昔から「ゴールデンウィーク」や「年末年始」は運賃は別だが、ホテル・旅館などは通常料金の倍以上なので、出かけるべからずと言われてきた。
しかしその時期にしか出かけられない場合は、少々料金が高くても行かざるを得ない。
5年前から始めた我が家の年末年始旅行は、別名「年末年始逃避行」である。
独立しているオジサンの娘と息子がそれぞれ2人づつの孫たちを連れて年越しのために我が家に泊まりに来れば大混乱となり、食事の世話だけでオバサンは休む間もなく働き通しとなるので、オバサンの「働き方改革」を安倍政権に先駆けて実施してきたわけである。
今回は年末の30日~31日を神戸(兵庫県)で、1日から3日までを京都で過ごした。
学生時代は宿泊先や経路は自分で調べて時刻表を持って出かけたのだが、古希を超えた年金生活者となると日頃やり慣れないことに関しては、極端にフットワークが悪くなってしまう。
したがって今回も昨年に引き続いて地元の昨年と同じJTBの旅行会社に大まかな日程と宿泊先のホテルはある程度の希望を伝えた。。
神戸に関しては「夜景の眺望」、京都では家族風呂付旅館を指定した。
そして現地での観光はすべてオバサンに任すことにした。
コロナ禍の中、しかも悪しき「GoTO」が全国一律中止という状況での出発となった。
4泊5日と言っても初日と最終日はほとんど移動時間に取られ、実質的な観光時間は僅かであったが写真だけは150枚を超える枚数を撮ったが、その一部の写真を中心に振り返ってみる。
【神戸編-1】
事前知識もなく旅行会社から勧められた宿泊先が「ANAクラウンプラザホテル神戸」であった。
新幹線の下車駅は「新神戸」でありほぼ目の前に見えるホテルであった。
遅い昼食を駅構内の店で済ませ、チェックイン前なのでホテルに荷物を預け、オバサンの提案で姫路まで行くことになった。
地下鉄で「三宮」まで行きJRに乗り換えタイミングよく快速「姫路行き」に乗ることができた。
しかし関西のローカル線は数十年ぶりであり、まさかこんな場面に遭遇するとは思わなかった。
地元の住民は特段変わった様子なく乗降していたがすでに7年前には試作機が公開されていたらしい。
JR西日本が昇降式ホーム柵の試作機を公開
こんなことは旅行してみないと体験できないことであった。
姫路駅の改札をでると真正面に姫路城が目に飛びこんできた。
非常にわかりやすい案内であり歩道にはいたるところにこんなマンホールがある。
しばらく歩くと段々と城が大きくなってきた。
確かに姫路城であることを確認。
しかし事前の情報を入手する暇もなかったので、今日まで(12月30日)休城とは知らなかった。
同じような観光客もいたが、むしろゆっくりと城の周辺を見ることができた。
広い庭園を歩き続けて寒風のなかを駅まで戻り、夕飯は三宮の駅近くの海鮮居酒屋で済まして、ホテルに戻り荷物を受け取り正式にチェックインした。
受付も広いロビーも人影がなく、1年前の広島のプリンスホテルの賑わいとは隔世の感があった。
受付の女性がこんなことを提案してきた。
「もしよろしければ最上階の29階の広いお部屋をおひとり2000円の追加料金でご案内できます」
おそらくキャンセルで空き部屋が多く発生したのであろうと忖度し二つ返事で了解した。
確かに29階の眺望のよい部屋は広いツインベッドとソファとテーブルが設置されていた。
部屋に入り荷をほどき早速浴槽に湯を入れようとしたときにオバサンが浴槽に2本の長い髪の毛を発見。
ホテルでありえない光景をみてしまい早速フロントに連絡し部屋を提案した女性がカメラを持ってやってきた。
現場を確認し写真を撮り別室を用意したのは当然なのだが、オバサンの怒りは収まらず、ついにその女性は「追加料金はいただきません」と謝罪して戻った。
二人合わせて4000円の「得」をしたことになったのだが、これが明日からの観光にどう影響するのか若干不安になった。
(明日に続く)