今日から暫く家を離れます。
帰宅予定は来週の中頃ですが、その間はいつもの「つぶやき」はお休みします。
その代わりに、いつもとは趣が変わった世界の様々な建造物や風景等を紹介していきます。
今日と明日は「アメリカの個性が爆発したユニークな建造物」です。
【アメリカの個性が爆発したユニークな建造物-1】
■ソロモン R グッゲンハイム美術館/ニューヨーク
眠らない街ニューヨーク市マンハッタン区の中央に広がるセントラル・パーク。その東側を通る5番街に建つ「ソロモン R グッゲンハイム美術館(The Solomon R. Guggenheim Museum)」は近現代美術の優れたコレクションで有名ですが、その建物自体も螺旋状のユニークな構造で異彩を放っています。 設計は世界的に高名な建築家のフランク・ロイド・ライト(1867-1959年)。日本の帝国ホテルもライトの代表作のひとつです。 ソロモン R グッゲンハイム美術館は1943年に設計案が作成されたものの、第2次世界大戦を挟み、竣工まで10年以上の年月がかかりました。開館は1959年で、ライトはそのときすでに亡くなっていました。 |
■デンバー美術館/コロラド州デンバー
ロッキー山脈の中心部に位置する「デンバー美術館(Denver Art Museum)」は、雄大な自然、芸術、そして建築が交差する稀有な場所です。この美術館は北米先住民、西洋、現代美術の広範なコレクションを収蔵・展示しています。 建築物に目を向けると、2006年に完成したフレデリック C. ハミルトン館は、それ自体がまさに芸術作品です。というのは、その奇抜ともとれる建築デザインには賛否両論があるからです。 ポーランド出身の著名な建築家であるダニエル・リベスキンド氏によって設計され、チタンで覆われた角張った構造は周囲の風景を反映しています。 |
■トランス・アメリカ・ピラミッド/サンフランシスコ
「トランス・アメリカ・ピラミッド(Transamerica Pyramid)」は港町サンフランシスコを象徴する景観の一部です。その名の通り、細長い三角形のユニークな外観で知られています。48階、地上260mの高さを誇るこの超高層ビルは市内のどこからでも眺めることができます。 残念なことに、かつて一般に公開されていた展望デッキは現在閉鎖されていて、その眺望を楽しむことはできません。しかし、チャイナタウンのすぐそばに建つ絶好の立地条件はサンフランシスコ市内観光の恰好な目印になるでしょう。 |
■ヴェッセル/ニューヨーク
ニューヨーク市マンハッタン区の西側、ハドソン川に面した地域(Hudson Yards)は2012年に再開発プロジェクトが開始され、現在も進行中です。その中でも最も奇抜なデザインで知られる建造物のひとつが「ヴェッセル(Vessel)」です。 英国出身のデザイナー、トーマス・ヘザーウィック氏が設計したこの蜂の巣の建物は見るものすべてを圧倒します。 ヴェッセルは2019年に完成したばかり。ニューヨーク観光のあらたな目玉になることを期待されていましたが、ビルからの投身自殺が相次いだことで閉鎖されてしまいました。2024年2月現在も再公開の予定は立っていません。 しかし、この現代芸術の粋を極めた外観を眺めるだけでもニューヨークを訪れる価値はあるでしょう。 |