日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

小池百合子東京都知事の政治資質を思う

2017年09月22日 | 日記

A.小池百合子東京都知事の政治資質

 

1.9月18日、小池百合子東京都知事が、現在の衆議院の解散と選挙について、「何

を目的とするのか、大義が分からない」と述べられたことを報道が伝えています。

 

2.国政に関わられる政治家の大義とは、「この国をどのような姿にしようとするか」

という意志です。安倍首相にはそれがあります。小池百合子知事が述べられたことは、

そのまま御自身の政治資質を問うこととなります。

 

3.報道が伝える秋の臨時国会冒頭での衆議院の解散に対し、その「大義が分からな

い」と知事が述べられる時、知事はどういうスタンスに立って発言されたのでしょう

か?

 

4.東京都知事としてでしょうか? 自らが結成された「都民ファーストの会」顧問と

してでしょうか? おそらく御本人にはこういう区別はないと思われ、推測するに、国

政においても自民党と安倍首相に対する野党としての御自身の立場を発言されたものと

思われます。そしてここには、国政において「都民ファーストの会」を友党とする新党

を目指す人々のまだ見ぬ成果への思い入れがあるものと思います。

 

5.だがしかし、小池氏の期待されるものには、誤りがあります。第一に、東京都知事

であることと、国政の議員であることは両立しません。御自身が劇場の舞台に上げられ

たオリンピックの会場の見直しも、築地の豊洲への移転も、築地は一旦(いったん)更

地にし、オリンピック選手村と会場を結ぶルートとして環状2号線(或いは拠点)を整

備し、その後の使用方法はまだ未定のようですが、ほぼ今までに描かれた予定通りに進

んでいます。「都民ファーストの会」のような「会派」が国会にあれば、オリンピック

の会場の見直しも、築地の豊洲への移転の問題ももっと異なった方向で進んだであろう

と思われる気持ちはよく分かりますが、東京都知事の職に専念されるべきです。二兎を

追うものは一兎も得ません。

 

B.極東アジアは今緊張している

 

1.いま極東アジアは緊張しています。残念ながら、北朝鮮の現指導者は軍事立国を国

是とし、自らのアイデンティティともしました。私達は、今まで、何処かで彼らを諭

(さと)せるのではないかと思い、常に誤って来ました。

 

2.トランプアメリカ大統領が、9月19日に国連で行われた演説に対し、北朝鮮の金

正恩朝鮮労働党委員長は、9月21日、北朝鮮の国家最高位である国務委員長名で、

「朝鮮民主主義人民共和国を代表する者として、わが国家と人民の尊厳と名誉、そして

私自身の全てを懸け、わが共和国の絶滅をわめいた米国統帥権者の妄言に代価を支払わ

せる」、「トランプが何を考えようが、それ以上の結果を目の当たりにすることになろ

う」、「米国の老いぼれの狂人を必ず火で罰するであろう」等と声明したことを、9月

22日に北朝鮮メディアが伝えています。また、21日には、北朝鮮の外相が「歴代最

大級の水爆の実験を太平洋上で行うことになるのではないか」と記者団に語ったと言い

ます。

 

3.北朝鮮は、日本を沈めるとも威嚇しています。

 

4.かかる事態下で、東京都知事は先ず都民の安全の確保を第一に考え、それを実施し

て行かれなければなりません。事態は、この問題一つを取っても、東京都知事が「解散

の大義が分からない」と言われることに対して、その資質を問うものとなっていること

を明らかにします。修正を求めます。

 

                          

                                                                         雨のお茶の水橋

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