サッカーW杯カタール大会もすでに後半の決勝トーナメントに突入しており、早くも「ベスト8」入りの国も現れている。
日本代表は今夜24時からの試合なので、またもや多くの日本人が 夜更かしをすることであろう。
日本代表が負けない限りはゆっくりと寝ていられないというサポーターも多いことだと思うのだが、今回のW杯では、積極的に現地にMCのキャスターを始めとする取材クルーを送り込んでいた民放のフジテレビが突出していた。
深夜帯では考えられないほどの視聴率だったらいいのだが、その裏側をリポートした記事があった。
「【W杯】悲鳴上げるテレビ局「出せる金額ではない」無料放送の限界域へ高騰続ける放映権との攻防」
サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグで、ドイツ、スペインを撃破した予想外の展開もあり、テレビ局は情報番組も含めて日本代表の露出を増やし続けている。 フジテレビが2日早朝に放送したスペイン戦は午前4時台ながら、平均世帯視聴率は16.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をマーク。テレビ朝日が27日に放送したコスタリカ戦は世帯視聴率が42.9%と今年最高を記録した。個人全体視聴率も30.6%、1分以上見た人数を算出する到達人数も6082万人となった。同じく、コスタリカ戦を生中継したABEMAは同日の視聴者数が1400万人を超えたと発表。日本の人口を勘案すると、日本中がW杯に盛りあがっているように映る。だが、これも無料放送があってのことだが、今後の雲行きは怪しい。 カタールW杯の放送権を購入したのはNHK、フジテレビ、テレビ朝日の3局のみ。14年ブラジルW杯まではNHKと民放が共同で放送権を購入も、18年のロシアW杯ではテレビ東京が降り、今回は日本テレビとTBSも追随した。理由は放送権の高騰だ。民放連は10年南アフリカ大会からW杯は赤字と、公表している。放送関係者は「予選リーグの日本戦は3試合。NHKが初戦をとると、民放4社で2戦を取り合うことになる。外したリスクを考慮すれば、とても出せる金額ではない」と指摘する。人気スポーツのテレビでの無料放送のハードルは高い。 日本代表が初出場した98年フランス大会はNHKが全64試合を独占放送した。この時は、FIFAが各地域にサッカーを普及させたい思惑もあり、放送権をABU(アジア放送連合)に格安で販売。NHKは約6億円で購入したとされる。その後はうなぎ上り。02年は日韓での開催となり、時差もないことから放送権は185億円(推定、以下同)に。06年140億円、10年170億円、14年240億円と高騰しつづけ、今年のカタール大会は350億円ともいわれている。ただ、これでもすべてをまかなえず、日本の放送権を独占販売してきた電通は02年からは3大会は衛星放送のスカパー、今回はABEMAに販売するなどし、回収を図る。本大会ではないが、アジア最終予選はDAZNが放送権を購入、地上波放送がなかったことも記憶に新しい。 さらに、ニュースでW杯を扱うにも使用料が発生する。日本テレビとTBSは映像を使うために1.5億円を支払ったとされ、購入しなかったテレビ東京は静止画像しか使えない。同局の石川一郎社長は定例会見で「我々は商業的メディアであり、採算、経済合理性も考えなければいけない。他の番組を痛めてまでスポーツを放送するためにお金や人材も含めて回す必要があるのかどうかという総合的な判断です」と語った 民放キー局幹部は「五輪もW杯も4年に1度のお祭り。日本では盛りあがるので無理してやってきたが、ほかの番組で吸収するのも限界」と口をそろえる。その裏には、広告市場のネットシフトもある。19年にはネット広告費が2兆円を超え、1.9兆円のテレビを初めて超えた。今後もこの差は開くとみられ、前述のDAZNやABEMAのほか、ネットフリックスやアマゾンプライムビデオなど、ネット配信事業との争いも激化している。放送権が高騰するスポーツ中継は、無料放送のビジネスモデルにあわなくなっているようだ。 スポーツ団体にとっても、有料放送は金のなる木でもある。格闘技は有料が当たり前だし、放送局が放送権を担っていた女子ゴルフは、今年から協会が放送権を一括管理するようになった。誰もが、高く売りたいと思うのは当然で、今回のW杯の賞金総額は史上最高の4億4000万ドル(約616億円)にまでなった。 |
