深川 牡丹町神輿

2007年08月14日 | 風の旅人日乗


8月12日。
深川に行って神輿を担いだ。自分と家族にとって、ここのところ毎年夏の恒例イベントだ。
牡丹町に住むヨットの大先輩家族から、うちの家族一同分の半纏を借りている。この半纏を着ていなければ、その町内の神輿を担ぐことはできない。

深川の本祭りは来年だけど、今年は各町内でそれぞれが神輿を担ぐ。回るのはそれぞれの町内のみ。だから永代通りなどの大通りに出ることはできない。
でも、まあ、来年のメインイベントに向けてのトレーニング及び顔合わせ、といった感じなので、それでいいのだ。

そして今年は、子供神輿が出た。
2歳半になる長女にも、祭りの正装をさせて担がせた(というか、神輿と一緒に歩きながら、前棒に触っているだけだけど)。深川祭り名物の各水掛けポイントで、水を荒っぽくバケツやホースでかけられて、全身びしょびしょになって泣き顔になってたけれど、最後まで頑張ってご褒美のお土産をもらったときには、本当に爽やかな笑顔を見せていた。
この記憶を忘れないでいて欲しいな、と願う。

午後からは、いよいよ本筋の神輿が倉から出され、大人たちの祭りの始まり始まり。
3年に一度の本祭りでは、神輿を担ぎ終わるまで担ぎ手にお酒はご法度だが、今年は町内会の内輪でのイベントなので特例適用。町内を練り歩き、休憩の度に振舞われるビールがうまいのなんの!

深川の祭りはいい。本当にいい。
伝統を先祖から子孫に伝えることの素晴らしさを身体ごと実感する。
神輿を担いでいるときに、ホクレアのナイノア・トンプソンたちと一緒に日本酒で刺身を食べた『千松』というおでん屋が見えた。
ナイノアがこの日本人の祭りを見ることができたら、きっと喜ぶだろうな、と思った。
『祖先が大切にしてきたものを継承する』という、ナイノアがホクレアで行なっていきたいことと、深川の祭りに関して各町内と各家庭が昔からずっと行なっていることは、まったく同じものなのだ。