2015年1月17日 葉山 新宿 吉祥寺 有楽町

2015年01月18日 | 風の旅人日乗
朝、
ベテランクルージングセーラーの
ご夫妻を訪ね、
不躾な、無理なお願いをしたのに、
快諾をいただく。
心に染みるような感謝の念。

お昼前に、
昨年の5月以来の新宿に向かい、
葉山をバスで出発。

創造的な活動を、
職業としてなさっている
二人の女性の講演と対談を聴く。

講演と対談のテーマに沿った
お話もとても内容が濃かったけれど、
御自分のお仕事が
たくさんの人たちを
幸せな気持ちにしていることに、
なんとなく気づいているお二人の
ポジティブな生き方に深く感動し、
とても温かい気分にさせてもらう。

日本の男どもより、
日本の女の人たちのほうが、
圧倒的に元気で、頭も良くて、
そして魅力的だな。

新宿から中央線快速で、
吉祥寺まで足を伸ばす。



溌剌と元気で前向きな
お二人の対談を聞いた後の、
ホンワカ嬉し温かい気持ちを引き連れて
昔懐かしい焼き鳥屋さんで
熱燗を楽しもうと思ったのだけれど、

いつの間にかその店は、
行列のできる焼き鳥屋さんに
なってしまっており、
ま、いいかと予定を変更して、
いい感じの餃子屋さんに行き、
紹興酒の熱いのを楽しむ。


そのあと、
夜の井の頭公園を、



怪しく男一人で散歩して
時間調整したあと、
東京都を縦断して、有楽町へ。

この日しか観る機会が
なくなりそうだった映画、
「ストックホルムでワルツを」。


©ブロードメディアスタジオ


映画の宣伝文とは微妙なズレを感じたけど、
その宣伝文とは別の魅力を持つ、
すばらしく楽しい映画だった。
見逃さなくてよかった。

この日、
三浦半島から新宿に出るために乗った
湘南新宿ラインにたまたま持ち込み、
新宿に着く前に読み終えた本は、
沢木耕太郎さんが、
故・藤圭子さんが引退を決意した直後に
インタビューして書いた、
画期的な手法のノンフィクションで、
「流星ひとつ」という本なのだけど、



同じように悲劇的な亡くなり方をした
「ストックホルムでワルツを」の主人公と
藤圭子さんが重なってしまい、
とても不思議な心持ちになった。

どちらもそれぞれの国で
歴史に残るような女性歌手だ。


新橋から終電に乗って逗子まで戻り、
歩いて葉山へ。

午前1時過ぎ、
海岸通りから浜に出て、
自宅に向かって歩いていると、
西に傾いたオリオン座が
とても凛々しく美しかったので、
海に突き出した桟橋に座り、
航海中の気分になって、
海と星を見る。

