新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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内閣改造により自民党の清和会も骨抜きになるのか

2022年08月06日 11時21分32秒 | 岸田文雄

ようやく野党議員が中心になって「統一教会改称、「100%下村氏の意思」前川喜平元文科次官が証言 野党合同ヒアリング」が開かれた。
国対ヒアリング(旧統一教会と政府与党の関係について) 
 


 
元文部科学事務次官の前川喜平がすでに某紙で書いていた内容以上の新事実は残念ながら出なかったらしい。
 
すでに一部のテレビメディアでは、TBSの『報道特集』『news23』や読売テレビの『情報ライブ ミヤネ屋』を筆頭に、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と政界の癒着問題を追及する大きな流れが生まれている。
 
しかし、政権忖度が常態化しているNHKとフジテレビは統一教会と政治家の癒着問題にほとんど触れようとしないことは、「さもありなん」という感じであるが、異常なのがテレビ朝日だと話題になっている。
 
テレビ朝日で統一教会報道がタブーに!『モーニングショー』放送差し替え、ネット動画を削除! 圧力を囁かれる政治家の名前
 
現場のディレクターレベルに「放送差し替え」などと指示できるのは会社のトップしかいないはずだが、実際はそのトップも自民党議員からの圧力に屈していることが当然予想され、テレ朝の場合は、萩生田光一・経産相と菅義偉・前首相だという。
  
もはや決して驚くような話ではない。

 
そして面白いことに最近では、こんな変化も生じていた。
 
NHK大慌て!全職員に『旧統一教会問題を取材せよ』とゲキ “#もうNHKに金払いたくない"警戒か 
       
民放に比べて旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)関連のニュースに明らかに消極的だと、SNSなどで視聴者から指摘されているNHKが、慌てて全職員に檄を飛ばしていることが明らかになった。
8月2日、NHK首都圏・ネットワーク報道部が旧統一協会問題のキャンペーンを張るとして、全国の報道局員にこんな“お達し"を出した。
《今月8日で、安倍元総理大臣が銃撃された事件から1カ月となります。事件を契機に、全国の自治体や首長・地方議員などの間で、旧統一協会や関連団体との関係を公表したり、対応を見直したりする動きが広がっています》
《事件から1カ月のタイミングで、政治部や社会部と連携しながら、こうした動きについてもまとめて伝えたいと考えています》
《「こんな情報がある」、「こうした内容を出稿したい」ということがございましたら、首都圏・ネットワークの担当まで、積極的にご連絡ください》
■旧統一協会問題を具体例を挙げて示す
NHKは具体例として、①岐阜市長が旧統一協会の施設で市政報告を実施していたことを公表した、②大阪維新の会所属の地方議員と自治体の長計16人が関連団体のイベントに出席し、うち7人が月額の会費を支払っていたが、全員が支払いを取りやめる手続きをした、③全国の自治体による「ピースロード実行委員会」、大学サークル「CARP」などへの寄付金や補助金の支出、表彰取り消しなどを挙げている。
しかし、上からの急な“お達し"に、NHK職員は戸惑っているようだ。
「うちは旧統一協会の報道にメチャクチャおよび腰だったのに、1カ月遅れで民放の後追いみたいなまねをしろと言われても……。正直、ネット民にビビッていると思われても仕方がないですよ」(50代職員)
5日に会期末を迎える参院選後初の臨時国会では、旧統一教会問題などの議論は先送りされ、NHKは臨時国会の中継もしていない。公共放送なのに、この1カ月、国民の重大関心事である旧統一協会をしっかり報じなかったことから、ツイッターでは「#もうNHKに金払いたくない」のハッシュタグ付きで不払い運動の機運が再び高まりつつある。
“お達し"に合わせてNHKは、大阪維新の会と旧統一協会の関係を少しずつ報道し始めたが、果たして視聴者はこの程度で納得するのか。よほど大きなスクープでも出さない限り難しいのではないか。とはいえ、NHKがどんな報道をするのか、期待する向きもありそうだ。

 
それにしても、「鶴の一声」で現場の意思が無視されるテレビ朝日や、いままで上層部に忖度し及び腰だった現場に、今度は積極的に報道せよ、といわれたNHKの現場では、ジャーナリズムが翻弄され、ジャーナリストとしての矜持がある優秀なスタッフの意欲を削ぐようなことが起こっているということであろう。
 
