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久し振りに六分儀を出す。
次世代たちを連れて浜に出る。
六分儀の役目を教える。
六分儀で測った太陽の高さを伝える。
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六分儀がなくても、
自分のグーやパーが
その高さを知るための
物差しにならないか
ヒントを与える。
グーの高さが10度に近いこと
パーの高さが20度に近いことを
すぐに発見する。
天体の動きを地球の自転とセットで
説明してみる。
円周が360度で、一日が24時間で、
3桁のかけ算と割り算が
できるようになった学年のこどもたちは、
1時間に15度
東に向かって地球が回ることを
すぐに理解する。
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日が暮れると、
1時間ごとにオリオン座を見に行き、
オリオン座の中の、
三ツ星のひとつのミンタカという星が、
天の赤道上にあることを教える。
グーを横向きにして
1時間前の位置とのズレを測り、
自分たちで割り算した通りに、
1時間に15度オリオン座が動くことに
気が付く。
地球は本当に回ってるんだ!
南の方向に見えるときに
一番高くなることにも気づく。
ちょっと難しいかなと思ったが、
小学生でも、
結構食らいついてくる。
頭の柔らかい世代に、
セーリングだけ教えるのは
もったいないかな、と思った。
やりたいことのヒントが少しずつ
形になって見え始めている、
ように思う。