昨晩食事が終わったころNHKニュースで小池百合子の当確選速報が流れていた。
ネットの掲示板にはこんなコメントがついていた。
今回も8時過ぎに当確と速報で出た。8時に締め切ってそれから一か所に集めて集計するには1時間はかかると言う。出口調査で頭角を出しているならもう当確することが決まっている、ということだ、安倍政権から特にひどくなっている選挙結果、何でもありの独裁カルト自民党なら勝たせるためには何でもするしそれはこれまでの自民党のしてきた事を見れば納得させられる。これが民主国家なのか |
確かに都民ではないオジサンでも事前の多くのメディアの調査で、蓮舫が小池百合子に勝てるとは思ってはいなかった。
しかし、その負けっぷりには驚いてしまった。
「蓮舫氏は失速…「2位」さえ逃した大誤算 「直接対決」かわされ、自民たたきの戦略も空回り 東京都知事選」
7日の東京都知事選で、立憲民主、共産両党が「最強の候補」との期待をかけて共同擁立した蓮舫氏。参院議員の議席を手放して挑戦したが、小池百合子氏に大きく離され、石丸伸二氏にもリードを奪われ、「2位」にも届かなかった。出口調査や取材で浮かんだ「敗因」は、いったい何だったのか。 ◆少子化対策でも小池氏と差別化を図ったが… 蓮舫氏は7日午後8時20分ごろ、目に涙をためて取材に応じた。 言葉は気丈だった。報道陣から敗因を問われると「私の力不足、そこに尽きると思います」と笑顔を浮かべた。有権者の反応については「本当に熱いものもありました」と振り返り、「楽しい闘いでした」と語った。声はしゃがれていた。 都知事選の落選が決まり、敗戦の弁を述べる蓮舫氏=7日夜、東京都千代田区で(市川和弘撮影) 「裏金問題など自民党の国政に不満を抱く有権者を取り込む」。蓮舫氏の陣営関係者は当初描いていたイメージを打ち明ける。 |
都知事選無念。
— 大山奈々子(誰1人置き去りにしない県政を) (@nanako_jcp) July 7, 2024
20代の娘が、自分だけで判断するなら石丸さんに投票すると。
その危うさを伝えつつ、理由を聞いた。
自分から調べなくても石丸さんのYouTubeショートとTikTokだけは流れてきた。他の人のは見かけない。そういう戦略を打てるところが時代を読む頭を持っていると思えると。
この結果… https://t.co/CpYVzeefLb
石丸にやらせてみてヒドイ目に遭わされた人たちの選択、ですな。 https://t.co/ks31EFT0Z1
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) July 7, 2024
小池知事は職を失う可能性がある
— 125 (@siroiwannko1) July 7, 2024
若狭氏「選挙戦の前に小池さんが、東京都の区長 市長 村長らに出馬要請文を出させた疑いがあって刑事告発されてる、その点が大きなターニングポイントになるんじゃないか、つまり特措部が刑事告発を受理して小池さんが『容疑者』になってるんです⇒#日曜スクープ pic.twitter.com/MzSNdOVTpZ
まあ敗因はいくらでも出てくるのだが、それはすべて「後の祭り」で会って、細かいところを論じても意味がない。
なかには小池百合子の勝利の原因を、このように分析している御仁がいた。
「小池3選アジェンダ通りの都知事選」
小池3選アジェンダが目論み通りに機能した。 小池3選アジェンダとは 1.学歴詐称疑惑封印 2.反自公票分断 3.裏金封印 小池氏の学歴詐称疑惑を厳しく追及していたのはつばさの党。 つばさの党幹部は選挙期間中、身柄を完全に拘束された。 公選法違反事案は無数に存在する。 もっとも悪質な公選法違反は選挙買収であると言えるだろう。 過去に明らかな選挙買収の事実が明らかになった事例が多数存在する。 安倍晋三氏の桜を見る会前夜祭での利益供与疑惑もそのひとつ。 しかし、警察も検察も権力側の犯罪は取り締まらない。 小池氏の実効支配下にある警視庁は小池氏の意向通りに動いた。 