朝からこれでもかっていうくらい、日テレ系の番組で、紹介されていましたので、「やはり初日に行こう」と思い、夕方出かけました。
マイカルシネマ防府の入りはいまいち。やはりみんなレイトショー狙いなのかな?
小学生の小さな男の子が家族で来てて、始まる前「もう始まった?」とか声をだしていたけど、あとは静かだったので全然OK。
<続きはネタバレあり>
ただ、サンタさんのお話が・・(この小さい男の子、見て大丈夫だったかな・・とちょっと心配)
このサンタさんのところは、泣きました~
映画始まって、最初の頃はもう大笑いの連続だったのですが(堤真一さん演じるお父さんが本当に漫画チックで爆笑ものでした)、あとからいろんなエピソードがでてきて、じんわりきましたね。
三人の子がサンタさんからプレゼントをもらうのですが、それぞれのお話がそれぞれいいですね。
物音がし、表の戸(ドアではない)を開けると、降り積もった雪の上に小さな包みが置いてあって、遠くにサンタさんの姿が見えて・・。
開けてみると、誰にも言っていない自分の一番欲しいものが入っていて。
・・自分が小さかったころのことを思い出しました。
また、お父さんがそ~っと、ふすまを開けて子どもの枕元にプレゼントを置くところ。
足に子どもの手が当たって、「ひえっ」と息を呑むあの顔。
そして、またそ~っと出て、ふすまを閉めて、廊下でお母さんと一緒に目配せをして階段を下りていく。
自分が親になってからの思い出も、同時に感じることができました。
薬師丸ひろ子さん、お母さん役ぴったりですね。
彼女もそんな年齢になったんだな~と。(と、言っても、私と同い年ですから当然か)笑
ただ、昭和と言っても、自分の生まれる前の時代設定だからなのか、私にはちょっと「距離」を感じました。それとも原作が漫画だから?
特番でも見ましたが、CGがとにかく凄い。全然違和感はないです。
が、「距離を感じる」というか、もうこんな時代の風景は「遠い昔」で、こうやって作り物の中にしか存在しないのだろうか、と思ってしまいました。
私は今、タイムカプセルの中で眠っていて、脳の中にこんな風景の信号を送られているのかもしれない・・そんな、錯覚に陥りそうでした。(ちょっとおおげさかな?)
風景は漫画だから作り物と割り切って観るといいかも。
内容は、ひとりひとりのキャラも際立っているし、日常における人と人との触れ合いも、観る人一人一人の琴線にきっと触れる部分もあると思うので、よい映画だと思います。
家族を戦争で失った人も、こんなふうに普通にいたんだな・・とか。
あと、クレジットもなかったんだなとか。
指輪のプレゼント・・いいお話でした。
「物」の溢れている今の時代には、考えられないかも。
そして、もしこのプレゼントをもらったら、心から喜べるような女性は、現代には存在するのだろうか?と。
(恋のから騒ぎとか、見てたらそう思ってしまいます・・)
「物より思い出」という車のCMもあるけど、でも「しっかり物の宣伝じゃん」と思えてしまうのは私だけ?
最後、あの夕日は本物なのでしょうか?
CGは素晴らしいけれども、でも「風を感じない」(ある俳優さんが言われいた言葉)。
人の気持ちも大切にしたい、風景も大切にしていきたい・・映画を観終わってそう思いました。
日記なので、最後に書くと・・
今日は、帰ってからは樹里ちゃんの「スゥイングガールズ」もテレビで観ました。
何度観ても、楽しい素晴らしい映画です。
3日の明け方「出口のない海」の撮影が終了してから、4日にはこの映画の前夜祭ライブがあったんですね。
樹里ちゃんの殺人的スケジュール、凄い。
樹里ちゃん、応援していますよ