さて、最後に「主を失った」自民党最大派閥の跡目相続問題について、イトモス研究所所長の小倉 健一が週刊現代にこんな記事を書いていた。
 
森喜朗元首相が『血まみれ』で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか
 
集中治療室に運ばれた
森喜朗元首相といえば、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の前会長で、清和会(安倍派)の元会長だ。
安倍晋三元首相が凶弾に倒れた2日後の7月10日夜、血まみれになって倒れ、集中治療室へ運ばれたことがわかった。一体、何が起きたのだろうかーー。
まず、森元首相の党内におけるポジションを確認しておきたい。森元首相は'01年の首相退任後、小泉純一郎氏、安倍晋三氏、そして福田康夫氏など自派閥の政治家が次々と首相に就任したことで、彼らの後ろ盾となっていた。安倍派は、現在、97人の国会議員を擁する自民党最大派閥。安倍元首相亡き後、森元首相は実質的な最高権力者であり、言うなれば「安倍派のドン」だ。
自民党において、最大派閥の動向は、常に政局を左右している。岸田文雄首相が、安倍元首相の突き上げる政策に振り回されていたことは記憶に新しい。
政界において安倍派の次の会長になることは、有力な首相候補になるということであり、森元首相の後ろ盾が必要であるということでもある。今、安倍派では、その座を巡って、目に見えない水面下での暗闘が繰り広げられている。だが、誰が会長に就任すべきかを最終的に判断するのは、「ドン」である森元首相ではないかとされている。
安倍元首相が直立して出迎えた
先述のように、森元首相は五輪組織委員会の前会長だった。オリンピック・パラリンピック運営のあらゆることは、森元首相の了解なしに進められることはなかったようだ。
都政関係者はこう語る。
「組織委員会立ち上げ当初、森元首相は政界を引退した人ぐらいの認識だった人も多かったが、あの安倍元首相が森会長(当時)を直立して出迎え、ここまでやるかと思うほど丁重に扱っていたことから、『この人、すごく偉いんだな』という認識が広まった」
五輪組織委員会のドンであり、安倍派のドンでもある森元首相は、かつて「がん」を患っていて、先は長くはないと考えていたようだ。記者会見ではこう語っている。
「私自身がね、もう駄目だと言われたガンが、新薬で助かったんですよ。本当は今頃ここにいないんですよ、ここには。2015年にお医者さんからダメだよと言われたんだ。だけどまさかと思ってた新薬で私は生かしてもらってんですよ」(2020年3月24日・五輪組織委員会記者会見)

