2017年8月16日 葉山 Moana Lion

2017年08月16日 | 風の旅人日乗
昨日の
エミレーツの飛行機の中で
ずっと確かめたかったことを実行

まずは『モアナと伝説の海』を
また楽しむ。

春休みの映画館では
次世代たちと一緒だったので
のんびり日本語吹き替え版で楽しんだが
昨日は
英語オリジナルで
必死に集中した


それで
確かめたかったこととは
終わった後の
スタッフ紹介の部分

必ず
PVSか
ナイノア・トンプソンか
ブルース・ブランケンフェルドの
名前あるはずと思っていたのだが
春休みの映画館では
動き早過ぎて確認できなかった

今回やっと
ナイノアの名前を発見



制作者の良心を感じる

いい映画だな


映画の中でマウイが
ロープをひゅんひゅんひゅんと結ぶ
あれは
フライング・バウラインノットというのだが

自分も一昨年の
ホクレアでのインド洋横断航海のときに
船長のブルースから教わって
その航海のときには楽勝で
ひゅんひゅんひゅんと
できていたのだが

残念なことに
今はすっかり忘れた

もったいけど仕方ない
そういう年齢なんだし

で なんだっけ

あ そうそう
フライング・バウラインノット

ブルースとナイノアは
それを子どものころに
近くに住んでいた日本人の

また忘れた
なんとかさんという
瀬戸内海出身の漁師さんから
教わったのだそうだ

それで
その結び方はハワイでは
その方の苗字を付けて
(なんとかさん)ノットと
呼んでいるという

今度ブルースに会ったときに
も一度
その漁師さんの名前と
ひゅんひゅんひゅんのやり方を
教えてもらおう


ギリシャで
モアナと伝説の海の絵が入った
子ども用のビーサンを買ったが

ギリシャ語では
Moana

Vaiana
となっていた


あとそれから

今回のヨーロッパ往復時間の
空中映画鑑賞大会での
自分的ベストは

LION

ニコール・キッドマンが
ものすごく良くてビックリ

もう一度
映画館で観なおしたい

2017年8月15日 ドバイ 羽田 葉山

2017年08月15日 | 風の旅人日乗
昨日夕方
アテネを出て



ほとんど午前0時に
ドバイ空港に着陸

真夜中だというのに
出発フロアは
ものすごい人波

店も全店フル営業中

二軒あるスターバックスも
他の店も長い行列

葉山の海岸でコーヒーを飲むのに
またこういうの買ってしまった




エコだし
いいか


今回のヨーロッパ行きで
ここからパリに向かったのは
もう6週間前のこと

ヨーロッパの直前の
沖縄でのさばにレースも入れると
東シナ海



北大西洋





地中海





イオニア海



アドリア海



5つの海で
たくさんセーリングしました

いい夏だったなあ

いやいやまだまだ

今週末は
東京湾でレース運営

来週は
房州キッズセーリング合宿

悔いを残さないよう
楽しくいこう

羽田行きに乗るまで
あと6時間




ドバイを予定通りに出発して
羽田に予定より少し早く
22時26分に着陸

京急の新逗子駅行き最終は逃したものの
横浜で横須賀線に乗り換えて
日付けが変わって40分後に
葉山帰着

おつかれ!

2017年8月14日 ギリシャ Corfu島 アテネ ドバイ

2017年08月14日 | 風の旅人日乗
今日もおはようギリシャ



そしてさよならギリシャ



これから朝ごはん食べて

歩いて空港に行って

オリンピック航空で
アテネに出て

アテネからドバイを経由して
羽田に向かう

本日はドバイ泊まり

世界の車窓から

コルフ島アテネ間の空の窓から



アテネ近し

ハハァ
あそこに運河があるのかな?



2017年8月13日 ギリシャ Corfu島

2017年08月13日 | 風の旅人日乗
昨日
昼ごはんの店



アンソニー・クイン

その男ゾルバ


そうだった

あれはギリシャのクレタ島だった

ここから近いあの島は
あの映画の舞台だったじゃないか

そうか
自分はギリシャにいるのか


夕ごはんの店

週末のライブ



ゾルバの
あの曲

みんなが手拍子

鳥肌が立った

そっか
あの映画の世界に
いま自分はいるのか



強い望郷の思いの中で
旅情を感じる時間だった

あの映画を
また観たくなった

2017年8月10日 イタリアOtranto アドリア海 アルバニア

2017年08月10日 | 風の旅人日乗


Otrantoの日の出と
それを仲良く見ていた
イタリア人熟年カップル

8時半過ぎに
Otrantoの
コーストガード事務所内の警察で
ユーロ圏からの出国手続き

8月55分舫いレッコ

東に向かう

さらばイタリア




アルバニアだの
ギリシャだのという国に面した
アドリア海だの
イオニア海だのという
祖国の海を遠く離れた海を航海しながら
しきりに故郷の山の景色が懐かしい

一昨年の
ホクレア号でのインド洋横断航海のときは
無意識の中でジブンの帰りを待ちながら
迫り来る死と闘っている
父のことだけが頭を占領していたけれど

今回のこの航海では
ただただ故郷の山が恋しい

苦労して
ジブンの生まれた川に戻る鮭の気持ちが
心底理解できる

長くニュージーランドに住んでいたときさえ
こんなことはなかったのに

どうしたんだろう?

