ブッシュ再選と日本

どうやら勝敗が決したようです。ブッシュ当選とケリー氏敗北宣言が報じられました。これは日本にとって、吉と出るか凶と出るか・・・。果たしてどちらなのでしょう。


とりあえず市場の混乱はありませんでした。ニューヨークでも、日が明けた日本市場でも、波乱要因はなくなりました。

以前に書いた「11.2ショック」は回避されました。私の趣味の株式も大きな損害を被ることなく過ぎて、ホッとしています。


個人的な話はさておき、日本にとって今後の外交は正念場を迎えるでしょう。ブッシュ大統領好きの小泉首相（それともブッシュ大統領が小泉首相を好きなのか）は、このままアメリカの後をついて歩く従者となる道を選ぶのでしょうか。
小泉首相はイラク派遣でアメリカに貸しを作ったつもりかもしれませんが、以前も書いた通り、みかじめ料をたっぷり取られるでしょう。その上、今後もTeam Americaの一員として縄張りの端っこを番兵させられたり、本国から送られてくる組員も養い続けなければならないのです。時々起こる組員の横暴や酷い暴力に耐えながら。


今の情勢では、日本外交の実力を考えると、確かにTeam Americaから抜けることは難しいでしょう。ですが、ヨーロッパの伝統国群のように一定の距離を保つことも必要かもしれませんし、BRIC諸国を見据えた外交戦略も必要になるかと思います。日本もちょっとは「釘を刺す」ことくらいしてもいいと思うのですけれども。アメリカに対して、北朝鮮問題の解決に向けた交換条件でも出したらどうなんでしょう？危険を冒して日本が自衛隊派遣に踏み切ったのに、アメリカから得たものは特別なかったはずです。アメリカは内心ほくそえんでるでしょう。「言いなり」ですから！


ブッシュ大統領はかつての中曽根－レーガン路線を目指してる（かどうかわかりませんが）小泉首相を、いいように利用する腹積もりでしょう。ブッシュ大統領の任期８年は確定ですし、小泉首相は長期政権を狙ってます。さらに、小泉首相としては何とかブッシュ大統領に取り入って国連安保理の常任理事国入りとかを目論んでいるのかもしれません。アメリカの強力なプッシュを欲しがっているはずです。ブッシュが、プッシュですね。（くだらなすぎてごめんなさい）

いずれにせよ、日本の外交においてアメリカに対するカードは今の所「追従」しかありません。手の内はバレバレです。他のカードが用意できるような外交技術を発揮してくれればよいのですが。戦前の日本人外交官の方が優秀であったと思えます。何故なら現在では、ね、わかりますよね。きっとパーティ開催や裏金技術だけは進んだのでしょう。


イラク問題をどのように収束させるかは、国民世論と優れた外交戦略にかかっているでしょう。