2015年12月16日 辻堂

2015年12月16日 | 風の旅人日乗
昨日午後は
いろんな整備と改造で
時間を取られ
デスクワークできず


本日未明

2隻のマキシの
図面を眺めて遊ぶ


©François Chevalier



©François Chevalier



©Sharon Green



©François Chevalier



©Onne van der Wal





なるほど
なるほど
そういことか
なんてね


さてと
本日午前中は
会社の何やらで
辻堂の法務局

午後は
仕事部屋にこもって
がんばるぞー

2015年12月15日

2015年12月15日 | 風の旅人日乗
昨日午前中は

東京から来て
飛ぶ練習をする人が
何かが壊れて
沖に流されてしまわないよう
何かが起きたらすぐに
葉山新港に走っていけるよう
見守り




いい感じの練習をしてました


本日未明の時間の
勉強タイム

改造後のデビューを果たした
ワイルドオーツ



DSSプラス バウにカナード
スイスアーミーナイフ
というニックネームをもらった
2年前よりも
さらに1枚ナイフが増えた

バウのカナードは
どんな仕事をするのだろう

最高速を上げたことに伴って
バウとスターンのセクションを
新しく取り替え
バウスプリットも伸ばした

*バウスプリットの長さは
シドニーホバートレースの
全長制限には加わらない*

セーリング艇の
性能が上がると
当然 
セールトリムの理論も
変わる

クローズホールドでは
ブームは
艇のセンターライン上に
セットする



この
長い間メインセールトリムの
ゴールデンルールだった常識は





進化を果たした最先端の
レース艇群の間では
常識ではなくなってきている

この程度



とか
この程度まで
ブームをセンターラインより上げることは



1990年代のマム36やIOR50ftクラスでは
コンディションによっては
すでにやっていた

でも
下の写真のような
メインセールのトリムは
以前のレーシングヨットでは
とても考えられなかった



ジブのシーティングアングルが
5度より狭くなると
こういうセールトリムが
正解だと
コンピューターが言っている

5年前にセーリングの勉強を
ストップした人たちにとっては
考えられないセールトリムだろう

セーリングヨットの理論は
常に進化し続けている

そのことをよく知っている
出版関係の人たちは
だから
特にレース関係のハウトゥーものを
怖くて出版できなくなるんだよな




2015年12月14日 富士山と雲

2015年12月14日 | 風の旅人日乗
シュラフの中で汗をかき
暑さに驚いて目を覚ます

午前2時

なぜかここのところ
必ず2時少し前に目がさめる

ホクレアの
来週から始まる
大西洋横断航海に
もし行けていたら
本来ジブンが担当することになっていた
当直の始まる時間だ

身体が行きたがっているんだね

ごめんね ジブンの身体
日本での仕事を
片付け終えられなくて

さあて
本日も前向きに じゃぞ

本日夜中の自由時間は
雲の勉強じゃ


学生時代に
自分のおんぼろヨットで
東京から九州まで帰ったとき
遭難のリスクを少しでも
減らしたいと思って
観天望気の勉強のために購入した

山と渓谷社
「雲 その生態と天気予想」

を読み返す

すっかり記憶から欠落していたけど
この本には新田次郎氏の
雲にまつわるエッセイも収録されている

新田次郎氏は優れた作家だが
気象庁に勤務されていた
優れた気象学者でもある

富士山にまつわるエッセイの中に
ジブンがつい3ヶ月ほど前に読んだ
「芙蓉の人」
のモデルとなった人物が
登場していた



どんな世界でも
本物の人物は必ず謙虚なんだなあ

謙虚であり続けろよ
ジブン

お願いしますよ








2015月12月13日 雨じゃないかヤフーの嘘つき

2015年12月13日 | 風の旅人日乗
鎌倉のプールを経由して
横浜

昼食をみんなで食べて
葉山に戻り
餅つき大会に突入予定
の一日


天気予報大外れの
この雨は
それまでに上がるかな

昨夜は
誰に強いられた訳じゃないのに
頂き物の美味しいお酒
無駄に一人飲み

無駄に二日酔いの
本日 日曜日


そんなことも あるよ

どんまい

あるセーリングチームの
横浜中華街での
昼食会がとても楽しくて

日影茶屋の餅つきには
間に合わなかったけど

学生のころから大好きだった
元町も散策できたし
いい休日になったじゃないか



2015年12月12日 花に嵐のたとえもあるぞ

2015年12月12日 | 風の旅人日乗
昨日 夕方
荒れ狂う海に
沈む夕日を



心穏やかに
陸上から眺める

同じ瞬間に
真後ろの北東の空に
こんな雲



宇宙からも
こんな色彩見えるのかな

ところで12月6日朝
愛知県内を走る新幹線の中から
こんな雲を見た



「空振」が作った雲?
と思い
御嶽山からの方向だったから
悲惨な噴火を恐れたけど
それはなく ホッ

でも
不思議な雲だったなぁ


今朝2時
寝覚めの床の中の頭の中を
唐突にある詩の一節が
グルグル回る


このさかずきを受けてくれ

どうぞなみなみつがせておくれ

花に嵐のたとえもあるぞ

さよならだけが人生だ

于武陵「歓酒」
井伏鱒二・訳

そうなんだねぇ

会えている今を

大切にしなきゃねぇ

人 でも
物事 でも



2015年12月11日 どうぞこのまま

2015年12月11日 | 風の旅人日乗
午前2時

雨音が急に強まり
目を覚ます

さあ
本日も
はじまり はじまり

外の雨音を聞きながら
まずは 
熱いお湯を一杯

仕事部屋の窓に
雨が降りかかる

こんなときに必ず
思い出す歌があります

曇りガラスを伝わる
雨のしずくのように

ただ一筋に ただ一筋に
ただひたむきに

丸山圭子さん
まだ元気で活躍しているのかな


さあて
本日午前中の打ち合わせまでに
作っておかねばならん
資料があるぞ

でもその前に1時間くらいは
お勉強の時間も取れそう


DSS


©DSS

なるほどね


©DSS


©DSS

こんなヨットを造ってみたい
人がいたら
ぜひお手伝いしたい


©DSS


はい 休み時間終わり
エクセルと格闘開始


それはそうと
昨日上野で
店先の雰囲気だけに惹かれて
入った蕎麦屋さん
お店の中も 蕎麦も
よかったなあ

2015年12月10日 フリーマントル 品川

2015年12月10日 | 風の旅人日乗
昨日夕方の浜ランの後の夕陽



本日朝
しんどい浜ランをしている最中に
唐突にフリーマントルを思い出した

ちょうど30年前の今頃
フリーマントルで
レースがある日は毎日海に出て
アメリカズカップの予選を観たり
チームが休みの日には
パブで
いろんなチャレンジャーチームの
クルーたちから話を聞いていた

長期滞在の宿として借りた
一軒家からすぐの浜に出て
早朝や日暮れ時
レースや練習のために
テンダーで引っ張られて
沖に出て行ったり
港に帰ってきたりしている
12mクラスのヨットを見ながら

