Chris's monologue

二匹+ONE?のクマンズとChris(謎の生命体)の怠惰な生活

小津の旅(最終回)

2007-11-12 08:18:35 | 旅ぃ~ゆけ~ばぁ

諏訪湖です。
今回の旅も今日で最終回。
もう思い残すことはありません。
美味しいそばも食べたし、キノコも食べたし、馬はたぶん一頭は食べたんじゃないかなぁ。
でもそろそろ、海の幸が恋しくなってきました。
秋だもん。

※あはれ
 秋風よ 
 情(こころ)あらば伝へてよ

 ――男ありて
 今日の夕飯(ゆうげ)に ひとり
 さんま食(くら)ひて
 思ひにふける と。

 さんま、さんま、
 そが上に青き蜜柑の
 酸(す)をしたたらせて

 さんまを食ふは
 その男が
 ふる里の
 ならひなり。

 さんま、さんま、
 さんま苦いか塩っぱいか



 そが上に熱き涙をしたたらせて

 さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。

「日本文学31巻・佐藤春夫(中央公論社刊)より」

はぁ~、さんまが食べたいなぁ……そろそろおうちへ帰ろうかなぁ。

またまたぁ。そんな文学熊のふりしちゃって。わたしが知らないとでも思ってんの?
美味しんぼ (14) 美味しんぼ (14)
雁屋 哲、花咲 アキラ 他 (1988/05)
小学館

この商品の詳細を見る

これ↑の「秋刀魚の味」からのパクリでしょ?


どうです、暮れゆく諏訪湖のこの美しさ。

またシカトなのね……

実は、この湖を眺めながら温泉に入ることが出来るんです。
しかも無料。

足湯だけどね。
でも気もちがいいんだよ。
飲みすぎのヒトにお薦め。
首までお湯に浸かっちゃうと、心臓に負担がくるから、酔っぱらいむきではないだよね。だから、こんな足湯はすごく嬉しい。

駅は上諏訪。
駅構内にも、

こんなものがあります。

駅に露天風呂?と思うでしょうが、

露天は露天でも足湯のこと。
なぜかカリンが置いてありました。食べてもいいのかなぁ?

そして、上諏訪といえば、忘れてはならないものがあります。

銘酒真澄。
茅野にダイヤ菊。諏訪に真澄。
山廃があったけど、ここはグッと堪えました。
ぼくも男です。ここは見ないふりをします。

なんで?

だって、今回の旅のタイトル見てよ。『小津の旅』ですよ。
やはり、ぼくも浮気心を出してはいけません。
ここはしっかりと、

ダイヤ菊生一本を買いました。
ついでに、

かわいい天使のクマさんも買いました。

ていうかさぁ……今回の旅っていつもと同じで、結局酒ばっか飲んで、小津先生あんま関係ないじゃん。映画2本しか観てないし。

なにをいいますか?何故ぼくが、本日あんな長ったらしい、秋刀魚の前フリしてると思ってんの?
それはねぇ……

これで〆たかったから。
1962年、小津安二郎監督作品『秋刀魚の味』(美味しんぼ14とは関係ありません)、第17回毎日映画コンクール撮影賞。
小津監督の遺作となった作品です。

おあとがよろしいようで。
チャンチャン♪

さーて東京帰って飲むぞー!

ダメだこりゃ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする