新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

謙虚に平常心で試合に臨めば夢は実現する日本代表

2022年11月27日 11時59分20秒 | サッカー

昨日、俳優でタレントの松尾貴史(62)がTBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜前9・00)に生出演し、辞任した閣僚や新閣僚の姿勢に疑問を口にしていた。
 
松尾貴史 新旧閣僚の言い訳の低次元ぶりにあきれ『国民もレベルが低いから許される、と思っている』」 
 

岸田内閣では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点をめぐる言動で山際大志郎前経済再生担当相が、死刑をめぐる軽率な発言で葉梨康弘前法相が、それぞれ辞任。20日には政治資金問題が発覚した寺田稔前総務相も職を辞した。3人とも事実上の更迭とみられる。
 この「事実上の更迭」という言葉に、松尾は違和感を覚えたという。「更迭じゃなくて辞表を出させるからでしょう?これって印象操作じゃないですか?責任を取って辞めさせるんだから、クビにすればいい。罷免すればいいじゃないですか?それをなぜしないのか。印象をちょっとでもワンクッション置いておこうかということでしょう?」。安倍晋三元首相の国葬について、政府が一貫して「国葬儀」と表現したことにも言及し、「国葬のことを国葬儀とわざわざ印象操作していたことと通じていて、すごく国民が見くびられている気がするんですよね」と不快感を示した。
 寺田氏に代わり、総務相に就任した松本剛明氏は、就任当日の参院本会議で居眠り疑惑が浮上。当初は「あまり目が大きいほうではないのと、話したりする前に、考える時に目を細める癖がある」と苦しい言い訳を口にしていたが、その後「駄弁を弄しました点をおわび申し上げる」と一転、謝罪した。
 こうした政治家たちの言動に、松尾は「言い訳の質がものすごく全員が(低い)。どの人を取っても言い訳がここまで低レベルかって、目が細いなんてことを言い訳にする。それで謝っちゃうわけでしょう?」と疑問を呈した。さらに「言い訳のレベルが低いというのは、彼らのレベルが低いだけじゃなくて、国民もレベルが低いからこれくらいの言い訳で許してもらえるだろう、と思ってる。国民がなめられている、見くびられていることの表れが、この現象じゃないかなって思います」とも指摘した。
 大臣の任命権を持つ岸田文雄首相にも、昨年の衆院選の際に提出した選挙運動費用収支報告書に、宛名などが空白の領収書が98枚も存在したことが発覚した。松尾は「1枚や2枚とかじゃなくて、わざとということがこの数字で分かるじゃないですか?人を任命している場合じゃないですよ?そんな資格がない人が総理大臣、日本の最高権力者になっているということですよ」と、憤りをあらわにした。

 
この国の最高権力者の「空白の領収書」疑惑に関しては、庶民代表としてこの姉御が怒っていた。 


 
さて、話変わって「4年毎に現れるにわかサッカーファン」と言われるサッカーW杯における日本国内サッカー熱。
  
日本の勝利は圧倒的な低い確率であった初戦の「日本vsドイツ」戦。
 
多くの欧米のメディアが驚いた日本の逆転勝ちでそれまでサッカーに興味がなかったような人たちが、「堂安が、浅野が」と言い出していた。
  
まあよくある現象なのだが、昨日の東京新聞の朝刊にこんなコラムが掲載されていた。
 
筆者は同新聞社の小出宣昭「主筆」。 
 
「サッカー徒然草」
 ヨーロッパにはこんなことわざがあるそうだ。
 「一人のイギリス人は愚鈍である。二人のイギリス人はスポーツをする。三人のイギリス人は大英帝国をつくる」
 サッカー、ラグビー、テニス、ゴルフ、卓球。ボールを使って競い合うスポーツのほとんどが英国生まれであることを知ると、この国の人たちの「ボールの発見」に改めて脱帽する。球技といえばまりつきやお手玉だった明治の日本人にとって、一球ごとに千変万化する輸入スポーツの楽しさは肌で感じる文明開化だったろう。
 サッカー、とりわけW杯の面白さは、世界第一の「足の大会」であることだ。人間の技のすごさを「手」に独占され、日陰の身だった「足」が華やかな主役に躍り出る。力強いキック。魔法のようなスピン、ドリブル。足による、足のための大会である。
 ルールはほとんど芸術品だ。手を使ってはいけない。これは体が大きく、力強い方が突飛ばせないから絶対に損する。ボールより前方の敵陣プレーしてはならないというオフサイド。これも敵陣に迫りやすい強い方が損だ。
 点が入らないように、入らないようにできている。「引き分けの思想」である。点が入っても2対1や1対0の大接戦が多いのも、考え抜かれたルールのせいだろう。
 ちなみに本場の英国には多くの公営ギャンブル屋があるが、賭けの一番人気は、その日のサッカーの引き分け試合を当てること。また欧州選手権では「イエローカードは何枚出るか」「ヘディングシュートは何発出るか」から「たんかで運ばれるけが人の数」まであって恐れ入った。
とはいえ、W杯の初戦で日本は強豪ドイツに勝って国中が興奮と感動に包まれた。勝てそうもない雰囲気の中で、一瞬のスキをついてシュートを連発。見ている方までひっくり返った逆転劇は、まさにサッカーの醍醐味だった。
まりつきとお手玉の日本がよくぞここまでと感無量だったが、ドイツ生まれのスポーツは、と考えると何一つ浮かんでこない。ゲーテやベートベーンを生んだ西欧先進国も、スポーツの歴史的条件は同じだったか。

