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新社会保障の重要因子2

2004年11月01日 16時20分55秒 | 社会保障問題
新たな社会保障制度の元では、住基ネットと同じネットワークを用いて、社会保障業務の管理を社会保険庁のような組織が年金、医療、介護の管理を行います。前にも書いたように、健保組合や共済などはすべて解散です。

これをやるだけで、年間の経費削減は数千億円規模になると思います。また、市町村の国民健康保険や国民年金の徴収業務に関わるコストはなくすことが出来ます。支払の審査は別で考えた方がよろしいでしょう。これには医療改革も関係してきますので、あとに回します。

次に納税者番号ですが、これは所得の正確な把握により徴収漏れを減らす意味と、複数の事業所で給与を貰う人などを追跡できるようにするためです。同時に給与総額がわからないと労働保険関係が手続き上面倒になってしまいます。

各企業や事業所、個人事業主などはあらかじめ新税(社会保障税とでも呼ぶことにします)の対象事業者として登録します。会社の登記と似たようなものです。そして、雇用している従業員の納税者番号を報告(もしくは登録)を義務付けます。各従業員の給料や就業時間数とか残業時間数を毎月(もしくは数ヶ月に一度でもいいですが)web上の専用ページに入力しなければならないことにします。現在でも税務署のHPとかあるし、申請はweb上でできるようになってますね。

この結果、国は事業所への社会保障税の課税や雇用保険・労災保険料、そして従業員個人の所得税・雇用保険料・労災保険料を自動的に計算でき徴収できます。今でも雇用保険や労災保険の加入義務があるのに加入していない事業所があったりしますから、それを防ぐことが出来るようになります。従業員の就業環境を多少なりとも管理できるようにもなります。時給が最低賃金以下になってないか、残業時間数が多すぎる、就業時間が長すぎるなどを把握でき、改善のための指導をしたり助言も行いやすくなるでしょう。今も労働基準監督署などがそうした業務をしているのかもしれませんが、行き届いてはいない気がします。さらに、今まで労働保険の事務組合(旧労働省管轄の組織だったと思う)などが徴収していた手数料などをなくすことが出来ます。企業側では労務管理などが多少簡略化され、その部門の人員を減らすとかは可能になるかもしれません。

さらに今まで雇用保険の不正受給などにはあまりに無防備でしたが、今度はある程度防げるようになるでしょう。例えば、ある人が会社を辞めて次の仕事探しをしてるとしましょう。一ヶ月くらいのんびりしたり旅行に行ったりして、その後フリーターとして何かのバイトなどをしているとしましょう。今までなら、次の就業が決定するまで雇用保険によってお金を貰ってる人とかいますよね。だって、「今働いてません、求職活動してます」って本人が主張し、手続きすると貰えるんでしょうね。
でも、先の納税者番号の登録があれば、すぐにバレます。どこかの事業所でバイトだろうがパートだろうが登録があれば、その納税者番号の人が給料いくら貰ったか分かるのですから。このように雇用保険関係の無駄な支出は減らすことができるでしょう。

公的扶助の基準としても所得データを使うことができます。所得が一定水準以下の人には、例えば行政サービスや医療サービスを給付したりします。現金給付よりも医療サービスのような給付の方が実効性がある(平均消費税が15%以上ですから、1万円貰っても実際使える価値は8500円に減少しますが、医療サービスの現物給付なら1万円がそのまま使える)からです。

医療機関や介護業者、薬局などを利用するときは、住基カードを従来の保険証と同じように使い、社会保障番号によって個人が区分されます。そして、全医療機関(介護や保険調剤も含めて)は医療関連のデータだけを共有するネットワークを構築している環境とします。

このネットワーク構築は国家的大事業になりますから、かなりの経済効果があるでしょう。これにより、個人の生涯平均医療費や治療効果の疫学的調査などのデータが容易に採取可能になります。
例えばXという薬を糖尿病患者に投与した症例を検索し、効果がどの程度あったかとか、他の薬Yと比較してどちらが有効的だったか、などです。従来は大規模な疫学調査が必要であったデータが、統合されたネットワークの恩恵で容易に手に入るのです。
支払う側は医療機関ごとに全データ(手術件数とか出した薬の数量とか、各種検査の回数とか、もろもろ全て)を審査することが出来ます。だた、医療データですから、個人情報に慎重な配慮が必要です。医療機関同士でも患者ごとの病歴や手術歴、画像データや検査データの閲覧、投薬内容の閲覧などができなければなりません。詳しくは医療改革についてまた検討したいと思います。

住基カードの使い方

2004年11月01日 15時05分46秒 | 社会保障問題
前に健康保険証のカード化について書きましたが、あれが何故意味がないかというと、根本的な思想というか将来のビジョンもなしに実行したことが疑問だからです。

いずれ日本のあらゆる場面で、コンピュータによる統御が浸透していることは確実で、将来はそうなると思って間違いないと私でも考えます。なんたってユビキタス社会なんですから。情報家電なる造語もあるくらいで、誰が考えたってわかることです。

にもかかわらず、今とりあえずカード化してみました、って何なんでしょう?新札発行みたいなものなのでしょうか?

