29階の最上階のホテルの部屋で目覚め、感染症拡大防止対策が「完璧」のホテルの朝食バイキングを堪能し10時過ぎにホテルを出発した。
オバサンに言わせれば神戸観光の目玉は「異人館」とのことだった。
知識不足のオジサンはてっきり「異人館」という建物があり、そこに行けばなんとかなるという程度の認識だった。
なんでもオバサンの話では神戸まで行きそこから歩いて「北野」方面にいけば異人館があるという。(かなりアバウト)
時間がはタップリあるので新神戸のホテルから三宮まで歩きそこからJRで神戸に行くことになった。
神戸駅で下車したもののホテルでもらった周辺地図に載っている「北野」の位置が曖昧で仕方なく線路に沿って三宮方面に歩き始めると大きなアーケイドがありそこから黙々と歩き始めた。
どうやらそこは「元町商店街」だったが、大晦日にも関わらず買い物客は少なかった。
しかし年越しそばを売っている店には行列ができていた。
その長い商店街を出ると、その裏には中華街があった。
この通りは多くの人出と露店のような店が軒を連ね、その場で北京ダックを捌いて売っていたり、串焼きなどはそのまま並べられており、「感染拡大防止」どころかむしろ感染拡大推進のごとくのありさまであった。
オジサン夫婦は若者たちみたいに立ち食いもできず、そこを通り抜けて目抜き通りにあった「大丸デパート」内の中華料理店で昼食をとった。
店のレジで「異人館」の場所を聞くと「このデパートの前の坂をズット上っていけばいい」と、これもかなりアバウトな案内。
「神戸は坂道の多い町」ということは昔のあるドラマで聞いた記憶がある。
したがって先行き見えない坂道(北野坂)を延々と歩いた。
しばらく歩くと、なにやら洋館風の建物が至る所に佇んでいた。
北野通りを歩いていると小さな店から中年の女性に呼び止められた。
「異人館に行かれるのならお安いチケットがありますよ」
どうやら「チケットプラザ」の従業員らしく、公開されている異人館の有料パスチケットを勧められた。
その一帯には16館ほどの有料の異人館があり、それぞれの入館料は大人550円から最大1050円まであり、大晦日の31日には「期間限定の特別4館パスを買えば2900円のところを大人2000円で見学できます」と熱心な営業姿勢に、そういえば昨夜のホテルの1部屋追加料金1人2000円がホテル側のミスにより無料となったことを思い出し、夫婦で4000円のチケットを買う羽目になった。
結果的には4館に限定されたため歩き回ることが回避されたことのなった。
とりあえず「英国館」に入った。
最後に最も高い入館料の「うろこの家」に入った。
散々坂道を歩かされたので帰りはこんな下り坂であった。
北野通りにもどり「至る新神戸」という標識にしたがって歩くとなんと10分足らずでホテルの裏側にでてしまった。
当日のオジサンの万歩計は15000歩以上であった。
疲労感よりもあいまいな道案内に振り回された徒労感が一気に噴き出してしまった1日であった。
※明日は京都編です。