日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

ジョージ・ソロス氏の哲学

2012年10月13日 | 日記

A.山中伸弥氏がノーベル医学・生理学賞を受賞されました。

1.喜ばしい限りです。一度講演を聴かせていただいたことがあります。慶應での生命科学のシンポジュウムに招かれて講演された時だったと思います。

2.氏がテレビに登場され、ご尊顔を拝見しますと気持ちが明るくなります。不思議ですね。きっと前向きの気持ちを頂いているのだと思います。

3.奥様は上品かつ気丈さがテレビを通して伝わります。

4.研究が安全に実用化され、難病の人々に喜びがもたらされることを願っております。

B.さて、今日はソロス氏です。

1.ソロス氏はカール・ポパー氏の弟子でいらっしゃいます。

2.カール・ポパー氏の「開かれた社会」という考え方を私は取り入れました。

3.またカール・ポパー氏はプラトン、ヘーゲル、マルクスを「自由社会の論敵」として批判されました。

4.私は、前にも書いたことがあるかも知れませんが、マルクス→ヘーゲル→スピノザと影響を受け、更にヘーゲル、マルクスの批判者であるカール・ポパー氏を取り入れました。おそらく自分なりにヘーゲルの方法をやっているのだと思います。(2013.5.24 : 影響を受けた順序の→を正しいものにしました。前は生存年代順になっていました)。

5.ソロス氏の名は後世に残ります。投資家としてではありません。哲学者としてです。

6.氏の「可謬性論(かびゅうせいろん)」は社会を変えるインパクトを持っています。

7.「人間は誤る」、また「その可能性がある」という警句は、大げさな言い方をすれば、ソクラテスが人々に、「無知であることを知れ」と言った警句に匹敵すると、考えています。

8.人間は誤って酷(ひど)い目に会うことがある。歴史にはそういうものが充ち満ちています。

9.だったらどうしようかという話になります。

10.そうです。人間は、コミュニティ間の対話と民主主義を発展させる智慧を出さなくてはならなくなるのです。

11.そういう意味で、氏の「可謬性論」は社会を変えるインパクトを持つのです。

 

 

 

                

ソロスは警告する
ジョージ・ソロス,松藤 民輔 (解説)

 

 

講談社

                 

「大発見」の思考法 (文春新書)
山中 伸弥,益川 敏英
文藝春秋

 

                                 

                                  

                                                   いつも撮っているラベンダー



                                  

                                                                 彼岸ユリ(田舎ではオニユリとも言いました)。

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