「安倍さんのお通夜に行けなかった」
話を冒頭に戻そう。7月10日の夜、森元首相は血まみれになって倒れ、集中治療室に救急車で運ばれた。一体、何があったのか。
この日は、安倍元首相が亡くなった2日後で、参議院議員選挙の投票日だった。この大事な日に、突如として連絡がつかなくなった森元首相について、メディアや政界では色々な噂が飛び交った。
まず、「不祥事から雲隠れしているのではないか」ということだ。現在、五輪組織委員会で理事を務めていた高橋治之氏が、大会スポンサーだった紳士服の「AOKIホールディングス」側から計4500万円超を受領したとされる事件が報じられている。それへの関与等があって、捜査が森氏にも及んでいるのかという憶測だった。
次に流れた憶測は、安倍派の後継者を巡って、森元首相への関係者からの連絡が殺到し、わずらわしくなって無視を決め込んだのではないのかということだ。
結果的に、この2つの憶測は憶測のままに終わった。ここで、月刊誌『正論』(令和4年9月号)へ寄せた森元首相の自らの告白を聞こう。
「(7月10日・参院選開票日の夜に)こともあろうに私は風呂場で倒れるんだよ。初めて救急車に乗せられて病院に運ばれた。風呂場だから真っ裸で血だらけ。半分無意識で救急車に揺られたりしているときに思ったのは、これは相当やばい」
「サイレンが鳴る救急車に乗せられて搬送される途中でなんとなく気を失った。集中治療室に一晩入れられたから、翌日の安倍さんのお通夜にはいけなかった」
「退場」を命じられた下村氏
「このことを知った安倍派の議員たちは『森さんがもはや死ぬ気がしなくなってきた』『あと10年は死なないのでは』と話していた」(安倍派関係者)という。安倍元首相の通夜への出席はできなかったが、葬式には足を運んだ。
では、85歳で、血まみれで集中治療室に入りながらも意気揚々な安倍派のドンは、安倍元首相の後継をどう考えているのだろうか。
森元首相は「少なくとも二年か、三年のうちに、五人(松野博一、西村康稔、萩生田光一、高木毅、世耕弘成)のうちで自然に序列が決まっていく」(同誌)と名前をあげた。
この森元首相の発言は極めて大きな意味を持つが、一つ一つ解説していこう。
まず、本来ならあってもおかしくない人の名前がない。それは、派閥会長代行の下村博文氏だ。安倍元首相は、生前に自身の後継として「松野、西村、下村、萩生田」の名をあげていたが、森元首相からは首相レースからの「退場」を命じられたようだ。
森元首相は「みんなの一致していることは、下村博文だけは排除しようということ」「安倍さんは優しいから付き合っていたけど、やっと下村はいかがなものかということがわかってきた」と手厳しい。
岐路に立たされた世耕氏
次に、高木氏と世耕氏の名が新たに加わったことだ。特に、国会対策委員長の高木氏は過去に『「安倍内閣」が踏んだ大型地雷! 「下着ドロボー」が「大臣閣下」にご出世で「高木毅」復興相の資質』と週刊新潮から報じられたことのある人物だ。そんなスキャンダル報道もあって、マスコミの前にはほとんど出てくることがなかった。国対委員長を務めて党務に汗をかく男として、森元首相の評価を上げたのだろう。
自民党参議院幹事長・世耕氏は、「ダークホース」(森元首相)として、存在感を高めている。参議院は、衆議院に対抗意識を燃やしていて派閥とは違うまとまりを見せる場面がある。近年そうした機会は少なくなってきたとはいえ、「衆議院で決めたことをそのまま従いたくない」という意識があるのだ。たとえば自民党参議院のドンであった青木幹雄氏は、参議院を束ねることができたために、小泉政権も含めて隠然たる権力を保持した。「最近まで経世会の参議院議員は、派閥会長である茂木敏充氏のいうことにほとんど耳を傾けなかった」(全国紙政治部記者)ことからも、それはわかる。
ただ、世耕氏は人生の岐路に立たされているようだ。このまま参議院議員を束ねられれば党内で強い権力を持つことになるが、参議院議員のままでは慣例的に首相になれないとされている。衆議院への鞍替えも模索しているが、森元首相は「参院から衆院に行く人は必ずしも成功していない」と指摘していて、「参院に留まったらどうか」と世耕氏に暗に勧めているようだ。
ポスト安倍レースの行方
残りは、官房長官である松野氏、西村氏、萩生田氏の3人だ。この「正論」の論考を読む限り、森元首相は、西村氏と萩生田氏の2氏に注目しているようだが、「(一人一人の議員に)心服を得るようにしなければダメです」とお茶を濁している。現段階で、自分が決めるということはしないのだろう。全国紙政治部記者は、こう打ち明ける。
「5人の集団指導体制であれば派閥内は何となくまとまりますが、政権運営、党内運営について安倍派の誰に相談していいかわからないままでは交渉力を完全に失います。交渉力を失えば求心力を失い、派閥から出ていく議員もでてくるかもしれません。
安倍元首相の四十九日法要である8月25日までは、とにかく静かにしていようという話もありますから、秋にはポスト安倍レースが始まるはずです。候補は、萩生田氏と西村氏に絞られた感がありますが、争いの勝敗が決したからといってどちらかが出ていくと『最大派閥』という大看板を失うことになります。なので、今後二人は『仲良くケンカ』していくことになります」
安倍派のドン・森元首相が登場するのは最終盤であろうか。過去を振り返れば、2012年の自民党総裁選挙では、清和会から町村信孝氏と安倍元首相の二人が候補を出した。いくら安倍派のドンといえども、分裂は避けられないときもありそうだ。萩生田氏、西村氏の今後に注目が集まる。

   
  
「安倍元首相の四十九日法要である8月25日までは、とにかく静かにしていよう」という話もあったらしいが、どうやら旧統一教会との関係の深い連中はヒョットすると、粛清される可能性もでてきた。
 
岸田首相が内閣改造を前倒し、10日実施の意向…旧統一教会と関係の閣僚ら処遇注目
 
1週間後が楽しみだが、岸田文雄の本気モードが見られれば、国民にとっては心地よい内紛が始まるのではないだろうか、とオジサンは思う。
   

 

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