さすがの電通も放送権の高騰により独占販売ができなくなっているというのだが、「今回のW杯の賞金総額は史上最高の4億4000万ドル(約616億円)」ということは、胴元のFIFAには一体どれほどの利益が入るのか想像もできないほどである。
無心でピッチ上で戦っている選手たちの裏では4年の一度にしては高額な費用がカネが動いていることだろう。
国民が、それも多くの若者がW杯に夢中になっている間に、日本国内では野党の危うい動きが表面化している。
「立憲民主党、『反撃能力』容認で検討 維新・国民に続き」
立憲民主党は政府が国家安全保障戦略など防衛3文書を改定するのを前に独自の安保政策をまとめる。日本維新の会や国民民主党に続き、相手のミサイル発射拠点などをたたく「反撃能力」の容認を検討する。責任政党として現実的な政策を示す狙いがある。 政府は日本を取り巻く安保環境の変化を受けて12月中旬に国家安保戦略など防衛3文書を改める。立民や維新、国民民主は3文書に野党の意見を反映させるため党内で議論している。 立民は玄葉光一郎元外相が会長を務める党外交・安保戦略プロジェクトチーム(PT)の幹部を中心に議論を重ねる。PTは11月24日から党所属の全議員が参加可能な自由討議を始めた。 同日は提言の柱として安保環境の認識や反撃能力の保有、防衛費の増額など7項目の論点を示した。意見を踏まえて幹部が提言案の詰めの調整に入る。 反撃能力は専守防衛や憲法の規定の範囲で保有を認めることを検討する。玄葉氏は「真の抑止力たり得る反撃能力は排除しないで議論したい」と述べる。サイバーセキュリティーの強化や国民の保護の体制整備なども打ち出す方向だ。 維新は既に考え方を整理した。反撃能力について「一定条件下において認められるのが当然」と記す。専守防衛の再定義なども提唱する。2022年度第2次補正予算案が成立した後、馬場伸幸代表が岸田文雄首相に直接申し入れる。 国民民主も反撃能力の保有を認める。「周辺諸国のミサイルの開発、配備の脅威から日本の平和と安全を守る」と主張する。 サイバー攻撃を未然に防ぐ「アクティブ・サイバー・ディフェンス(積極的サイバー防衛)」に関して「実施体制を整備すべきだ」と盛る。 共産党は反撃能力は違憲と訴え、防衛費増額も中止を求める。小池晃書記局長は「軍事優先の国家づくりをめざすものだ」と批判する。 各党が示す安保政策は野党が政権交代可能な政党になりうるかの試金石となる。 09年に政権交代して発足した鳩山由紀夫政権は米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の移設先を巡って迷走し、日米関係が悪化したことが退陣の一因となった。非現実的といえる政策を掲げたため自滅したとの見方が多い。 米欧など海外の主要国では政権交代しても外交・安保政策の骨格は維持する傾向にある。 オーストラリアでは今年5月に9年ぶりとなる労働党政権が発足した。アルバニージー首相はモリソン前首相が打ち出した対中強硬路線を引き継ぐ。就任直後に来日し、日米豪印の協力枠組み「Quad(クアッド)」の首脳会議に出席した。 台湾有事は絵空事ではない。野党の無責任な政策にはこれまで以上に厳しい目が注がれる。 |
政府寄りの日本経済新聞なのだが、「野党の無責任な政策」に厳しい目というのだが、これはあたかも立憲民主党が共産党並みに「野党第1党としての矜持を持て」と諫め、励ましているようにも聞こえてしまう。
ありえないし、あってはならないだろう。
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) December 3, 2022
この日経の報道が本当なら
立憲民主党の掲げる「立憲主義」は
完全に嘘になる。
立憲民主が、維新や国民民主に続き
先制攻撃を可能にする自称「反撃能力」の容認を
検討する…との情報。https://t.co/WyKf1GmO8E
敵が攻撃に着手したら、日本が先に攻撃できる?
— 古賀茂明@フォーラム4 (@kogashigeaki) December 3, 2022
だが、日本に着手の判断をする能力はない
米国頼みになるが、彼らは自国の都合でウソをつく
イラク紛争でも
イラクに大量破壊兵器!