キリリと寒い、
冬の夜更けに似合うこの星座を、
2人の北国出身の歌手も
見上げたこともあるはず、だと思う。
違ったら、すみません。


さて帰るかと、
桟橋から浜に向かって歩いていると、
東の空に、
昇ってきたばかりのホクレアが
麦色に輝いていた。

神様からもらったような
偶然の休日だったけど、
いい休日になりました。

2015年1月16日 締め切り

2015年01月16日 | 風の旅人日乗
早朝、
パソコンから顔を上げ、
ふと仕事部屋の窓から
空を見上げると、
薄い三日月が浮かんでいる。
月齢25夜。

昔、歌の歌詞に
ギリギリの三日月、
というフレーズがありましたね。
あれは、月齢28夜とか1夜の、
際どく尖って薄い
三日月のことなんだろうか。

本日は
月一回の書き仕事の、
締め切り日。

これを提出すると、
次にあの仕事があって、
その関係者に電話して、
そのあとにはあれがあって
そろそろその準備を始めにゃあかん。

徹夜明けのぼんやりした頭で、
自分は一体、
本当は何をしたいのだろうか、
と考える。

自分がこの世で残されている時間は、
もうそれほど多くない、
と改めて自分を脅してもみる。

もし仮に、
生活費を稼ぐ心配がないとしたら、
自分はどの仕事をお断わりし、
どの仕事に打ち込みたいのか。

現実的には不可能かもしれないけれど、
それでも、
ちゃんと考えなければ
いけないことだ。


とは言え、朝ご飯の時間だ。
まずは飯を食ってこよっと。



2015年1月15日 雨

2015年01月15日 | 風の旅人日乗
10年前の今日、
を思う日。

今日と同じように
関東に冷たい雨が降る日だった。

あれから
いろんな人が生まれ、
いろんな人が亡くなった。

例えば今日という「ある日」は、
ある人にとっては
うれしい思い出の日であり、
ある人にとっては、
辛い思い出の日なんだな、

なんてことを、
ふと真面目に考えた日。

はよ仕事せえよ。



2015年1月14日 健康診断

2015年01月14日 | 風の旅人日乗
早朝から
あれこれ仕事に励むも、
達成感に乏しい一日。

浜ランは
タイミングを逃してサボり、
午前中は
健康診断でつぶれ、

昼ご飯は美味しかったものの、
午後の国際郵便書きは
ワクワク感なく。

ディンギーの天井吊りの
改良がうまくいったのと、

トイレで読んだ
ホクレア関係の本が、
深くココロに染み入ったことくらいか。

まあ、『可』な一日とします。


2015年1月13日 あんぽん

2015年01月13日 | 風の旅人日乗


連休中は、
身体と心が
仕事をひどく拒絶したので、
自分に甘いワタクシは
それを許してしまい、
読書三昧を楽しんだ。

中でも、
『あんぽん 孫正義伝』
(佐野眞一著 小学館刊)
が面白かった。




ぼくが少年時代を過ごした
福岡県遠賀郡や
北九州市小倉には、
在日の人たちがたくさん住んでいたし、
一緒に遊んだ,
仲良しの友だちもいた。
父方の祖父母は
筑豊の、ある炭坑町に住んでいた。

あの時代の、
北九州地方の空気が
まざまざと甦ってきて、
それで
物語に引き込まれていったのも
事実だけれど、

それよりも、
インタビューを重ねて
人の記憶を無数の言葉に変換して、
それらを検証することで
ひとつの事実をあぶりだそうとする
手法を取るノンフィクションの、
限界のようなものが見えて、
そのことのほうが
とても興味深かった。

現実に起きた一つのできごとが、
それぞれの人間の目と耳と心を通過すると、
それぞれがまったく異なる、
それぞれの「事実」になることが、
とても興味深かった。

唯一のものであるはずの
ある特定の出来事や、
唯一のものであるはずの
個々の人物像は、
ほとんど、
それを見た人や
それを知っている人の
数と同じだけ
まるで別個の出来事や人物像として
この世に存在しているようなのだ。

人の心で濾過されると、
善人は悪人でもあり、
悪人は善人でもある、
らしいのである。

確かに、
思い当たること、
あるなぁ。




2015年1月12日 すでに今年数回目の二日酔いの日

2015年01月12日 | 風の旅人日乗
昨夜は、
またたくさん飲んじゃったぜ。
自分の予想の正確さに、
驚く。
ま、当たり前だな。

遅くならないように
とのご配慮で、
夕方4時から始めたのに、
日付が変わる時間近くまで。

でも、
いただいた料理もお酒も
大変美味しく、
人生についての
深い話もはずみ、
素晴しい飲み会でした。

大風が吹いた翌日の今日、
大気は澄み、
森戸海岸から見る
富士山も綺麗。






2015年1月11日 NZ製カイトその2 新年会その3

2015年01月11日 | 風の旅人日乗
日々の雑事に終われ、
ゆっくり思考する時間なく、
本日も心身とも不調。

ま、こんなこともあるさ。

深夜、仕事をして、
午前中プールで泳ぎ、

森戸に戻ると、
いい風が吹き始めていたので、
昼ご飯前に浜に出て、
今日もまたNZ製カイトを揚げる。

かつて、アメリカズカップの、
チームニュージーランドの秘密兵器としての
カイト開発に息子を送り込んだ
NZの凧博士が開発した、
オクトパス・カイト、
蛸の凧。
超シンプル。



