をお送りします。南無阿弥陀仏

慶聞抄2021年9月号

2021-08-20 04:32:20 | 随想
慶聞抄(きょうもんしょう)

ムラの桜並木の下に現れた オオシロカラカサタケ
熱帯、亜熱帯地方で多く見られる。以前は国内では沖縄などでしか確認されていなかったが、現在ではかなり広い範囲で見られる。有毒。

お盆に思う


お盆の停滞前線でもたらされた雨は、年間雨量の半分にも及んだそうです。雨の度に聞かされる「何十年に一度の大雨」という言い方にも慣れっこになってしまいました。毎日大和川の水量が気になり、大和川観察学会を立ち上げようかと考え中です(会長だけやん)。 市のハザードマップで色塗りされているのも、早晩深刻に見直しが必要でしょう(その前に押し入れの片づけしいやとうるさい次男)。大雨もコロナ・パンデミック(感染症の世界的な大流行)も、原因は「人新世」らしいです。知らんけど・・。

人(じん・ひと)新世。恐竜がいた白亜紀とかアンモナイトが繫栄した三畳紀とか、万年、億年単位の地球年代名に「人」が登場するという違和感にとまどうのですが、そこまで人類が地球の環境に影響を与えているということでしょうか。最初、学会で誰かが口にしたとき、冗談かと思われたらしいですが、例えば異常気象の原因が地球の温暖化であり、その始まりが18世紀後半に英国に起こった産業革命であったことは異論ないでしょう。(トランプさんみたいに認めない人もいますが。)

コロナ禍も人間の仕業?人間が手付かずの自然の奥に入り込んでいけば、未知のウィルスと遭遇します。人は木を伐採し生態系を破壊し、コーヒーや油やしなど商品作物を作るので(モノカルチャー=単一栽培経済)、ウィルスの繁殖は助けられます。多くの研究者たちはパンデミックは起こるべくして起きたと言います。ついでに言えば、それまで自給自足で暮らしていた人たちが食べるものにも困るのです。

 誰かが「シュール」と言いました。パンデミックの中のオ・パラリンピック・。シュール・・普通じゃない、不条理な。祭りと「自粛」の同時進行。感染者数過去最高記録更新の日々。「命と安全を守る」録音テープみたいな空疎な政治家の言葉。東京では医療崩壊が起きています。「在宅療養」という名の。

誰かが「グロテスク」と言いました。醜悪な。沖縄の辺野古の新基地埋め立て用に、島南部の土砂を使うのだと。毎年「慰霊の日」6月23日に沖縄戦の犠牲者を悼む平和祈念公園などがある地域です。掘れば遺骨が出てくるので、ボランティアによって今も遺骨収集作業が続けられています。

友人が、8月3日の「琉球新報」の記事を送ってくれました。(記者はノンフィクションライターの安田浩一さん)

(見出し)戦死者の尊厳冒す暴挙 古賀氏、野中氏の憂い・・(以下要約)元自民党幹事長の古賀誠氏は2歳の時父が出征。戦後白木の箱が届いたが、中にはフィリピン・レイテ島で戦死したことを伝える紙片だけが入っていた。盟友の野中広務氏に背中を押されて2003年に島を訪ねた。父親の部隊が全滅した場所に着き、手を合わせていると、スコールに見舞われる。野中氏が「息子に会うことができたおやじさんのうれし涙が降ってきたぞ」と言った時、生まれて初めて父親を思って泣いた。遺骨代わりに小石を拾ってポケットに収めた。今、自宅の仏壇に祭られている。古賀氏は訴えた。「小石ひとつ、砂粒ひとつにも、そこで斃(たお)れた人間の魂が宿っていると考えるのが、遺族の心情というものだ。」野中氏は2018年にこの世を去った。古賀氏も野中氏も自民党を支えた大物議員。沖縄ばかりに基地負担を押し付けてきた政府にかかわってきたのだから手が真っ白とは言えないが、ここまで沖縄に心を寄せる与党政治家はおそらくいまい。
  

ハンストで訴える遺骨収集ボランティア・具志堅隆松さん

今年も9月18日、1:15pm~ 「平和の鐘」を鳴らします。                合掌
コメント
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