産卵期にでもなったのか


アルバニアの
ほとんど唯一の
プレジャーボート用マリーナに入る

少し前まで鎖国していた国
アルバニア



ジブンは
日本がよかとです。




2017年8月9日 イオニア海 Otranto

2017年08月09日 | 風の旅人日乗
ギリシャから上がってきた
本日の朝日



反対方向の
イタリアに沈む月



イタリア半島の
長靴のかかとの後ろ側に回り込む

お昼前には
どこかのマリーナに入港予定

結局
Otrantoという港に入港する
桟橋すごく混み混み

VHFで呼んでも
ハーバーのスタッフも来ないし

南イタリアだなあと
個人的に思う

極個人的な思いなので
コメント拒否

ここは
十字軍の時代の港

十字軍
宗教強制どうなのよと
個人的に思う

個人的な思いなので
コメント拒否




早くふるさとアジアに帰りたい

南イタリアの夕陽が射すデッキに座り
梅こぶ茶をすすりながら
これを書く

明日は
アルバニアかギリシャだ

目的地は近い


2017年8月8日 Messina 地中海 イオニア海

2017年08月08日 | 風の旅人日乗
朝早くMessinaを出港
しようとしたら
超巨大ホテルのような客船が入港してきて
マリーナの入り口が塞がられたので
それをやり過ごしてから
出港

さらば
シシリー島



長靴の形のイタリア半島の
長靴のつま先から靴底を通って
かかとの後ろ側
イタリア半島のIonian Sea側に
向かう

イタリア半島の最南端あたり


2017年8月7日 地中海 ストロンボリ島! シシリー島

2017年08月07日 | 風の旅人日乗
夜中の3時からのワッチ中



14夜の月が
黄色く染まって沈んで行くのを見ていたら
その南側にかかっていた雲の隙間から
オレンジ色の閃光が見えた

その雲の向こうには島があるー

なんの閃光だったんだろうか

明るくなって
その島を右真横に見る位置まで来る

利島を少し平たくしたような形の島

セールを見たり
周囲にいる漁船をワッチしたりして
その島から少し目を離して

ふと気配を感じて
島を見ると

わー!
オレンジ色の火柱が山頂近くから
噴き上がっている

予想もしないことだったので
わー!っと
本当に声を出してしまった

その山の下には街があり
その街の前の海には
係留しているか錨泊している
ヨットのマストがたくさん見える

あんな激しい噴火の下で
大丈夫なんだろうか

海図を見ると
その島の名前は
ストロンボリ島



ストロンボリ?

聞いたことがあるような?

あ〜

ジュール・ベルヌの
「地底探検」で
最後に主人公たちが
地上に飛び出してくる火山だ!

こんなところにあったのかあ〜



感動したあと

イタリア半島とシシリー島の
間の海峡にあるマリーナに入る

Messinaという街

2017年8月5日 イタリア Base Nautica Flario Gioiaマリーナ

2017年08月05日 | 風の旅人日乗
ナポリのひとつ北の湾のマリーナで
目覚める

昨夜
イタリアで
なぜかフランス映画を観る

ジョアナ・シムカス
リノ・バンチェラ
そしてアラン・ドロンの
『冒険者たち』

懐かしい〜
ジョアナ・シムカス可愛い〜
3人のファッションステキ〜
特にジョアナ・シムカスの着ている服
いいなあ〜

そう言えば
昨日か一昨日

フランス沖を
一人ワッチでセーリングしながら
ふと思った

ヨット
地中海
オーナーとガールフレンドと
貧しい男

あれ?
これって
『太陽がいっぱい』?

貧しい男ジブンは
アラン・ドロン?

うふふ


そんなことも一人で楽しんでいる
地中海

仕事であっても
楽しむことは重要さ


船を停めた桟橋のすぐ前が
朝から営業のカフェ

カフェから流れてくる
本場エスプレッソの
いい香りを楽しみながら
船で自分でいれたコーヒーを
デッキで飲む


船の整備作業開始

第二次大戦の被害に遭っていない
イタリアオリジナルの
古い村がマリーナの近くにあるらしいので
あとで散歩してみよう


2017年8月4日 地中海 未明ローマ沖通過 ナポリの北で夜を過ごす

2017年08月04日 | 風の旅人日乗
今夜の一番星は
ホクレアだった

ホクレアから辿っていって
薄く見え始めた
北斗七星の柄杓の柄から
北極星を発見


航海に出ると
明けない夜はない
という言葉が
比喩ではなく
身体に染み入るように
理解する

荒れる漆黒の海
生の不安にさいなまれながら
闇夜よ早く明けろ
早く明けろと
念じながら
スピードセーリングに力を尽くし続ける

気が付かないうちに
荒れた海に明度がさして

東の空の墨色が薄くなっている

ああ
夜は必ず終わるんだなあ

海と空がすっかり明るくなって
しばらくすると
太陽が昇って
ほとんどその瞬間から
空気が温かくなる


本日の朝も
そうして明けた

本日の太陽は
海からではなく
イタリア半島から昇ってきた



海が
凪ぎた



引き続き
地中海を南下中

午前2時
ローマの沖を通りすぎた。

夕方
ナポリのひとつ北の湾にある
穏やかなマリーナに入港



隣に
パリッパリの
IMSレーサー

おっ
気が付けば
久しぶりのイタリア

ラッセルクーツ44の
苦い思い出の日々以来

たぶん


あの地獄のように苦しかった日々

助けてくれた人々のこと
いじめる側にまわった人々のこと
決して忘れない