とデマを流して戦争を始めた
反撃能力と言葉を変えてもダメ
こんな愚策は直ちに撤回すべきだhttps://t.co/s4lNJgWn4h
超えてはいけない川を超えるなら、立憲という名前をはずしてください。https://t.co/q20pwY0gfV
— 和田靜香#石ころ (@wadashizuka) December 2, 2022
維新と国民民主党が自民党にすり寄ることで立憲民主党の野党第一党としての存在感が希薄になってきていることに焦っているのかもしれない。
枝野幸雄が消費税減税の公約は間違いだったっと言い出したように、もはや戦う野党の金看板を自ら放棄したようなものであり、もし、日経の記事にあるように、立憲民主党が敵基地攻撃能力容認に走ったら、分裂そして消滅の道を歩むことになる可能性が大きい。
最後に、名称を変えながらも生きながらえている旧統一協会に関して、30年以上にわたって取材・追及を続けているジャーナリストの有田芳生と元信者でジャーナリストの多田文明が、フリーアナウンサーの内田まさみの司会で対談していた。
「【有田芳生×多田文明】統一教会問題の追及は「魔女狩り」ではない。元信者・ジャーナリスト視点で斬る、2世信者、霊感商法、高額献金問題と解散命令」
■有田芳生×多田文明 旧統一教会問題追及の急先鋒2人が、テレビが伝えない教団問題を斬る! 内田まさみ(以下、内田):今回のテーマは「旧統一教会問題追及は魔女狩りではない。元信者・ジャーナリスト視点で斬る、二世信者、霊感商法、高額献金問題と解散命令」という非常に濃い内容でございます。本当に今、政界を揺るがすような問題になってきた、この旧統一教会問題を、有田さんはどう捉えていますか。 有田芳生(以下、有田):安倍さんが7月8日に山上徹也容疑者に銃撃されていなければ、日本の政治だけではなくて、日本社会に旧統一教会が、あえて統一教会って言わせていただきますけれども、これだけ浸透していたことは分からなかった。国会議員や地方議員、地方政界との関わりが深かったっていうのも、びっくりなんだけれども、実はもっともっと我々の身近な世界にも、統一教会ってのはもう何十年も前から、浸透しているんです。 内田:私たちが気づいていないほど、身近に存在していたんですか? 有田:商品や飲み物とかね。あるいは、練馬では塾も経営してるんです。 内田:塾ですか?そうすると、子どもにも身近になっている。 有田:もちろん統一教会の教えを塾で教えるわけではないんだけれども、住所とか名前を知ることによって近づいてくる。練馬でも東京の板橋でもそう。 全国各地で「街をきれいにしましょう。一緒に町の掃除をしましょうよ」って言ったら、「いいですね」って言う人多いでしょ。それが気が付いたら統一教会だったとか…だから掃除すること自体は良いんだけども、そこで名前と住所を知られることによって、だんだん近づいてくるっていうのが彼らのやり方ですよね。 多田文明(多田):やっぱり上手いですよね。私も社会福祉協議会など、色んなところに話を聞きますが、やっぱり「募金しますよ」って(相手から)言われたら、皆さんは「善意なので受け取らざるを得ない」って言うんです。「どうやって拒否したらいいか分からない、その基準が分からない」って言うので「色々こういうふうにして(教団は)お金を集めているんですよ」と拒否する理由を言ったら「そうなのか」と。だから、旧統一教会、私もこれからは統一教会と言いますけど、常に善意を盾にしてやってくるので、みんな拒否できない。ここがポイントです。 有田:私は講演が最近多くて、全国各地、北海道から沖縄まで行ってお話をするんだけれども、統一教会って、今テレビや新聞でやっているのは政治家との関わりとか、あるいは地方議員との関わりっていうのは、よく出ていますけれども、でもそんなもんじゃないんですよ。もう身近にあるんですよと。ある商品を出して「これ、皆さん飲んだことあるでしょう」って言うと、ざわざわざわってするんです。 内田:それぐらいもうみんなが知っている商品なんですか。 有田:もちろん。全国どこのコンビニに行ってもあります。それを右のポケットから出して「それだけじゃありません」。左のポケットからまた出して「これ皆さん飲んだことあるでしょう」と言うと、ざわざわざわってするんです。だけど、それだけではなくて、もっと怖い側面もあって、それは後で多田さんと話をしたいと思うんですけれども、例えば、今、日本からアメリカに一番多くハマチを輸出している会社は、統一教会系企業のものなんです。 