つばさの党を凶悪犯罪者に仕立て上げて学歴詐称疑惑追及を封印した。 4月28日衆院補選との最大の違いがこの点にある。 メディアは小池氏の学歴詐称疑惑を掘り下げない。 メディアとの癒着が選挙戦術の核心であったと言える。 衆院補選とこれまでの地方自治体首長選挙で自民党が連戦連敗した背景は裏金巨大犯罪である。 都知事選でも小池氏を全面支援する自民党の問題が争点に浮上した。 この議論を封殺したのは「都知事選争点は都政」とする主張の流布だった。 メディアのキャンペーンである。 そして、都知事選構図を決定づけたのが反自公票分断戦術だ。 石丸伸二氏はこの目的を達成するための「第三の候補戦術」として用意されたと見られる。 石丸氏得票が伸びた最大の背景はメディアによる大宣伝。 2012年に泡沫政党「維新」が年末選挙で大政党にのし上がったが、これとまったく同じ図式である。 この年の8月に野田民主党内閣が消費税大増税法制定を強行した。 背徳の消費税大増税法制定だ。 これに真正民主党議員が抵抗した。 50名以上の民主党国会議員が離党して「国民の生活が第一」を結党した。 これが正真正銘の「第三極」政党だった。 しかし、主要メディアは「国民の生活が第一」を一切報道せず、連日連夜、「維新」を「第三極」として宣伝し続けた。 12月総選挙で未来の党(国民の生活が第一)は議席数を61から9に減らし、維新は11から54に激増させた。 メディア大宣伝とメディア報道封殺がもたらした結果だった。 低質化と悪質化が激しく進行する日本の主要メディアだが、人々の行動を誘導する悪魔的な力を発揮する。 今回都知事選では石丸氏に関心が注がれる報道が展開され続けた。 若く、斬新な候補者として安野たかひろ氏が存在する。 メディアが石丸氏報道に偏り、安野氏報道をないがしろにする合理的理由は存在しない。 しかし、メディアは都知事選告示のはるか前の段階から石丸氏だけを宣伝し続けた。 小池3選を実現するために最重要の方策は、反小池票が一人に集中することを阻止すること。 反小池票をかすめ取る「第三の候補」がどうしても必要だった。 その「第三の候補」として用意されたのが石丸伸二氏である。 政策の流れで言えば「対米隷属・新自由主義」であると推察される。 CIAが最大の力を注いでいるのが「対米隷属・新自由主義」政治勢力の育成だ。 これを彼らは「改革」勢力と称する。 若い人々を中心に「改革」という言葉に吸い寄せられる。 この勢力を育成・強化して、ゆくゆくは日本政治を既得権勢力と、この「対米隷属・新自由主義勢力」の二大政治勢力体制に移行させることを目論む。 「対米隷属・新自由主義勢力」として育成・強化が目論まれてきた対象が、「みんなの党」、「維新」、「希望の党」の流れであり、石丸伸二氏はこのカテゴリーに含まれる人物として大宣伝の対象とされたと考えられる。 日本の主権者がこの構図を正確に理解しないと、早晩、CIAの目論み通りの日本政治構造が構築されてしまうリスクが高まる。 |
都庁内の記者クラブは小池百合子のお気に入りの記者連中のたまり場らしく、都知事の記者会見でもフリーの記者やクラブ所属ではない記者は参加できない。
今回の都知事選では、小池百合子は「公務」と称してお気に入りの記者連中を伴って他の候補者がいかない個所を回り。それがメディアに喧伝されていたということが何度か見受けられた。
最後に、この老ジャーリストの昔話を紹介しておく。
「本澤二郎の「日本の風景」(5218)」
<経歴詐称知事3選策略成功の電通に軍配か>
みっともない都知事選が終わった。喜んでいるのは岸田文雄だけではあるまい。小泉純一郎、森喜朗、萩生田光一そして太田昭宏、山口那津男、原田とか谷川ら信濃町の面々か。駐日米大使のエマニュエルやエジプト大使らも。 |
オジサンは2日前に「3期目の都知事の椅子は針のむしろになるだろう」とつぶやいたがまさに「4年間無事にやり過ごせるかどうかがこれからの楽しみになるのではないか、とオジサンは思う。