ちゃんと足は8本ある。



空をフラフラ彷徨う様は、
ピンクのクラゲのようにも見えるし、
襲ってくるトンビを
追い散らす様は、
宇宙人のようでもある。

このように真っ逆さまに墜落を
始めても、



くいくいっと、糸を
2回ほどしゃくるだけで
魔法のように再び上昇していく。



弊社でも販売予定。

ひょうきんな動きの凧で
少し心を晴らした後、
早い夕方から
ご近所で新年会。

また、
いっぱい飲んじゃうんだろうなあ、
オレ。

2015年1月8日 横浜ベイサイドマリーナ 葉山

2015年01月08日 | 風の旅人日乗
午前中、
ウエブサイト作りと格闘した後、
焼きそばとコーヒーの昼飯。

午後、
横浜ベイサイドマリーナへ。
本日のお仕事は、
味わいのある、この艇で。



夕方、
葉山に戻り、
手抜きの、浜ラン。

年末年始、
九州であんなに頑張ったのに、

3日休むと、
あっという間に元の木阿弥。

加齢との闘いは、
心静かな根気と粘りだけが頼り。




相模湾の向こう、
伊豆半島に
夕陽が落ちる位置はもう、
確実に北上を始めている。

沖にはワカメ養殖の網も
すでに入った。

春は、
間違いなく近づいている。

俺にも、だぜ。

2015年1月6日 小倉 葉山

2015年01月06日 | 風の旅人日乗
朝、
小雨の降る中、
庭に除草剤を撒き、
門柱の掛けがねを修理したあと、
まだ解決していない
いくつかのことを残したまま、

日本列島が
低気圧で大荒れのこの日、
北九州から羽田まで、
後ろ髪を引かれる思いで、
空を飛んで帰る。

地上には、
どんな嵐が吹き荒れていても、
雲の上にはいつも
太陽が燦々と輝いているよ。





2015年1月5日 小倉 父誕生日

2015年01月05日 | 風の旅人日乗
昨日午前中は、
旧友達との新年会のあとの
二日酔いと付き合いながら、
実家のメンテナンス。

昼に十割そばを
天ぷらと鳥汁でいただき、
二日酔いを追い出す。

昨日午後、門柱の掛けがねの
修理に挑戦。
うまくいかない。

別のアイディアで解決を目指すも、
昨日中には解決せず。

残るは、明日一日。


本日、
父を施設に訪う。
85歳の誕生日。

正月に続き、
今は無垢になってしまった
いい笑顔を見る。

自分自身の
残された時間の少なさを思い、
闘争心を新たにする。

2015年1月4日 小倉 下関 小倉

2015年01月04日 | 風の旅人日乗
昨日は、
列車に乗って下関に行き、



帰りは、
山口県と福岡県の
県境を歩いて横断した。



おそらく、
記憶の彼方にあるガキの頃、
祖父に手を引かれて歩いて以来の
関門トンネル。



その後、この上を
練習船や小型艇で何度も
通過することになった。

九州側に出て、
和布刈神社にお参り。



社のすぐ横を、
大型船が走り抜ける。



ホクレアのクルー達と一緒に
お参りにきて以来。



旧正月の夜明け前の干潮時、
ここで神事が執り行われる。



今年は見に来られるかな。

夕方、小倉に戻り、
旧友達と新年会。



2015年1月3日 小倉 明日に架ける橋

2015年01月03日 | 風の旅人日乗


父の、
ほとんど奇跡のような
笑顔を見ることができた翌日。

目覚め時の夢の中に、
そのメロディーと歌詞が
突然、流れ出てきた。


When you're weary, feeling small,
When tears are in your eyes,
I'll dry them all.

I'm on your side,
oh, when times get rough,
And friends just can't be found,

Like a bridge over troubled water,
I will lay me down,

Like a bridge over troubled water,
I will lay me down.


When you're down and out,
when you're on the street,
When evening falls so hard,
I will comfort you.

I'll take your part,
oh, when darkness comes,
And pain is all around,

Like a bridge over troubled water,
I will lay me down,

Like a bridge over troubled water,
I will lay me down.


Sail on silvergirl, sail on by,
Your time has come to shine,

all your dreams are on their way.
See how they shine,
oh, if you need a friend,
I'm sailing right behind,

Like a bridge over troubled water,
I will ease your mind.

Like a bridge over troubled water,
I will ease your mind.

©Paul Simon


自分が弱くなっているときに、
ラブソングとしてではなく
自分への励ましの歌として
長く聴いてきたこの曲が、

今日の夢の中では、
ある人への励ましの歌として
聞こえてきた。

Your time has come to shine,

自分への励ましとしてではなく、
自分の近くにいる人に贈る言葉として
自分が口にしたとしても、
このフレーズは気持ちいいものなのだと、
今日、初めて気が付いた。