内田:水産関連が多いなんて話は、テレビ番組でも見たような記憶がありますけど。 有田:僕は練馬に住んでいて、一心天助っていう一つの心の天助「かわいいかわいい魚屋さん」という音楽を流しながら魚を自動車で移動販売するのを、団地とか住宅街とかでよく見かけたんです。それを東京の講演で話すとざわざわして、「あー」と皆、顔を見合わせるんです。それを大阪でも話したら、大阪でもざわざわ。だから、もう全国でやっているんです。この間も広島でも言ったら、左側にいた女性たちは顔を見合わせていたりした。魚屋さんもやっていたんです。 内田:飲み物もやって、魚屋さんもやって、塾もやって。 有田:英会話教室もやっているし。だから、政治っていうと、ちょっと遠い世界に見えるけども、身近なところにある。多田さんは信者の時に何かやってなかったの? 多田:私は教育担当で、そういったところで教育した人を外に輩出するっていう立場だったので、外の世界まではなかなか見えなくて。有田さんが、ずっと旧統一教会問題をやってきてくださったので、統一教会を辞めてから、その情報に接して、ああそうだったんだと初めて気づきました。中にいると情報統制されているので、必要な情報しかやっぱり教えられなくて。だいたい伝道と献金の話ばかりなので、有田さんの話は、非常に参考になりました。当然、中にいたときは、有田さんは、もうサタン中のサタン。 有田:喜ばないで(笑)。 多田:いやいや。辞めてから会った時に、どこがサタンなんだって。全然サタンでもなんでもないじゃないですか。カラオケで小指を立てていたら指摘してくれるぐらいの方ですからね。統一教会の中では有田さんがサタンだって言うんだけど、有田さんが何を言ったか知らないんです。 内田:知らされてないんですね。 多田:絶対言わないんです。内容を見ちゃいけないし、サタンの物には触れちゃいけないんだけど、上の人がサタンだって言うから、有田さんはサタンの一派としか思っていないんです。だから、内容を知らないんです。 ■統一教会信者の弁護士が「有田は」と呼び捨て? 有田:この間も統一教会が僕を名誉毀損で訴えたんだけれども、その記者会見を見ていると、合同結婚式に参加した信者の弁護士で福本っていう人がいて、その横にいた統一教会の幹部が、僕のことを「有田は」って言ったんだよね。 内田:呼び捨てですか? 有田:呼び捨てですよ。だから、社会性が無いんです。いい大人が本当に恥ずかしいっていうか。昔の話ですが、渋谷の地下鉄から階段を上がっていこうとしたら、向こうから来た背の低い男が、僕の肩を思いっきり殴りつけたんです。今じゃ無いですよ。 多田:昔ですね。 有田:もう思いっきり殴りつけて、「俺の顔を覚えとけよ!」って言われたんだけど、統一教会の本部は渋谷区の松濤にあるので、そういう人達だなと思った。その怖い話はまた後で。 内田:とっておきのものはね。 有田:統一教会の信者は、たいてい経済活動をやらされるんです。珍味売りとか、ハンカチ売りとか、魚屋さんとか。多田さんは経済活動はやらなかった?昔。 多田:私は教育部門で伝道と講師をやっていましたけど、その中の青年支部っていうところだったので、当然、珍味もやりました。あと、一番やったのが、偽ボランティア。 内田:「偽」が付くんですか? 多田:偽なんです。 有田:やっている時は本物なんだけど、カンパはいかないっていう。 多田:「しんぜん会」っていう団体があって、この団体に所属しているというメンバーカードがあるんですけど、それを持って一軒一軒家を訪問します。「今、車椅子を寄贈するためにボランティアで回ってます」と言って、ハンカチとか靴下を売ってお金を集めて、なかには募金と聞いた人が、これまで貯めていた貯金箱を渡してくれることもあるのですが、それは必ずもらってくるようにと言われていました。「ホーム」っていう住んでいるところに帰って来たら、集めたお金を上の人に全部あげて。まだ入りたてだった時「このお金はどうするんですか?」って聞いたら、「これは家賃か献金に全部回る」と。車椅子なんかには1円も回らないという現実を、そこで初めて知りました。 内田:それはやっぱり詐欺になるんですか? 有田:正確には詐欺でしょうね。だからインチキカンパって多田さんは言ったんだけど。昔はキャラバン部隊っていうのがあって、車を改造して6~7人が車の中で寝泊まりして、朝4時半とかに起きて、公園で顔を洗ってお祈りして、一日のノルマは2万円だ、3万円だっていうのが出されて。それで一軒一軒ピンポンして、「ハンカチどうですか?靴下どうですか?」と回る。ノルマが達成できないと深夜まで活動する。 ■有田芳生氏の家に来た信者が「訪問販売」で浴びせた言葉 有田:僕のところにも来たのよ。アパートに住んでいる時にピンポンって来て。開けたら若い女の人一人だったんです。「会社が潰れて今大変で、3枚1000円でハンカチを売って歩いているんです」と言われました。僕はもう統一教会を取材していたので、統一教会が来たなと思いました。そしたら、その女性が「どんなお仕事されているんですか?」と聞くわけ。「出版関係の」って言ったら、その女性が「良いお顔されていますね。芸術関係のお仕事ですか?」みたいなこと言うわけ。うわあ、これは統一教会の「讃美のシャワー」だ。相手を褒めて褒めて褒めあげる手法だと思いましたね。でも僕、買いました。ハンカチ。 多田:優しい。 内田:買ったんですね。 有田:1000円で。 多田:買ってもらわないとノルマを達成できなくて、帰った時に怒られるんです。「なんだー!これはー!」って。必ず出発前に「1万円以上、2万円以上は必ずやります」って言っているから。 内田:それで成績を上げたらお給料貰えるんですか? 多田:貰えません。成績を上げたら、文鮮明教祖とか神様のために自分が精誠(せいせい)を尽くしたっていうことで、いわゆる天国に入るための条件を積んだとでも言うんですかね。そういう感覚です。 有田:珍味の話が今あったけど、珍味っていうと、例えば昆布とかホタテを売って歩くんです。ノルマ達成ができなかったら、夜も飲食街に行く。統一教会の中では、飲食街のことを「B街」と言っていて、これはバーの“B"の意味ですね。酔っぱらいがいるドアを開けて、いきなり若い女性が入ってきて「りんごの歌」を「昆布の歌」に替え歌にして歌ったり、踊り出したりしたら、それは統一教会だよね。 多田:そうです。実績が出ないとB街。私の場合は何かの修練会でやらされたりとか。あと、どこかのB街に行ってお茶なんかも売りましたね。 有田:そこでカラオケ上手くなったんじゃないの(笑)。 多田:いやいやいや(笑)。 内田:私もそうなのかなって今思いました。 多田:カラオケは昔から上手いんじゃないかな(笑)。統一教会によって封印されてたのかもしれないです。統一教会って、カラオケもやっちゃダメなんです。この世の歌なので歌っちゃいけないので、カラオケは基本的には行っちゃいけないんだけど、何回か、霊の親って言って、紹介者の上の人に連れていかれました。 有田:霊の親って言うのは簡単に言うと上司。 内田:上司をそういうふうに呼ぶんですね。 多田:私を伝道して引き入れた人です。上の人が良いって言えば行けるんです。 内田:お許しが出ないとダメ。 多田:そうなんです。許しがあった時に、一緒に1~2回やりました。東京では絶対カラオケはダメなんですけど、私は仙台教会に戻ったんですが、あそこはカラオケしていいんです。びっくり、この地域差。たまたま仙台教会の人たちと一緒に東京に来る機会があったんですが、仙台教会の人はカラオケの話をするんです。そしたら東京にいる人たちは「歌っていいの!?」っていう感じで、すごい顔がこわばっていて。地域差も結構ある。 有田:統一教会に入って10年で辞める方、15年で辞める方がいるとしたら、10年間統一教会に入って辞めた人は、自分が統一教会だった10年間の流行歌は知らないんです。知っちゃいけないって。 内田:世間からすっかり切り離されたみたいな感じなんですね。 有田:例えば、10年で脱会してカラオケに行くと、10年前の歌を歌う。知らないもんね。 内田:浦島太郎みたいなね。 多田:確か僕が歌ったのは、『シクラメンの香り』じゃないですかね。おっしゃる通り間が抜けているので、昔の歌じゃないと歌えないんです。ちょうど私の場合は1987年から96年ぐらいですから、その間の歌はすっぽり抜けているんです。その後から森高千里を一生懸命覚えたっていう記憶がありますけどね。 内田:ただ多田さんの場合は、二世信者とかではないわけですよね。なんでそこまで世の中から切り離されて、色んな制限を受けるまで信じられたのでしょうか。そこが私にとってすごく不思議なんです。 |
こんなテレビでは放映されない話を聞くと、日本中のいたるところに、旧統一協会の信者たちがうごめいていることがよくわかるのだが、実態は詐欺商法(?)であり、現在政府が考えている「被害者救済新法」では救済の範囲が限定的であるばかりか、かえって規制されない行為を教団側に指導しているようにも取られかねないという。
限られた信徒2世と面会したらしいのだが、広く被害者の声を聴かないと「統一教会救済法」になってしまうのでは、とオジサンは思う。