新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

有象無象による「相殺戦」なら大歓迎

2021年09月05日 11時04分15秒 | 総裁選

菅義偉の突然の「総裁選不出馬」で永田町は「盆と正月」が来たかのような大騒ぎ。
 
それにしても、3日の菅義偉の一方的な会見はいつものようだが「会見」とは呼べない代物であった。
 
冷静に批判している人がいた。


中にはこんな「笑えない」鋭い指摘もあった。

さらには、メディアに対する率直な批判もあった。

野党に対する叱咤激励の声も。

 
それでも自民党内では密かにキングメーカー気取りの安倍晋三が暗躍し始めたようである。
 
 加速する駆け引き、安倍氏は高市氏支援へ 仕切り直しの自民党総裁選
   
泡沫候補と呼ばれた高市早苗前総務相を安倍晋三が「信条的に近い」という理由から支援するらしいが、オジサンからすれば「晋三に近い」だけであろう。
 
しかしたびたび物議を醸す発言の「高市早苗総理」になれば総選挙では自民党はボロ負けになることは当然なのだから、真意は別のところにあるのだろう。

 
安倍前首相が高市早苗氏支持の意向 「ポスト菅」の動き活発化<自民党総裁選>」 
 
 
この際なので徹底的に高市早苗批判をしているサイトがある。
 
安倍が支援、高市早苗の問題はヒトラー礼賛本推薦だけじゃない!「さもしい顔して貰えるもの貰おうという国民ばかり」と弱者攻撃発言」 

  
菅義偉首相が退陣表明をおこなったと思ったら、さっそくあの男が動き出した。安倍晋三・前首相が自民党総裁選で高市早苗・前総務相を支援すると打ち出し、細田派幹部にも支援を求めたと報じられたからだ。

 安倍前首相といえば、本日には〈昨年持病悪化の為急に職を辞する事となり、国民の皆様にご迷惑をおかけする中、立派に後を引き継いで頂いた菅総理には感謝の気持ちで一杯です〉とツイート。表向きは菅支持を示しながらも実際は「菅降ろし」に暗躍していた張本人だというのに、しれっと感謝ツイートを投稿するという陰険さを見せたばかりだが、この「高市支持」にも当然、裏がある。

 本サイトで指摘してきたように、安倍前首相にとって今回の総裁選は「石破茂以外は全員、自分の犬」であり、石破氏さえ落とせれば誰でもいい状態だが、とりわけ次期総裁として好都合なのは完全に自分の言いなりである岸田文雄氏だ。だが、このままでは全体の半数を占める党員・党友票は出馬に意欲を見せている河野太郎氏や石破氏に流れることは必至。そのため、投票先をなるべく分散させようと高市支持を打ち出したのだろう。
 
 しかし、安倍前首相による今回の「高市支持」の最大の目的は、自分の熱狂的な支持者である保守・極右層にアピールすることにある。

 事実、高市氏は総裁選の告示前であるにもかかわらず、安倍応援団メディアに次々と登場しては極右思想・政策を全開に。露骨にも経済政策に「ニューアベノミクス」を掲げるばかりか、「(安倍前首相と)コッソリふたりだけの勉強会を重ねてきた」などと発言するなど、高市氏は自分のPRというよりも「安倍健在」を印象づける存在になっているからだ。

 どこまで行っても自分の私利私欲でしか動かない──さすがはコロナ禍の「国難」に直面するなか支持率回復を望めないと踏むや否や健康状態を理由に2度目の政権放り出しをおこなった世紀の無責任男なだけあると言うべきだが、しかし今回、安倍前首相が支持を決めたことで、泡沫扱いだった高市氏の存在感が増したことは事実。そして、これは言うまでもなく危険な動きだ。

 そもそも高市氏は1994年、「説得できない有権者は抹殺」などという記述のある、ナチス礼賛本『HITLER ヒトラー選挙戦略』(小粥義雄/永田書房)に推薦文を寄せたり、2014年に安倍改造内閣に入閣した際にはネオナチ団体代表とツーショット写真を撮っていたことも発覚するなどウルトラタカ派として知られてきた政治家。自身も「先の戦争は侵略戦争ではなかった」「国会デモを取り締まれ」「福島原発事故で誰も死んでいない」などという暴論を吐いてきた。

