
諏訪湖です。
今回の旅も今日で最終回。
もう思い残すことはありません。
美味しいそばも食べたし、キノコも食べたし、馬はたぶん一頭は食べたんじゃないかなぁ。
でもそろそろ、海の幸が恋しくなってきました。
秋だもん。
※あはれ
秋風よ
情(こころ)あらば伝へてよ
――男ありて
今日の夕飯(ゆうげ)に ひとり
さんま食(くら)ひて
思ひにふける と。
さんま、さんま、
そが上に青き蜜柑の
酸(す)をしたたらせて
さんまを食ふは
その男が
ふる里の
ならひなり。
さんま、さんま、
さんま苦いか塩っぱいか
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。
「日本文学31巻・佐藤春夫(中央公論社刊)より」
はぁ~、さんまが食べたいなぁ……そろそろおうちへ帰ろうかなぁ。

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これ↑の「秋刀魚の味」からのパクリでしょ?

どうです、暮れゆく諏訪湖のこの美しさ。

実は、この湖を眺めながら温泉に入ることが出来るんです。
しかも無料。

足湯だけどね。
でも気もちがいいんだよ。
飲みすぎのヒトにお薦め。
首までお湯に浸かっちゃうと、心臓に負担がくるから、酔っぱらいむきではないだよね。だから、こんな足湯はすごく嬉しい。
駅は上諏訪。
駅構内にも、

こんなものがあります。
駅に露天風呂?と思うでしょうが、

露天は露天でも足湯のこと。
なぜかカリンが置いてありました。食べてもいいのかなぁ?
そして、上諏訪といえば、忘れてはならないものがあります。

銘酒真澄。
茅野にダイヤ菊。諏訪に真澄。
山廃があったけど、ここはグッと堪えました。
ぼくも男です。ここは見ないふりをします。

だって、今回の旅のタイトル見てよ。『小津の旅』ですよ。
やはり、ぼくも浮気心を出してはいけません。
ここはしっかりと、

ダイヤ菊生一本を買いました。
ついでに、

かわいい天使のクマさんも買いました。

なにをいいますか?何故ぼくが、本日あんな長ったらしい、秋刀魚の前フリしてると思ってんの?
それはねぇ……

これで〆たかったから。
1962年、小津安二郎監督作品『秋刀魚の味』(美味しんぼ14とは関係ありません)、第17回毎日映画コンクール撮影賞。
小津監督の遺作となった作品です。

チャンチャン♪
さーて東京帰って飲むぞー!
