自分が選手として、どういう指導を受けたらやる気が出るのか。それは、"具体的に、こうしたら良くなる"という指導を受けた時だと思う。根岸さんの教えに、"がんばれば勝てる、と思った時に、選手はいちばん大きな力を発揮する"とある。そのとおりで、"こうすれば良くなるんだ"、ということが、しかも"具体的に"示されると、選手は最高にやる気になるだろうと思う。
練習について
現役の選手たちには、"勝つためにはどうしたらよいか"、これさえ考えてやってもらえれば十分だと思う。
そして、私が、勝つために何をしたらよいのか、と考える時、それは練習しかない。
素質とか、練習の効率とか、合理性とかを考えるのは、ある程度の練習ができるようになってからのことだと思う。
どんな人でも、やる気さえあれば、練習をすればする程、上手になるのである。
そして、ある程度のレベルに達して、壁にぶち当たって、はじめて、練習のよりよい方法とか、合理性とか、素質とか、というものが関係してくるのである。
私は、将来もし、また現役の面倒を見るようなことがあれば、とにかくこのレベルに達するまでは、練習しかない、という気持ちでいきたいと思います。