 また、その言論弾圧体質も有名で、総務相だった2016年には“国は放送局に対して電波停止できる”と国会答弁したこともある。

 しかも、こうしたトンデモ極右言動は決して過去の話ではない。つい最近も高市氏のヤバさを象徴する行動が見られた。それは、高市氏が9月2日に安倍前首相も贔屓にしてきたネトウヨ番組『真相深入り!虎ノ門ニュース』に生出演したことだ。
■ヘイトデマで敗訴したばかりの『虎ノ門ニュース』出演、「Hanada」では“大東亜戦争”肯定論
 ご存知のとおり、『虎ノ門ニュース』を制作しているのは、吉田嘉明会長による在日コリアン差別発言が問題となっているヘイト企業・DHCの子会社であるDHCテレビジョン。そのDHCテレビジョンは『ニュース女子』をめぐる名誉毀損裁判で、9月1日に敗訴したばかりだ。

 この『ニュース女子』問題については別稿で詳しく伝える予定だが、その番組内容の悪質さを裁判所が認めた翌日だというのに、高市氏は平然と、何事もなかったかのようにDHCテレビが同じく制作する『虎ノ門ニュース』に生出演したのである。

 しかも、この日は司会者の居島一平氏がコロナ陽性で休みをとっているため、百田尚樹『殉愛』騒動でも名前が取り沙汰されたDHCテレビの山田晃社長が代打の司会者を務めたのだが、高市氏は山田氏に「社長様、ですね?」と発言。山田氏は『ニュース女子』裁判で判決が出たあとも「まあまあ勝訴」と発言するなど何ら反省も見せていないが、そんな人物と「社長様」などと和やかに挨拶を交わしたのである。

 このような番組に、このタイミングで堂々出演するという事実だけでも神経を疑わざるを得ないが、さらに酷いのが高市氏の主張だ。

 同番組では安倍応援団の有本香氏や竹田恒泰氏を前に男系による皇統の継承や憲法改正の必要を訴えた高市氏だったが、同様に有本氏を聞き手に迎えた「月刊Hanada」(飛鳥新社)10月号の記事では「わが政権構想」を披露。

 だが、「政権構想」と銘打ちながらも、このインタビューでは初っ端から靖國神社参拝について高市氏が「一人の日本人として、国家存続のために、愛する人たちを守るために、国策に殉じられた方々への御霊に対して、尊崇の念をもって感謝の誠を捧げることは、自らの役職に関係なく、私が大切にしている時間です」と強調。「大東亜戦争」肯定論を繰り広げたと思えば、今度は「世界の真ん中で咲き誇る日本外交の姿を見せてくださったのは、安倍さんです」などと安倍礼賛をはじめる始末。

 そして、肝心のコロナ対策は「全世帯にパルスオキシメーターを配布」などというもので、国民への補償や支援金の提案は一切なし。一方で「今後の戦争の様態変化、中国や北朝鮮の活動による国防上のリスクを考えると、研究開発や装備費を含めて防衛予算は大幅に増額すべき」と言い、この状況下で防衛費のさらなる増額を訴えたのだ。
■『ひるおび!』で夫婦別姓反対の急先鋒だったことを問われても「ありがとうございます」としか答えず
 さらに、露骨だったのは、憲法改正についての発言だろう。

「いまの自民党案よりも、二〇一二年の草案がベターだと私は考えます」
「「自衛隊」ではなく、やはり「国防軍」と明記したいですね」

 自民党は世間の反発を抑えるため、改憲の手始めとして4項目の改正・追加の提示にとどめているが、なんとこれを高市氏はひっくり返し、「基本的人権の尊重」を削除するなど明治憲法そっくりに仕上がっている2012年の自民党憲法改正草案に戻すべきだと主張。さらに、安倍前首相の意見を反映させて草案で書き換えられた「国防軍」明記にこだわったのだ。

 もはや安倍氏が首相時代に大声では言えなかったことを代わりに叫んでいるとしか思えない発言ばかりでウンザリしてくるが、高市氏の問題はこれだけではない。

 高市氏の総裁選出馬に対しては「女性初の総理誕生に期待」などとも言われているが、高市氏の思想は、やはり安倍前首相と同じで「反女性」「反・反性差別」と呼ぶべきものだ。

