政治家が選挙前の街頭演説をする場合、それも自身の選挙ではなく身内の応援演説とか、大型選挙前の景気づけのための場合は、集まった有権者受けのする内容を話すことが多い。
その場合は直接的な表現よりもたとえ話を演説の「枕」に使う場合が多い。
もっともその「枕」の内容が突拍子もないものだったり、常軌を逸している場合は当然ながら善良な人達から批判を浴びせられる。
舌禍では人後に落ちないといわれている麻生太郎(別名:阿保太郎)がまたもや話題になっていた。
「政治に無関心『悪くない』 麻生氏、健康に例えて持論」
自民党の麻生太郎副総裁は12日、千葉県八千代市での街頭演説で、日本は他国と比べて国内情勢や治安が安定しているとして「政治に関心がないことは決して悪いことではない。健康なときに、健康に興味がないのと同じだ」と持論を述べた。 その上で、統一地方選に向けて「健康でも手遅れにならないように定期健診を受ける。同様に4年に1回、皆さんにチェックしてもらうのが選挙だ。ぜひ関心を持ってほしい」と呼びかけた。 |
こんな批判は当然ながら想定内なのかもしれない。
政治に無関心「悪くない」 麻生氏、健康に例えて持論
— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) March 12, 2023
日本は他国と比べて国内情勢や治安が安定しているとして「政治に関心がないことは決して悪いことではない。健康なときに、健康に興味がないのと同じだ」https://t.co/4rcwWJ7cc4
⇒これをバカにされていると感じられないならバカなんだと思う。
阿保太郎の「手遅れにならないように定期健診を受ける」場合、まともな会社の現役の会社員ならば必ず「毎年」健康診断を受けさせられるものだが、そんなことはいざ知らず、「同様に4年に1回、皆さんにチェックしてもらう」と言ってしまった。
選挙にかかる税金を考えれば、たしかに統一地方選挙は4年ごとなのだが、本来は毎年チェックしなければ腐敗がはびこってしまうものである。
地方選挙どころか国会議員も毎年有権者のチェックを受けるような仕組みがあれば、阿保太郎なんかはとっくの昔いなくなっているはずである。
調べてみれば、かつて周囲から「そんなこと言わなきゃいいのに」と言われながらもこんな総理大臣がいた。
記憶に残るのが、森喜朗首相のケースだ。
「鮫の脳みそ」に例えられた 森喜朗は就任早々の2000年5月「日本の国は、まさに天皇中心の神の国である」と発言し批判を招き、翌6月の衆院選でも、無党派層について「関心がないといって、(投票に行かずに)寝てしまってくれればいいが、そうはいかない」と言ってしまいその発言が投票日直前のことだった。
森内閣の支持率はその後、低迷が続き、翌年、都議選を前に自民党内で「森降ろし」が表面化して、2001年4月退陣表明した。
麻生太郎首相の場合は、就任当初は「選挙の顔」と期待されたが、「医師は社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言したことがあり、当然、自民党の有力支持団体の日本医師会は「撤回してすむものではない」と猛反発した。
その後、ゴタゴタが続いた揚げ句、党内に「麻生さんでは選挙は戦えない」との声があがる中で、解散・総選挙を迎えた自民党は歴史的な大敗を喫し麻生太郎は責任を取って2009年9月に辞任した。
コヤツはこの時点で政治生命が終わったはずなのに、民主党の「歴史的政権交代」もわずか3年余りでゾンビのごとく復活した安倍晋三により「副総裁」として今日まで延命しているのである。
さて、「大臣も議員も辞めますか」と言われ「結構です」と啖呵を切った高市早苗のその後は、
「総務省『高市大臣レク』メモの作成者を確認 レクがあったかは精査中と説明」という記事によれば、
「当時、総務相だった高市経済安保相が存在自体を否定している2015年2月13日付の『高市大臣レク結果(政治的公平性について)』も当時の放送政策課課長補佐が作成したことが確認できたという。」
レクメモの作成者が確認できたなら、通常レクはあったでしょう。高市氏が「レク自体がない」などと言い張ったからと言って、作成者にそう言わせたり、若しくは「内容を間違っていた」と言う事を強要するなら、それこそ恐怖の独裁国家です。いい加減事実を認めるべきです。https://t.co/FllJaypzg9
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) March 11, 2023
●加計問題はこうなった。 加計孝太郎理事長が岡山市で初めて報道陣の取材に応じ、 愛媛県の文書に記されていた3年前の安倍総理大臣との面会について、 「記憶にもないし、記録にもなかった」と述べて否定しました。 学園の事務局長が31日午前、愛媛県庁を訪れて実際にはなかった面会を持ち出したのは自分だとしたうえで、「多大な迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪しました。 柳瀬元総理大臣秘書官は国会の参考人招致で、「学園の関係者と面会したが、愛媛県や今治市の職員が同席したかもしれない。 首相案件とは言っておらず、安倍総理大臣に報告していない」と説明しました。 これを切っ掛けに退職した柳瀬のその後。 柳瀬氏はその後、シャープ子会社の非常勤取締役や国際協力銀行シニアアドバイザーという“休養期間"を経て、NTT副社長とNTTグループの持ち株会社・日本電信電話の執行役員。 ●当の行政文書ですが取り上げた小西氏が委員会の場で明らかにしたそうです ・西がたさん、私の後輩 ・長塩放送政策課長、これは私の先輩 ・安藤局長、かつて私が直接仕えた方 文書の信憑性&捏造か否かが問題なんですから、委員会に官僚3人呼んで話をきけば解決するんじゃないですかね? 『安部政権の陰謀』云々やら、「言った」or「言って無い」を第3者である小西氏と延々と言い合うより確実だし効果的です 一人は局長クラスの大物官僚ですから、小西氏としても心強い援軍じゃないですかね? …ま、明日にはお三方の名前が撤回されちまうかもしれませんがw |
現役の官僚が正義のために自分の将来を犠牲にするのかと問い詰められれば、住宅ローンの返済もまだ残っているし家族のことを考えれば、あの時の「柳瀬元総理大臣秘書官」のような生き方を選ぶのではないだろうかと、オジサンは案じてしまう。