今朝の東京新聞の「本音のコラム」から、前川喜平のコラムを紹介したい。
明るみに出れば地位も名声も失う、人に知られたくない過去を覆い隠すため、それを知るものを殺す。 松本清張の「ゼロの焦点」や「砂の器」はそういう話だ。 そんな話になるはずはないが、小池百合子都知事学歴詐称疑惑は、彼女の過去をよく知る人物の実名告白でいよいよ深まってきた。 「このまま黙っ死んだのでは悔いが残る」との思いで文芸春秋5月号に手記を寄せた北原百代氏に加え、11日にはかつて小池一家を財政支援した朝堂院大覚氏が記者会見した。同氏によれば小池氏はカイロ大学2年で中退。その後朝堂院氏の金銭援助を受け、ある人物と空手の雑誌を始めたが失敗、1年後には東京に帰り同氏の事務所を手伝っていたという。 12日の囲み会見でジャーナリストの佐藤章が朝堂院氏の名前を出すと小池氏は何も答えずそくさと立ち去った。 よほど触れられたくない過去なのだろう。20日の告示日にも街頭に出なかったのは、これを聞かれたくないからだろうか。 小池氏の元側近・小島敏郎氏は18日、小池氏の学歴詐称を刑事告発した。 彼女の「卒業証書」と「卒業証明書」をアラビア語の専門家の協力を得て検証したところ、その記載内容には矛盾や欠落が7つあったという。世話になった人から次々と告発される小池百合子は、やはり人間として信用できない。(現代教育行政研究会代表) |
もう一人、やはり今朝の東京新聞の「時代を読む」から法政大学名誉教授の田中優子の「拝啓・小池百合子様」を紹介。
あなたは12日に出馬表明をなさいました。その時私の脳裏に真っ先に浮かんだのは新井白石の『折れたく紫の記』にあるある蛇のエピソードでした。 ある人が小さい蛇にかみつかれそうになり、小刀でその蛇を切りました。しかしその蛇はたちまち大きくなり、その傷も巨大化して蛇は死んでしまったのです。 白石はその話をして、大富豪からの出資を断りました。今その金を、もらったら大成した時に大きな傷になると。 若い時の傷が今、大きな傷になって衆目にさらされています。あなたの小さな傷はすでに1976年10月の複数の新聞に輝かしい事実として報道されています。政治家になれば記者の背後には多くの有権者がいます。 ◇◆◇ 「政治家のうそ」を有権者はどう考えるべきなのでしょうか? 英国にいた時、ある議員の妻以外の女性との付き合いが問題になりました。私は友人に聞きました。 「政治家として有能なのになぜこのことで政界から追い払うの?」 英国人の友人は言いました。 「うそをついたからよ」と。 ことの成否ではなく、うそをつく人は政治家としてふさわしくないのです。民主主義は情報の開示と真摯な議論があってこそ、機能するからです。あなたを支援している自民党議員たちも同様に、虚偽記載や数々の隠蔽が発覚した後、いまだにそれを自浄することができていません。そのことに多くの人が失望し怒りを感じています。 7日の記者会見で関東大震災への追悼文のことを問われ、あなたは東京大空襲の話に入れ替えて答えました。 私はそこに、ごまかしを見てしまいました。数はともあれ朝鮮人虐殺があったことは周知の事実です。追悼文の発信は「二度と同じことを繰り返さないようにしましょう」という東京都民の真摯なよびかけです。都知事としての多様性を受け入れる姿勢の表明です。 それを中止するならば、当然あらゆる資料を精査し、ご自身のお考えを持ったはずです。問われたらそのお考えを堂々と述べるべきです。 なぜそうなさらないのですか? ◇◆◇ 明治神宮外苑の民間事業者による再開発事業で、日本イコモスはこの2年間で15回以上の意見書、提言、資料要請、調査、代替案、警告を東京都に出しまし超高層ビル建設計画であることが明らかになったことでした。 全てお読みになっているなら坂本龍一に、「神宮にもお手紙をお出しになったら?」とは言えないはずです。 イコモスの提言や勧告は神宮や国にもなされています。その全てを承知の上で、坂本さんはあなた宛てに手紙を書いたのです。 鍵を握るのは、都市全体の未来像に照らして認否をきめることができる都知事だからです。 東京は、ロンドン、パリ、ニューヨークと比較して、1人当たりの緑地保有率が極めて低く、公園面積が狭いことはご存じですね。 さらに狭くして高層ビルを建てつづけることに、いったいどのような未来があるのでしょうか? あなたは記者会見で東京都が「もっと良くなる」とおっしゃいましたが、それはプロジェクションマッピングやさまざまな開発を続けることですか いまこそ有権者に向けてぜひ十分に説明してください。 |
関連したこんな動画がある。
ますます小池百合子の権力を背景にした都民の貴重な財産を食いつぶす業者との癒着ぶりが明るみになってきていることをもっとメディアは追及すべきであろう、とオジサン 思う。
【参考】
小池百合子の対抗馬の蓮舫の思いを紹介しておく。 小池百合子が持っていない、経験・体験が勝っている
東京都知事選挙に込めた蓮舫の想いです。ぜひご覧ください。
— 🇯🇵蓮舫事務所🗼 (@renho_office) June 21, 2024
東京で生きるすべてのみなさまのための都政を実現します。東京には夢がある。蓮舫と次の東京へ。pic.twitter.com/WPDWit37pY