 たとえば、2013年には最高裁で婚外子の遺産相続分を嫡出子の半分とする民法規定が違憲とされた判決が出た際には、当時、自民党政調会長だった高市氏は「ものすごく悔しい」と発言。

 さらに、菅政権で進みそうになった「選択的夫婦別姓制度」導入の議論では、反対派の議員連盟「『絆』を紡ぐ会」の共同代表として高市氏は「家族単位の社会制度を崩壊させる可能性がある」などと猛反発。結果、導入どころか議論は後退まで追い込まれることに。また、高市氏は導入に反対する文書を、自民党籍を持つ42道府県の議長宛てに自身の名前が入った封筒で発送までしていたこともわかっている。

 このように女性の権利や自立、社会進出を阻む言動を繰り返してきた高市氏。しかも、2日に出演した『ひるおび!』(TBS)では、全国紙で初の女性政治部長を務めた毎日新聞の佐藤千矢子氏が、高市氏が選択的夫婦別姓反対の急先鋒だったことなどを例に挙げて「高市さんが女性の活躍を推進・応援するような政策をとってくれるかといえば、そこは疑問に思っている」と指摘したのだが、対して高市氏は「ありがとうございます」と一言。何ひとつ反論せず、むしろ堂々と「何が問題で?」とでも言いたげな態度を見せたのだ。
■生活困窮者対策は信用できず! 過去に「さもしい顔して貰えるもの貰おうという国民ばかり」
 これでは、たとえ女性初の総理大臣が登場しても女性に対する差別や不公平は是正されるどころかより強化されるのは目に見えているが、高市氏がこうした態度をみせるのは女性にだけではなく、社会的弱者全体に対してだ。

 前述した『ひるおび!』で高市氏は、「お困りの方、生活者の声をきちっと積み上げながら政策を構築していくと、わりと1年、2年で相当なことができる」などと語っていたが、これは選挙対策の中身が空っぽの発言でしかない。

 というのも、高市氏は、安倍前首相が会長を務める極右議員連盟である「創生「日本」」が2012年におこなった研修会で、こんな発言をしていた。

「さもしい顔して貰えるものは貰おう。弱者のフリをして少しでも得しよう。そんな国民ばかりでは日本国は滅びてしまいます」
「安倍総理はつねに日本と日本人の可能性を信じつづけて、多くの方が真面目に働く、人様にご迷惑をかけない、自立の心を持つ、そして秩序のある社会をつくる。それによって日本がどんどん成長していく。まあ、本当に気の毒な方々のためにも頑張っていける、力強い国をつくれるんだ。その思いがすべての閣僚に浸透していたからこそ、私たちは自由に働かせていただきました」

 この「さもしい顔して」「弱者のフリ」「人様に迷惑をかけない」という発言は、当時、自民党が積極的に煽動していた生活保護バッシングに乗っかったものであることはあきらかだが、こうして国民の当然の権利を否定する人物がコロナ禍で総理大臣にでもなれば、菅首相以上に「自助」が叫ばれ、棄民政策が加速していくことは間違いないだろう。

 安倍氏が首相としてやりたくてもやれなかったこと、言いたくても言えなかったことを煮詰めたら出来上がったとでも言うべき存在。それが高市氏なのだ。

 そもそも、高市氏は総務相だった2016年に“国は放送局に対して電波停止できる”と国会答弁した件や、同じく2016年に持ち上がった計925万円の「闇ガネ」疑惑など、問題を数々抱えている。にもかかわらず、安倍前首相は2019年に高市氏を再入閣させ、問題を矮小化させてきた。そしていまは、自分の傀儡であることを高市氏に強調させながら、極右政策を今後も推し進めていくという姿勢を打ち出すための代弁者として、この総裁選で高市氏を動かしていこうというのである。

 実際、安倍応援団は軒並み「高市支持」を表明し、ネトウヨもTwitter上で「#高市早苗さんを総理大臣に」と大盛り上がり中で、期待を一身に集めている。自民党内の極右議員も支持に回ることになるだろう。

 もちろん、いくら極右票を得たとしても総裁選の有力候補になれるとはかぎらない。だが、注目すべきは総裁選での勝敗ではなく、高市氏の総裁選をめぐる活動自体が、安倍前首相による極右勢力を勢いづけ自身の再登板に備えた運動であるということなのだ。


