秋葉原です。
なにやら巷では、ぼくの昼食が毎日カップラーメンのように思われているらしいけど、それはクマルさんの思い違いが世の中に、まことしやかに浸透してしまっているからです。
ぼくだって、健康食品を食べることだって、たまにはあるんです。
「たまに」じゃダメなんだ!
名店“赤津加”です。
ここの煮込みは絶品です。
【赤津加】←夜の部はこちらから。
でも、今回はタヌQさんも食べてるランチのご紹介。
店の右手に、
ラブリーな紫陽花が咲いてました。
この店だけ見てると、ほんと昭和の世界にタイムスリップしたみたい。
けど、一歩通りにでると、うっとうしいほど、メイドカフェの呼び込みギャルが立ってます。
あんだけいたら、わざわざカフェに入る必要もないような気がするけど……。
ま、とにかく、佳子さんに会いに行きますか。
誰だ、その佳子さんってのは?
佳子さんは、ここの女将なんだけど、ほとんど昼間にしか出てきません。
「それじゃあ、佳子さん、日替わり定食で。……えッ、売り切れ!?」
ただいまの時刻、12:30p.m.。
「あ、じゃあ今日の焼魚なんですか?……つぼ鯛かエボ鯛。じゃあつぼ鯛で」
違いもわからないくせに。
これが名店“赤津加”のランチです。
「菊正宗、お燗してくれる?」って言葉を必死に我慢しました。エライ!
お前、バカだろ。
では、この名店を太田センセイに紹介していただきましょう。
前回、夜の部では、『新 精選東京の居酒屋』から引用したので、今回は『居酒屋味酒覧』から。
【古い居酒屋に残る神田の粋と侠気】
秋葉原電気街はずれのビルの間に奇跡のように、総二階の古い料理屋が残っている。二階白壁の鏝細工浮き出し文字<酒泉 赤津加>、小庇のつく箱に並ぶ料理の短冊板に灯る明かりの眺めはまことに美しい。
店内のよしずの天井、黒玉石洗い出しの床、篠竹を挟んだ腰板、店のシンボルのようなくねくねした天然木の柱。そのいずれもが艶をおびて光り、神田らしい粋な侠気を匂わせるところがさらによく、これほど古風な居酒屋がまだあったのかと驚くだろう。昭和二九年の開店というがもっと古く感じる。間取りがまた絶妙で、今や少し傾いだコの字カウンターを中央に、ちょっと人目を避ける感じの小卓、閉め切れば個室になる小上がりなどは、かつて花柳街だったころの小憎い配慮で、昔の仕事に気のきいた「粋」に嬉しくなる。往年の居酒屋の典型として登録文化財に指定すべき!
太田和彦の居酒屋味酒覧―精選173 (2008/01) 太田 和彦 商品詳細を見る |
太田センセイが食べ物や飲み物にふれず、建物の雰囲気に固執して書いているのは稀です。
いかに、この店の佇まいを愛しているかが垣間見られる文章ですね。
まあ、どんなものを食べれるかは、ぼくの「夜の部」でご確認ください。
これで、ぼくがいかにヘルシー嗜好かわかっていただけたことでしょう。
それにしては、食べすぎなんじゃないのか。炭水化物は危険だぞ。
今回は昼食だけど、ちりあえず脳内ジャズいってみます。
Beyond The River (2008/12/03) HIROTAKA IZUMI TRIO 商品詳細を見る |
おなじみのアルバムから「GLADIOLUS」はいかがでしょうか。
居酒屋