今日はまた事態が前進しました。会計検査院から、今までに比べて随分早い回答が来ました。一体どうしたことでしょう。でも読むと理由は何となく判ってしまいました。一般庶民が行政府にこちらの言い分を認めさせたんですよー!少し嬉しくなりました。無力な国民であっても、働きかければ何か少しは変わることもあり得るということなのでしょうか。昔よりは官庁の考え方が改善されている面がちょっとはあるのかな?
以下に会計検査院からの回答を転載します。
平素より会計検査院の諸活動にご関心をいただき、ありがとうございます。
ご指摘のとおり、会計検査院は検査の進行に伴い法令、制度又は行政運営に改
善を要する点があると判断した場合は、その旨の意見を表示し又は改善の処置を
要求することができることになっております(会計検査院法第36条)。
先日お答えした「意見を申し上げる立場にない」の趣旨は、個別に検査を行っ
ていないケースについて軽々に会計検査院として意見を申し上げることができな
いということであります。
なお、一般論として検査の結果、改善すべき事態があれば会計検査院法第34
条又は第36条に基づき改善等の処置を要求することを検討することもあろうか
と考えます。
以上のとおり、返信内容に言葉足らずの面がありご迷惑をおかけいたしました。
今後とも会計検査院の諸活動になお一層のご理解を賜りますようお願いいたし
ます。
このような内容でした。
一応私が主張していた会計検査院法に基づく意見表示、改善要求は是認されたと考えてよいと思います。そして、(確定的なことは言えないが)というニュアンスで、「一般論として・・・・」の文言があり、財務省との調整がつけばひょっとすると来年度の会計検査報告に載ることになるのかもしれません。適正ではない支出として認定される可能性が出てきたことを意味しています。
会計検査院は財務省に比べて遥かに誠実な対応と言えます。回答も早いですし、真面目に考えようとしていることはある程度評価できるでしょう。残念なことは、私が今まで記事に書いてきたように、私のような素人が会計検査院法を持ち出して解釈を述べた末に認めたことと、今回のメールにもあった言い訳めいた言葉です。
「『意見を申し上げる立場にない』の趣旨は、個別に検査を行っていないケースについて軽々に会計検査院として意見を申し上げることができないということであります。」というのは、前に私が指摘したような誤認があったのではない、ということを「言葉たらず」として補足しようとしてきたのです。
昨日財務省回答を会計検査院にも送ったので(前の謎シリーズ読んで下さい)、財務省回答が明らかな誤認があったのは検査院にも判ってしまって、その為今度は検査院の方が私の指摘を受け入れるような回答をしてきたのだと思います。
ちょっと見苦しい感じはしますが、でも「正そう」とする姿勢には納得できます。検査院は財務省よりはましです。初めから認めて、法令に従って処理をすることを心掛けてほしいですね。