 
まさに有象無象の総裁選候補者たちなのだが、「在野のアナリスト」氏は冷静に各候補者らを分析していた。
 
自民党総裁選の現時点の見方

菅首相による総裁選不出馬で、俄かに首相になりたい人たちが活発です。まず岸田氏は、戦略の練り直しどころか泡沫転落です。菅氏との1対1なら勝てる、と踏んで二階幹事長には任期を、安倍前首相には森友の再調査などをもちだし、ケンカを吹っかけてきた。それも菅氏のバックに二階氏、安倍氏がいたから。こうなると、その戦略自体が失敗となり、二階氏や安倍氏に支持してもらえない、基礎票の少ない候補となったのです。
安倍氏は高市前総務相を支持、とも伝わりますが、細田派は派を抜けた高市氏を全面的に支持しない、という。さらにいえば、保守層にもこれまで歯牙にもかけられず、むしろ稲田氏の方が後継者と目されていたほどであって、安倍支持層といえど高市氏に乗るかは微妙です。むしろこの動きは、安倍氏の神通力の低下、と見なすこともできそうです。女性であっても、安倍支持層と主張が近いため女性から不人気。杉田水脈氏ほど過激ではないものの、党内の女性議員とて嫌うほど。初の女性宰相という名誉欲のための出馬では、国民にも首を傾げられ、盛り上がりにも欠けることになる。そうなれば集票も期待できず、自民の若手議員としても不満です。安倍ノミクス継承、という主張も失敗をくり返すことになり、また安倍氏としても政権末期には口にもださなかった。そんなものは掘り返されたくもないはずです。石破氏と同じで自民内に味方は少ない。それはリベラルから出発して保守転したこと、風見鶏的であり、一匹狼的であり、大した知識もなく発言してはトラブルを起こす問題児的であり、安倍氏の支持で泡沫からは脱しても、放埓候補の地位は変わりないのでしょう。

河野行革担当相は、国民人気は高くても議員は嫌う。目立ちたがりで、感情の起伏が激しく、言っていることに一貫性もない。一番の問題児ですが、化けの皮が剥がれるまでは選挙の顔になります。麻生氏からは見限られても、恐らく出ればトップでフルスペックの総裁選は勝つでしょう。ただし、決選投票になったとき、勝てるかどうかは不明です。それは安倍ー石破の対決となった9年前を彷彿とさせるのかもしれません。
野田氏は女性議員からの支持が厚い一方、夫が元暴力団員、と報じられたことがどう影響するか。金融庁圧力事件、として週刊誌も報道しており、総裁になれば蒸し返されるのが確実です。初の女性宰相の地位を狙ったところで、醜聞で引き摺り下ろされる…という可能性を、自民党内でどう共有するか? でしょう。下村氏は出馬したいようですが、正直泡沫にしかなりません。にぎやかし、というところでしょう。

今回、総裁選で盛り上がってそのまま総選挙も大勝、といった観測もありますが、自民内の派閥の力のなさを露呈し、大きな禍根を残す可能性もかなり高い。安倍チルドレンなどはとにかく勝てる総裁を、重鎮や中堅などは党の安定を望んだ候補を推す。大体、自民には古株から若手まで、権力をにぎるか、すり寄ろうとする議員も多いのですが、それ以上に上意下達の古い体質をひきずっている者が多く、若手の離反を赦さない傾向もあります。自民党という古い体質の組織が、瓦解する一歩となるのかもしれない。熾烈を極める予感が、逆にそうした懸念も生じさせる。総裁選が終わっても相殺選とはならず、遺恨をのこすのなら終わりの始まりであり、小泉政権末期から麻生政権までを彷彿とさせるのかもしれませんね。


 
総裁選の告示が17日らしいので、あと2週間近くもありこれからも何が起こるのかは定かではない。
 
国民からすれば文字通りの「相殺戦」になって全員が疲労困憊して傷だらけで総選挙に臨んでほしいものである、とオジサンは思う。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 群雄割拠ならぬ有象無象の総裁選 | トップ | 野党第1党は沈黙せず存在感を... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

総裁選」カテゴリの最新記事