日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

ウオール・ストリート・ジャーナル

2014年08月02日 | 日記

ウォール・ストリート・ジャーナル

 

A.フランス・ミストラル級揚陸艦

 

1.ウオール・ストリート・ジャーナルの昨日(8月1日)付けの記事・「オピニオ

ン」に、「日本はロシアの代わりに仏揚陸艦を購入せよ(筆者:マイケル・オースリン

氏)」というタイトルのものがあります。

 

2.賛成です。

 

3.その趣旨は、ロシアがフランスから購入しようとしている揚陸艦を日本が引き取

れ、というものです。背景に、この間のロシアのウクライナにおけるパワーポリティカ

ルな態度を変えさせようとする欧州世論と、フランスのジレンマがあります。

 

4.もっとも、オランド大統領は、ジレンマなど何一つ感じられることなく、制裁は制

裁、取引は取引と割り切っていらっしゃるかもしれません。その点、ドイツのメルケル

首相の方が誠実です。メルケル首相は、ドイツ国民に向かって、ロシアとの貿易による

利益を犠牲にしてでも制裁を行わなければならない時があると語っていらっしゃるとい

うニュース(WSJ)がありました。

  

B.プーチン大統領

 

1.プーチン大統領が、シリアの毒ガス兵器の廃棄処理を巡って果たされた役割とその

結果は正しかったと思います。勿論(もちろん)、シリアに対するミサイル攻撃を自重

されたオバマ大統領は正しかったのです。

 

2.その後の2014年2月のウクライナのヤヌコヴッチ政権の崩壊の衝撃は、プーチ

ン大統領にとって、計り知れないものだったと思われます。ソチ冬季オリンピックの最

中のことでした。

 

3.大統領の立場を考えれば、同情できる所は大いにあります。しかし、その後の展開

は、大統領にとって不利なものです。その典型が、新ロシア派武装組織によるマレーシ

ア航空機の撃墜です。親ロ派武装組織もロシアも、自分たちはやっていないと言ってい

ます。しかし、国際世論を味方につけるという観点に立てば、ウクライナ軍がやる筈が

ない。

 

4.大統領は再びパワーポリティシャンに戻られようとしています。しかし、大統領が

登場された当時のKGBの凄みがただよう姿に戻られることを、私たちは、決して、歓

迎しません。

 

5.今日、ロシアの若いカップルが日本の神社で神前結婚式を挙げられる様子を、テレ

ビで放送していました。私たちはそのような親善国家の関係であるべきです。

 

 

C.フランス・ミストラル級揚陸艦の取得

 

1.揚陸艦の取得は、フランス、ロシア、国際社会、日本にとって利があります。オラ

ンド大統領、プーチン大統領と交渉され、安倍首相はこの揚陸艦2隻を購入してくださ

い。

 

 

 

            アゲハチョウ

 

コメント
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