あの頃もジブンは
浜を走っていたんだなあ

あの頃の自分が
何を考えながら走っていたか
今でもクッキリと思い出せる

・・・・・・

今できることは
あきらめないということだけだ

なんてね
葉室麟さんのエッセイに出てくる
言葉を頭の中で反芻したりして


仕事 仕事

午前中のデスクワークの後は
お昼に葉山を出て東京
営業の相談

折角わざわざ東京に出るのだから
夜は、誰か一緒に飲んでくれる
相手を探そう


昨日は凪ぎた相模湾
明日はまた
容赦なく吹きまくるんだなあ


2015年12月9日 夜明け前の悦楽

2015年12月09日 | 風の旅人日乗
夜明け前の自由時間
えつらく えつらく

クォント23のお勉強の続き

3つのフォイルの働き方が
よくわかる写真


©Quant Boats


どうしてもフライできなかった
クォント28


©Quant Boats

違いはこの
カーブしたダガーボードだ


©Quant Boats

これによって
水平翼が船艇よりも下になり
人間を入れて500kg近い重さを
持ち上げることができた


©Quant Boat / YachtingWorld

こういうことを
仕事にしている人たちがいることが
嬉しいし
できれば自分も
そういう仕事をもっとしてみたい


こっちの
こういう船も
たまらなく好きだぞ


©K.Miyazaki / Kazi


©K.Miyazaki / Kazi


あー
夜が明けた

浜ランしてから
仕事に行きますか



2015年12月8日 考える

2015年12月08日 | 風の旅人日乗
なるほどねえ

リーウエイが大きくなればなるほど
上向きの揚力が増す



Jフォイルはコンプロマイズ
というわけを
理解した

風上マーク回航直後の
あのレースでのノーズダイブ
理由判明

突き詰めて言えば
ステアリングミスだなあ


これは日曜日に
伊勢湾セーリングに出発する時に
バス停で見た空



この8月から9月
バリ島からモーリシャス島に向かうとき
ある時間帯に僕たちを導いてくれた
ヒキアナリアが見えた

英語でスパイカ
日本ではスピカと呼ぶ星

南半球ではヒキアナリアの
右側に見えたホクレア
英語名アークトゥルスが
北半球では
ヒキアナリアの左側に見える
面白い


風に恵まれた
日曜日の伊勢湾セーリング


Class 40 #52 Monday night photo by Katsuhiko Miyazaki / Kazi


2015年12月7日 引きこもる

2015年12月07日 | 風の旅人日乗
昨日の
津の沖の伊勢湾

鈴鹿山脈から吹いて来る
風に乗って
最高のセーリングを堪能



クラス40
好きな船だなあ



集まっていただいたメンバーも
最高でした。




夕方からの
品川での
ミーティングは完全に遅刻

チームメンバーの皆さん
申し訳ありませんでした

二次会から合流させていただき
楽しく話して
葉山帰宅は深夜


本日はまたまた
パソコンに向かって
頭を絞るの一日

一歩も外に出ず

2015年12月4日 机上の勉強 III

2015年12月05日 | 風の旅人日乗
先週以上の すんごい風

浜ランに出ようとしたら
飛んでくる砂で目も開けられず
口の中もジャリジャリになり
即 退散

休み時間に
昨日の勉強の続き

世界初のフォイリング・キールボート


©Yachting World

大きくはないけど
ラダーにも当然フォイルが付いていて
その迎角を調節するために
ラダー軸のレーキを1°ずつ
5°の範囲で変えることができるらしい


©Yachting World

排水量265kgのうち65kgが
フィンキールの下にバルブとして
ぶら下がっている

2015年12月3日 机上の勉強 II

2015年12月03日 | 風の旅人日乗
葉山地方 雨

雨の日は
外に出て遊びたいという誘惑に
簡単に勝てるから好きさ

しんどい仕事の休み時間に
今日も机上の勉強を楽しむ

昨日の続きで


©M20VampireProject

モス乗りたちがテストしている
カタマランのフォイリングシステムの
勉強の後に

この夏
キールボートを
フォイリングさせることに
成功した人たちの
レポートを読む


©DSS

すんげーな
この人たち


©DSS

フォイルセーリングが
クルージングセーラーたちに
近づいてきているぞ

この
キールボートをフォイリングさせる
システムを開発し
その特許を取得した会社の
株価が急上昇しているらしい


©DSS

そりゃそうだろね

速い
ほとんど揺れない

それなので

船酔いもしない

それに
船体が水面から離れているので
コクピットに飛沫も浴びない


©DSS

セーリングの
ウイークポイントが
改善される

奥様方も
こんなヨットなら と
買うのを認めてくれる はず

大敵を味方にしてしまう
リーサルウエポンになる
かもしれないのだから

2015年12月2日 机上の勉強

2015年12月02日 | 風の旅人日乗
ニュージーランドから
オーストラリアへ
提携ヨットデザイン事務所が設計した
全長6.4mのスポーツボート出荷



オーストラリアでは
ファミリーユースのこんなヨットも
人気ありなんです


さて
エクセルを使っての
パソコンとの格闘が続く
この2、3日

仕事頭を休めるために
少し休憩

作成中のエクセルの表の上に
ネット画面を広げて

机上の理論のお勉強


©SEAHORCE

2013年のアメリカズカップで使われた
AC72クラスや
現在のAC45FやAC50は

クラスルールでの縛りがあるから
”仕方なく”
現在のフォイルシステムや
J字型フォイルを使っているのに

なぜ
そんなクラスルールの縛りがない
GC32やファントムまでもが
同じシステムにこだわって
カタマランをフォイリングさせようと
しているのか?

という疑問を抱く
モスでも活躍するセーラーを含めた
フォイリングエキスパートたちの
研究が面白い

Jフォイルに発生する上向きの揚力は
リーウエイが大きくなればなるほど
大きくなる

つまり

Jフォイルで船体をフライさせるためには
大きなリーウエイという
ヨットの風上航にとっては嬉しくない
ファクターを必要とする

モスはアンヒールさせることで
T字型フォイルの風上側を下げて
飛行機が翼をバンクさせることで
その方向にコースを変えるのと同じ理論で
風上へと上っていくモーメントを得る

ワンドを使ってフォイルのフラップを
コントロールするシステムで
飛ぶ高度を調整できる点も優れている

セーリング中に
ラダー軸を前後に動かすことで
ラダー下のフォイルの迎角を変えて
艇の前後トリムを整えることができる点も
優れている

ならば
それと同じことを
カタマランでもやっちゃおうじゃん

このグループは考えた

フォイリングに入る前に
アンヒールさせることが
現実的に困難なカタマランでは
フォイルだけをアンヒール状態に
しなければならん

ならば
風下舷のフォイルをカンティング
させちゃおう
とこのグループは考えた


©M20VampareProject

うーん
面白い

ではその結果は?


休み時間終わり
仕事に戻らねばならぬ