例えて言うなら、リフォームブームだからって「ウチもリフォームしよう」ということになり、やってみたらお金かかっちゃったけどきれいになってよかったね、ってとこでしょうか。その数年後には、新しい家に引っ越してリフォームした意味がなかったってことになりかねないのに。

今カードがやたら多いでしょ?銀行のキャッシュカードや、クレジットカード、レンタル屋の会員証やお店のポイントカードや病院の診察券とか。1人で何枚も持ち歩かにゃいけない。財布とかもぎっしりって人は多いんじゃないかな?そこへ健康保険証。

住基カードはそういうことのためにICチップ搭載したんでしょ?一枚のカードで済むようになっているんだから、政治的指導力の発揮しどころだと思いますけど。そういう将来像が見えつつも、保険証のカード化事業に全国で何億円か何十億円かが消えてしまったわけです。利用者の利便性が向上したのかもしれませんが。ちなみに1人一枚だから家族4人ならカードは4枚ですから。健保組合も赤字が増えてお金ないって時に、敢えて一枚の紙の保険証を複数枚のカードにしてばら撒く。如何なものかと誰しも思うのではないでしょうか。

社会保障番号の導入

2004年11月01日 14時38分31秒 | 社会保障問題
新たな社会保障制度を作るべく、財源問題などについて検討してきました。さらに行政の効率化を図るためには、社会保障番号を導入すべきです。




今まで検討してきた新制度を支えるのは、個人に帰属する社会保障サービスを各個人単位で管理することです。これにはいくつかの重要な方針があります。

1 住基ネットを活用した行政サービスの一元的管理
住基カードのICチップに社会保障番号、納税者番号を載せて、年金・医療・介護等社会福祉サービスの給付管理と所得および収税の管理、不動産登記などの管理、労働保険関係の管理等を行います。

2 医療改革
これは医療制度を根本的に変えようという試みですので、別に検討していきます。これは、財源問題でも触れたように、医療費の増大は将来避けられないことから、改革は必然でしょう。報酬の考え方や医療用統合情報システムによる全医療機関オンライン化などが主眼となるでしょう。


このようなネットワークやコンピュータによる管理は、国民からは非難されることも多いでしょう。個人情報問題もあるし、国による統制が強まるなどの意見も出ると思います。しかしながら、既に住基ネットは稼動してますし、年金だって社会保険庁で年金番号で管理していますね。医療保険も保険証の番号で管理されています。要するに、今まではそれぞれがバラバラに行われてきたため効率が悪く、中間組織や人員配置が必要でしたが、これを一元的に管理できるようになれば、この中間組織を減らしたり人員を削減できる可能性が高いのです。

ネットワークには欠点もたくさんあります。情報漏洩の問題やアクセスできる情報レベルの問題、サイバーテロ、大規模停電や災害時などのコンピュータ使用不能時にどうするかなど、考えておかなければなりません。

そうした心配も沢山ありますが、このような管理体制を導入した方がはるかに有利であると考えます。日本は既にネットワーク社会の仲間入りを果たしているし、自分が意識しないどこかでは情報管理が行われているでしょう。銀行のATMだって、同じようなネットワークや情報管理によって利用できる代物ですから。

また後で詳しく検討してみます。

税金の無駄遣いって

2004年11月01日 03時24分34秒 | おかしいぞ
一般庶民である私の視点から見た無駄遣いは、もっと別なところにあるように思います。確かに本来ならば「必要ではなかった支出」ということは事実でしょう。しかし、「木を見て森を見ず」とついつい感じてしまうのです。1両が何十億円もする90式戦車を買う方が、かなり無駄遣いじゃないかと思います。




以前に防衛問題の記事に書いたように、高価な戦車が今の日本に本当に必要なのでしょうか?毎年90式戦車4両をアメリカに運んで行って、実戦形式の演習をしたりします。何十発かの砲弾をぶちかまし、米軍に評価を受けたりもするんでしょうけれども、そんなことに何億円とか使うことが有意義な税金の使い方なのでしょうか?多連装ロケットを装備したMLRS3両を運んで行って同じ様に実弾発射をしてみるんですが、こんな事が日本の役に立つと言えるでしょうか?

一機が120億円以上もするF2戦闘機を何十機も配備して、高額すぎるからといって配備中止になりそうな国産の戦闘機は無駄ではないのでしょうか?