 
最後に「スポーツの歴史的条件は同じだったか」と暗に日本とドイツのサッカーに対する「差」がないような書き方であったが、現実は大きく異なる。 
 
先の「主筆」と同じ社の女性記者がこんな記事を書いていた。

 「『みんな、そんなにサッカー好きだった?』W杯ドイツ戦勝利でのお祭り騒ぎに戸惑う記者は考えた

サッカーのワールドカップ(W杯)で、日本が格上のドイツに勝利し、世の中はお祭り騒ぎの様相だ。だが、サッカーを詳しく知らない人は、このにわかの雰囲気に戸惑ってしまうのでは。みんな、そんなにサッカー好きだったの…。突然の盛り上がりを考えた。(特別報道部・木原育子)
・・・中略・・・
今回の全64試合は、インターネットテレビ局のABEMAが生中継する。ドイツ戦も視聴者数が1000万を超え、過去最高に。生島さんは「地上波は3局しか中継しておらず、事前報道も少なかった。ただ、ドイツ戦に勝ったことで情報番組でもにわかに扱い始め、急にW杯一色に染まったように映ったのではないか」と話す。
 都市生活の調査分析をする公益財団法人「ハイライフ研究所」の藤原豊・専務理事は、コロナ禍や国際競争力低下などの閉塞へいそく感があったとみる。「突然降ってわいた明るいニュースに、多くの人が好感をもった。監督の大胆な采配などのストーリー性も受け入れやすく意外性があった」
 ちなみに、ドイツからはどう見えたのか。ドイツの専門紙「キッカー」特派員の安藤正純さん(69)は「ドイツが前半リードして負けたのは44年ぶり。負けたという事実より珍事として受け止められている」と率直だ。一方、「監督が悪かったなど負けた理由探しは起きていない」とも。
 その理由について「サッカー文化が真にドイツ社会に根付いているからだ。ドイツでは週末にサッカーの試合が必ずあり、サッカーを触媒にして地域社会が成り立っている。サッカーが日常の一部のドイツと、4年に1度の2週間だけ盛り上がる日本ではとらえ方が違う」とみる。

 
残念ながら日本は、「サッカー文化が真に社会に根付いている」というドイツには遥かに及ばないサッカー後進国である。  
 
したがって日本に初戦で敗れたドイツで「監督が悪かったなど負けた理由探し」などが起きてはいないのだが、ドイツに比べれば日本では、過去に日本代表監督がW杯の直前に交代交代させられるということがあった。
 
今夜のコスタリカ戦が、今後の日本サッカーの分水嶺になるかもしれない。
 
世界ランキングと過去の対戦成績からみれば、コスタリカは日本より「格下」かもしれない。
 
しかしW杯の歴史では予想もできなかったドラマが生み出され、強いチーム(国)が必ずしも勝つとは限らない。

2014年の大会では、コスタリカが1-0でイタリアを破っていた。 

 
いわゆる「ジャイアントキリング」と呼ばれる弱いチームが上位のチームに勝つということは、W杯の歴史でも幾度となく起きている。
 
 「W杯で起きた大事件。衝撃的なジャイアントキリング」 
 
しかし残念ながら現在の日本代表は「ジャイアント」ではないので、平常心で、相手をリスペクトしつつ「勝ち抜く」といういつも通りの戦い方をすれば、森保監督の目標である「ベスト8」も決して夢ではないだろう、とオジサンは思う。  
 
   

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