2015年12月2日 机上の勉強

2015年12月02日 | 風の旅人日乗
ニュージーランドから
オーストラリアへ
提携ヨットデザイン事務所が設計した
全長6.4mのスポーツボート出荷



オーストラリアでは
ファミリーユースのこんなヨットも
人気ありなんです


さて
エクセルを使っての
パソコンとの格闘が続く
この2、3日

仕事頭を休めるために
少し休憩

作成中のエクセルの表の上に
ネット画面を広げて

机上の理論のお勉強


©SEAHORCE

2013年のアメリカズカップで使われた
AC72クラスや
現在のAC45FやAC50は

クラスルールでの縛りがあるから
”仕方なく”
現在のフォイルシステムや
J字型フォイルを使っているのに

なぜ
そんなクラスルールの縛りがない
GC32やファントムまでもが
同じシステムにこだわって
カタマランをフォイリングさせようと
しているのか?

という疑問を抱く
モスでも活躍するセーラーを含めた
フォイリングエキスパートたちの
研究が面白い

Jフォイルに発生する上向きの揚力は
リーウエイが大きくなればなるほど
大きくなる

つまり

Jフォイルで船体をフライさせるためには
大きなリーウエイという
ヨットの風上航にとっては嬉しくない
ファクターを必要とする

モスはアンヒールさせることで
T字型フォイルの風上側を下げて
飛行機が翼をバンクさせることで
その方向にコースを変えるのと同じ理論で
風上へと上っていくモーメントを得る

ワンドを使ってフォイルのフラップを
コントロールするシステムで
飛ぶ高度を調整できる点も優れている

セーリング中に
ラダー軸を前後に動かすことで
ラダー下のフォイルの迎角を変えて
艇の前後トリムを整えることができる点も
優れている

ならば
それと同じことを
カタマランでもやっちゃおうじゃん

このグループは考えた

フォイリングに入る前に
アンヒールさせることが
現実的に困難なカタマランでは
フォイルだけをアンヒール状態に
しなければならん

ならば
風下舷のフォイルをカンティング
させちゃおう
とこのグループは考えた


©M20VampareProject

うーん
面白い

ではその結果は?


休み時間終わり
仕事に戻らねばならぬ