日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

去年の3月11日から1年後の今日  

2012年03月11日 | 日記

A.大槌町

昨日、大槌町へ行ってきました。
町を消失してから1年、まだ町はありません。

大槌町を訪れることに対して、私には自問があります。
何故、訪れるのか?
私に言葉は紡(つむ)ぎ得るのか?

新しい郷土を造(つく)ることは、今、生き残られた土地の人々の尽力と選択(どのような町を作るかというプランと、どのような資金を導入するかという選択)によって為されており、私はただの(無為の)訪問者に過ぎないではないか?

その通りなのです。

そして自問して得る答えは、私はいろんな限界や弱さを抱えた一人の人間として、あるがままに私の思索を紡げば良いのだ、という所に、結局、落ち着きます。
私は私の仕事をすれば良いのです。
それはめぐりめぐって、町に貢献することがあるかも知れません。
また、そうであれば良いと思います。


B.福島

福島の事故は、私達に一つの時代が終わったことを知らしめました。
電源の喪失が想定さず、それに対するバックアップ施設がなかった福島第一原子力発電所を、誰が安全だといったのでしょうか?
私達は、虚構の安全の上に社会を組み立てていました。
この虚構の時代は終わりました。

ここで御注意頂きたいのは、福島第一原子力発電所が虚構の安全の上に成り立っていたからといって、ロジックの飛躍を起こしてはならないことです。
私は電気をすべて原子力以外の代替エネルギーで賄(まかな)えと、言っている訳ではありません。
原子力は、現在の所、国の安全とエネルギ戦略上、不可欠のものです。

また、虚構の安全は、国防・財政・政治・社会と日本のすみずみまで及んでいると考えてよいと思います。

私達は、道徳を含め、当たり前のことを当たり前に行う社会、当たり前のことが当たり前に行われる社会の建設に、世代を継いで、向かわなければなりません。

C.祈り

昨年、3月11日、日本を襲った東日本大震災によって、努力及ばずお亡くなりになられたすべての方々の御冥福を、心よりお祈り申し上げます。
そして、今までに合法を装った何らかの意図によって、非業の死を余儀なくされたすべて方々に、衷心よりその御冥福をお祈り申し上げます。
                                                                                   

合掌

良い社会を作りましょう。

D.お知らせ

長髄彦(ながすねひこ)は次回に延期させて頂きます。

 

 

 

 

 



                       

                                       新日鉄 釜石


                       

                                大槌病院辺(あた)りから海岸部を望む


                       

                                          同上


                       

                                         弁天島


                       

                                      復旧した赤浜の岸壁


                       

                                       岩手造船所


                       

                                防潮堤の内側から赤浜小学校を望む


                       

                            防潮堤の内側から吉里吉里に至る峠方面を望む


                       

                                        八幡宮


                       

                                   八幡宮から弁天島を望む


                          

                                        狛犬


                       

                                         同

コメント (1)
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