中国側からの申し入れで小泉首相と中国・温首相の会談が行われる見通しであると報道されている。この前の首脳会談が効いたらしい。小泉さんの靖国問題に対する「言わない」作戦は奏功したようだ。相手に握手の「手」を差し出させることに成功したと言えるのではないか。
中国側の立場に対して理解を示したことと無駄な追及を避けたことが正解であったと思う。日中韓首脳会談とは別に、中国側が会談の申し入れをしてきたことは大きな前進であると考える。中国側としてもいつまでも冷え切った関係を続ける訳にもいかないと考えていたのかもしれない。
日本はここで「寛大な心」を示す態度を、中国側に印象付けることが必要であろう。おそらく中国側は経済協力を引き続き日本に要望してくるだろう。前回ガス田問題には直接言及してこなかったが、今回は「海洋資源については、出来るだけ早い共同開発に向けて、実務者レベルでの協議を進める」ぐらいは発言するかもしれない。既成事実であるかのように「共同開発」と表現されてしまうかも。
日本も中国も前回の会談で触れた、靖国問題や原潜問題についてはさして言及しないのではないか。この時点で再び中国側が靖国問題について厳しい表現の発言をするようであれば、「念押し」或いは「警告」と考えねばならない。もっと明確な対応を求めてきているということになると思う。ですが、私の予想ではそれ程の要求をしてくるとは思ってません。本当に中国側が会談を持ちかけてきたのならば、そんなことを話題にはしてこないと思うからです。概ね「経済発展の為の協力関係を築きましょう、北朝鮮問題について手伝いましょうか?」というような趣旨ではないだろうか。
日本側は申し入れを「寛大に」受け入れたことと、経済協力は続けることを伝えることでよいと思います。ODAに関しては言及すべきではありません。継続も中止も何も言わないように注意した方が良いと思います。それよりも、態度で示すことを選ぶべきでしょう。
その意味で、インドとオーストラリアとの会談が重要と考えます。インドは当然BRICsの一国であり、かつ中国の人口規模に唯一対抗できる国でもあります。数学の得意な民族ですから(本当かどうか定かではありませんが)IT関連のエンジニアなども多数海外で仕事をしています。今後中国は人件費高騰や元切り上げ等で競争力が低下する可能性があり、インドはその点で成長余地を残していると思います。日本はインドに「色目」を使うことで間接的に中国に対する牽制になると考えます。政治的不安が難点ですが。特にパキスタン問題は日本はあまり関わりたくないでしょうが、本当に常任理事国入りを目指すのであれば日本の国際的指導力を試されることになるでしょう。日本にとってはよい機会になるかもしれません。北朝鮮はパキスタンにミサイル(技術)を輸出しているようですし。
オーストラリアは以前から日本に友好的であり、割と相互理解が得られている数少ない国の一つだと思います。資源も魅力的ですが、広大な土地に関しては将来の環境問題で非常に役立つ可能性があります。例えば二酸化炭素排出制限が本格化した場合、買い取ってもらう必要が出てくるかもしれません。ですから、日本は民間レベルでの資源開発や経済協力をすると共に、砂漠の緑化や太陽光・風力発電などの環境分野研究での協力を惜しまないことです。また、「英国の味方」系の国であることも特徴で、後々これが生きてくるかもしれません。
話が逸れましたが、日中関係改善は動き出していると考えています。
中国側の立場に対して理解を示したことと無駄な追及を避けたことが正解であったと思う。日中韓首脳会談とは別に、中国側が会談の申し入れをしてきたことは大きな前進であると考える。中国側としてもいつまでも冷え切った関係を続ける訳にもいかないと考えていたのかもしれない。
日本はここで「寛大な心」を示す態度を、中国側に印象付けることが必要であろう。おそらく中国側は経済協力を引き続き日本に要望してくるだろう。前回ガス田問題には直接言及してこなかったが、今回は「海洋資源については、出来るだけ早い共同開発に向けて、実務者レベルでの協議を進める」ぐらいは発言するかもしれない。既成事実であるかのように「共同開発」と表現されてしまうかも。
日本も中国も前回の会談で触れた、靖国問題や原潜問題についてはさして言及しないのではないか。この時点で再び中国側が靖国問題について厳しい表現の発言をするようであれば、「念押し」或いは「警告」と考えねばならない。もっと明確な対応を求めてきているということになると思う。ですが、私の予想ではそれ程の要求をしてくるとは思ってません。本当に中国側が会談を持ちかけてきたのならば、そんなことを話題にはしてこないと思うからです。概ね「経済発展の為の協力関係を築きましょう、北朝鮮問題について手伝いましょうか?」というような趣旨ではないだろうか。
日本側は申し入れを「寛大に」受け入れたことと、経済協力は続けることを伝えることでよいと思います。ODAに関しては言及すべきではありません。継続も中止も何も言わないように注意した方が良いと思います。それよりも、態度で示すことを選ぶべきでしょう。
その意味で、インドとオーストラリアとの会談が重要と考えます。インドは当然BRICsの一国であり、かつ中国の人口規模に唯一対抗できる国でもあります。数学の得意な民族ですから(本当かどうか定かではありませんが)IT関連のエンジニアなども多数海外で仕事をしています。今後中国は人件費高騰や元切り上げ等で競争力が低下する可能性があり、インドはその点で成長余地を残していると思います。日本はインドに「色目」を使うことで間接的に中国に対する牽制になると考えます。政治的不安が難点ですが。特にパキスタン問題は日本はあまり関わりたくないでしょうが、本当に常任理事国入りを目指すのであれば日本の国際的指導力を試されることになるでしょう。日本にとってはよい機会になるかもしれません。北朝鮮はパキスタンにミサイル(技術)を輸出しているようですし。
オーストラリアは以前から日本に友好的であり、割と相互理解が得られている数少ない国の一つだと思います。資源も魅力的ですが、広大な土地に関しては将来の環境問題で非常に役立つ可能性があります。例えば二酸化炭素排出制限が本格化した場合、買い取ってもらう必要が出てくるかもしれません。ですから、日本は民間レベルでの資源開発や経済協力をすると共に、砂漠の緑化や太陽光・風力発電などの環境分野研究での協力を惜しまないことです。また、「英国の味方」系の国であることも特徴で、後々これが生きてくるかもしれません。
話が逸れましたが、日中関係改善は動き出していると考えています。