観閲式と称して、戦車などを大量にパレードさせたり、戦闘機を何機も飛ばしたり、大砲を撃ったり、対戦車ヘリのロケット弾発射を見せたりすることは、無駄ではないのでしょうか?

敵戦車が日本の国土に現れることなどないのに、一機が100億円以上するかもしれないAH-64D(映画にもなったアパッチのこと)を何機も買うことが無駄じゃないのかな?おまけに、映画と同じようにシュミレーターまで買うんだよ。ゲームセンターじゃないんだからって、思わない?

自衛隊員の手当改善とか雑役の外部委託と称して年間700億円以上使うことはいいのかな?


本当の無駄遣いとはこういうのを指すのではないですか?軽く年間数千億円規模で使われてしまいますけどね。こういうことが日本国民にとって必要不可欠なのかな?

そう思えば、人命救助のために何億円か使ってしまったとしても、全然たいしたことないと思うけどね。日本という国は、邦人救出のためには全力で取り組むってことを国際社会に示すことの方が有意義だと思います。

税金の無駄を考えるなら、絶対に自衛隊派遣はしない方がかなりお得ですね。湾岸戦争の時の90億ドルだったか100億ドルだったか払ったのに比べると、まだましですけれどね。

『11.2ショック』は?

2004年11月01日 01時02分51秒 | 外交問題
11月2日はとても重要な一日になるでしょう。
みなさんご存知、アメリカ合衆国大統領選挙です。ブッシュとケリーの一騎打ち(本当はもう一人いるらしいんですけど、名前忘れました)。そして、もう一つ日本国内での一騎打ちですね。



大統領選挙はブッシュ陣営がややリードを保っているようですが、ケリー陣営もかなり肉薄しているようです。一時は並びかけたようですが(調査の種類によりバラつきあり)、現時点ではブッシュ有利でしょうか。それでも予断を許さぬ状況には変わりありません。

イギリスの某雑誌のアンケートで、今年の悪役俳優No.1は・・・そうです、ブッシュが選ばれたそうです。マイケル・ムーア監督の「華氏911」の影響力は各国で随分と発揮されているんですね。特にイギリスはアメリカの道連れとなってイラクに参戦した経緯があるため、イギリス国内ではブッシュは「ヒール」という認識が強いのでしょうか。


日本国内ではアメリカ大統領が誰であってもさして変わりなし、という雰囲気でしょうか。多くの国民は、「誰がなってもいいんじゃな~い?」と、今どき風の答えを用意してるかもしれませんね。

確かに日本にとって、外交政策上「アメリカとの関係を堅持する」という姿勢は、アメリカの最高指導者が代わったからといって違いなんてない、と思えるからです。これは日本のトップが代わっても違いがないことは、歴史が示していますね。
かつて自民党が野党となり村山首相となった時期でも、外交上は何の変化もなかったように思います。「自衛隊は違憲だ!」なんてことを言い続けていた社会党が政権をとった時でさえ、外交上アメリカとの距離感は同じだったと思うのです。
主人を乗せた馬のクツワを引く従者のごとく、或いは、ならず者から守ってもらうために最大の暴力団にみかじめ料を差し出すようなものですね。そう考えると馬上の人が誰であれ、また暴力団の組長が誰であれ、こちらの立場は同じなのですから。


外交戦略はまるでポーカーゲームのように狡さや強かさが必要で、時にブラフや降りることも必要なのでしょう。ですが、日本はそのテーブルにさえ着いていないかのようです。結局はビフ(映画「back to the future」に出てくる乱暴者の悪ガキリーダー、古すぎ?)の顔色を窺うしかないんですね。




一方日本では、今や時の人となりテレビに引っ張りだこの堀江社長率いるライブドアと三木谷社長率いる楽天との一騎打ちですね。どちらが選ばれてもNPBへの批判は噴出するだろうし、プロ野球界の歴史に汚点を残すことになるであろう騒動の顛末としては、冴えない感じが否めません。

問題解決はスタートが重要なのだということを思い知らされたことが、唯一の収穫でしょうか。少なくともアメリカ大統領選挙より、日本人にとって関心事であろうし意義がある一騎打ちになることは間違いない。

日本の外交姿勢・政策は、プロ野球新規参入問題以下の、単なるご機嫌伺いということか。




私個人としては、ライブドアでも楽天でもどちらでもいいです(ゴールデンイーグルスは名前長すぎでセンス悪と思うけど)。大統領選挙はそれより気がかりですが、これには理由があります。
趣味の株式が影響を受ける可能性があるからです。まさにケリーショックとかで株価急落とかがあるかもしれないし、逆に誰が勝っても上がる可能性も少し残されてます。所詮私も外交政策より、自分の懐勘定が大事ってことですね。

『11.2ショック』が起きませんように!って祈ってます。当事者の社長や大統領候補も天国か地獄の2択ですから、きっと今頃祈ってると思いますけど。