新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

秋の総選挙まで居直り頑張って戦後最悪の首相となれ

2021年06月07日 12時30分22秒 | 菅義偉

いつだったのかは定かではないが、テレビ朝日の朝の情報番組に初めてコメンテーターとして登場した時のテロップにはこんな紹介があった。

「東京大学を首席で卒業」、「在学中に司法試験合格」、「元財務官僚」、「ニューヨーク州弁護士登録」・・・。
 
まさに「才女」の代表で、「天は二物を与えず」の対義語の「博学多才」の代表ともいえる、昨日満38歳になった山口真由。
 
最近はNHK以外のテレビ番組にコメンテーターとして多忙を極めているらしい。
 
オジサンの印象では、3年前の国有地の格安払い下げで有名になった通称「森友学園問題」でテレビ朝日の『羽鳥慎一モーニングショー』に出演した時の「元財務省」の立場からの様々なコメントが記憶に残っている。
 
しかし、多才であるがゆえに、昨年には信州大学先鋭領域融合研究群社会基盤研究所 特任准教授となり、よせばいいのに「専門外」のことにもコメントし始めている。
 
そして、ついに先週の金曜日(6月3日)に出演した時に五輪開催についてのコメントを求められ、こう発言していた。
 
「もしやるならば、前を向いてリスクを最小限にして成功させなければいけないと思う」
「ワクチンの承認が遅れましたが、実際に始まればイスラエルみたいな強権的な国に比べても、なお日本の現場力は高いと思う」
 
ここまではまっとうな平均的な国民の声を代表するような優等生的な発言だったが、そのあとの発言には「?」がついた。
 
東京が失敗し翌年の北京が成功した場合にはアジアにおける覇権の移動を強烈に印象づけてしまう。だからここで日本の現場の緻密さというのを最大限発揮すれば、日本の世界へのプレゼンスというのはすごく評価が上がるんだと思いますし、そういうふうに気持ちを切り替えて現場の緻密な判断、状況を細かく詰めていってという作業をこれからしていかなければいけないと思う
 
元財務省官僚の山口真由氏 五輪開催に『東京が失敗し翌年の北京が成功した場合にはアジアにおける覇権の』


 
この記事を読んで、「石川県民話」の「あずきまんま」という民話を思い出した。
 

【昔話朗読】きじもなかずばうたれまい】
 
もっとも山口真由は「雉」よりは賢いだろうから、撃たれないような防禦能力が備わっていることだろう。  
 
さて、先週末に政府分科会の尾身会長の度重なる国会の厚労委員会での発言に対して、丸川珠代五輪相や田村憲久厚生労働相らが相次いで批判的なトンチンカンな発言をしていたのだが、国民の五輪に対する否定的な流れを阻止するにためとばかりに菅義偉が総務省の副大臣の時の総務大臣だった、別名「中抜き、ピンハネ商人」の竹中平蔵の民放番組での発言が槍玉に上がっていた。
 
竹中平蔵氏 尾身会長の五輪発言を批判「明らかに越権』「ひどい」 
「こないだの座長の発言なんかひどいじゃないですか。だって分科会がオリンピックのことを決めるわけじゃないのに、明らかに越権でね」
「本当にエビデンスがないと私も思いますけど、人流を止めればいいんだとか、なってるでしょ。しかし、人流を止めてロックダウンした国でも抑えられなかったんですよ」
「分科会がまた変なことを言う可能性がある、“社会的に専門家だと思われてる"から」と皮肉り、「それ(分科会)に対して反対する決断をするのが政治的に難しくなる可能性があります。専門家として、個人で言うのはいいんです。しかし、国会で(分科会の)座長として言ってるんですから、あれは明らかに、矩(のり)を踰(こ)えてますよ」
「なんでやるか、やらないか、あんな議論するか、私は分からない。だって、オリンピックってのは、世界のイベントなんですよ。世界のイベントをたまたま日本でやることになっているわけで、日本の国内事情で、世界に『イベント(五輪)やめます』というのは、あってはいけないと思いますよ。世界に対して、『やる』と言った限りはやる責任があって」


