前回、職場で「知的障害者の高齢化」という講義を聞いたと書きましたが、その際に、
「ダウン症者、非ダウン症者」
と分けて話される事に違和感を覚えました。この分野でも、こうして区別されちゃうんだなぁと思うとなんだか悲しい気持ちになりました。まぁ、これは障害者支援を仕事としている人達に向けての講義なので仕方ないのかもしれませんが。
たしかに、ダウン症は認知症になる確率が高く、いろいろ特徴的な事があり、知識として知っておく必要はあるのかもしれません。でも、そんなに「ダウン症者、非ダウン症者」って強調する必要あるのかなぁ、、、というモヤモヤした気分でした。
症状に合わせて個別に適切な支援をする事が大事なわけで、ダウン症だからそれが特に変わるわけではないし。なので、なぜわざわざ分けて説明するのかが分かりませんでした。
こうして分けて考えることで、ダウン症の人のちょっとした変化を他の知的障害者の人以上に、拙速に「認知症」と結論付けることにならないかな。もしかしたら違う原因かもしれないのに、それを考える前に、「ダウン症だからきっと認知症の症状だ。」とならないかなぁ。
とても内容が濃い講義ではありましたが、そこは当事者として強い違和感を覚えました。
ダウン症でも、自閉症でも、また他の障がいであっても、特性はあるけれど、それに当てはめようとせずに、一人一人としっかりと向き合っていきたいと私は思っています。