竹中平蔵の尾身茂会長批判は、菅内閣に媚びを売るために五輪賛成論を唱えたい気持ちからなのだろうが、論理に説得力がまったくないのが致命的である。
 
いくら世界のイベントでも日本で実施するのだから、日本国のトップが開催可否判断する責任を負うということが主権国家の首相の責務であろう。
 
IOCが開催を強行したいのは「カネ」のためであることは今更言うまでもない。
 
菅義偉が開催を強行したいのは「自分の政治生命」のためであり、これも周知の事実である。
 
「国民の命」を犠牲にして「自分の政治生命」を優先する菅義偉はもはや最低の首相であり、その最低の首相に媚びを売るために、説得力のない開催強行擁護論を示す竹中平蔵は最低の論客なので、たとえてみれば、完全に贔屓の引き倒しかもしれない。
 
コヤツも「雉も泣かずば撃たれまい」といったレベルであろう。
 
竹中平蔵とは比べ物にならないほどのレベルの高い、話題になっている文章を紹介しておこう。
 
五輪中止 それしか道はない
        作家 赤川次郎(東京都 73)

 想像してみよう。恋人たちが身を寄せ合って夜の川辺を歩く姿を。孫の誕生日に集まった3世代の家族が互いに抱き合う光景を。今、私たちが求めているのは、そんな「日常」が戻った世界であるはずだ。
 しかし今、日本はそれに逆行する「とんでもない国」になろうとしている。新型コロナの感染拡大が続く緊急事態宣言下で五輪パラリンピックを開催? 他の国のことなら「何てひどい国だ!」と呆(あき)れるだろう。
 国の指導者の第一の任務は「人々の命を守ること」。いまだウイルスの正体が分からないのに、9万人もの人間が出入国するとしたら、どうやって感染拡大を防ぐことができるのだろうか。むしろ、ここを起点にさらに新たなパンデミックが世界を襲うかもしれない。一日も早く、五輪中止を決断するしか道はない。賠償金を払わねばならないのなら払えばいい。経済は取り戻せても、人の命は取り戻せないのだ。
 医療も報道も、それぞれ良識と良心をかけて、五輪開催に反対の声を上げるときである。利権に目のくらんだ人々には、これも「馬の耳に念仏」だろうか。そう言っては馬に失礼かもしれないが。


  
国民の五輪開催に対する賛否の割合は、テレビをはじめとするマスメディアの五輪出場候補らの露出度によって大きく左右されてくる。
 
テレビ電波の権限を握っている総務省は当然ながら元総務相の菅義偉の恫喝ともとれる発言には敏感になる。
こんな怒りの声が伝わってきた。
 
NHKは昨日から陸上・体操を大々的に報道して「こんな様子を見るとオリンピック開催の気持ちになる人がいても無理ない」みたいな空気を醸していた。
ふざけるんじゃないよ。
政権支持率だって嘘であるのに五輪開催支持率が今、ここで、この状況で、上がるか。
尾身発言で危なくなったから捨て身に出たと思われる。
お得意の情報操作。
報道機関への圧力。
数字なんか選挙投票数だって政党支持率だって、コロナ感染者数だって陽性者数だって何だって作っている。
こね上げている。
もう皆知ってるんだ。
東京都のコロナ検査検体を他県に送って調べさせて東京都の「数字」を操作しているという情報がある。
何でもかんでもやりたい放題だ。
腐ってる。
五輪支持率が上がるわけない。

 
内閣の支持率は都内の感染者数の増加に反比例しているのが最近の傾向である。
 
しかし緊急事態宣言の延長から都内の感染者数はわずかながらも減少し続けているにもかかわらず、他紙に比べいつも世論調査での内閣支持率は高めの数字が踊っていた政府広報紙と言われている讀賣新聞の世論調査の結果が出ていた。
  
菅内閣支持率また最低を更新 読売調査37%で6ポイント低下
 
菅首相にどのくらい続けて欲しいかとの問いに「9月の自民党総裁任期まで」が43%、「すぐに交代して欲しい」が16%に上り、早期退陣を望む世論は計6割近い。

支持率が安倍晋三前首相の退陣直前(昨年8月)の37%以来の低水準に陥り、東京都議選や次期衆院選を控えた政府・与党の懸念は強まるばかりで、内閣支持率に連動して自民の政党支持率も33%と、菅政権の発足以降、最低を記録した。
 
菅義偉にはこのまま頑張って居直り、五輪開催を強行し、戦後最悪の首相として解散総選挙に臨んでほしいものである、とオジサンは思う。   
 

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