先週の初めに、「やはり自衛隊はいまでも『暴力装置』である」の中で、「大林組社員を不起訴=就活生へのわいせつ容疑-東京地検」という記事の裏には、大林組の会長が前日、安倍晋三と会食していたとつぶやいた。
結局のところ、わいせつ容疑の社員は名前もメディアには晒されなかった。
いっぽう、「就活生に性的暴行の疑い 住友商事元社員を逮捕」では本人の名前が出ていたが、これは本人が容疑を認めたということらしい。
それならば、大林組の社員のように容疑を否認し続ければ、あとは裏から権力を使った不起訴が勝ち取られるというのだろうか。
チョット前にはテレビの朝の情報番組で盛んに、群馬にあるのに「東京福祉大学」という怪しげな大学で、大量の留学生が行方不明になっていると報じられていた。
週刊ポスト2019年4月5日号では、その裏事情に踏み込んで、「留学生1400人失踪の東京福祉大 過剰な受け入れで120億円獲得を算段か」という極めてあくどい内容の学校運営の実態を暴いていた。
「東京福祉大学の捕まった創立者の総長室の裏にはベッドルームとシャワー室があり、そこでわいせつ行為。この大学の教授・役員一覧を見てみましたが、官僚などの天下りばかりで、顧問に自民党衆議院の秋元司(パチンコチェーンストア協会の政治分野アドバイザー)の名前もあり」だそうです
— 小梅 (@japanonigiri) 2019年3月21日
そして東京福祉大学には、やはり自民党の政治家連中の影が見え隠れしていた。
「加計もそうなんだが、Fランク私大が軒並み、自民党の資金源になっているわけだ。落選した自民党の候補者が、名前を聞いた事もないような私大の「客員教授」に収まって捨扶持貰って余生を過ごすという、ちなみに捨扶持というのは、こういうもんです。」
「自民党の互助会システムの一貫なんですね。で、話題の東京福祉大なんだが、創設者がムショ帰りという、素晴らしい学校ですw」
「文句があるなら自民党に言え」とばかりに、「ネットゲリラ」が詳細にネット民の声を集めていた。
さて、チョット古い話になるが、2006年8月30日のJOC(日本オリンピック委員会)の選定委員会で、2016年開催するオリンピックへの立候補都市に東京都が選ばれた。
その当時は、オジサンはこんなつぶやきをしていた。
「42年前は全国民が三波春夫の『東京五輪音頭』を歌っていた。しかし、今度ばかりは一般国民はおろか東京都民ですら『興味の無い』人が多い。この『五輪温度差』は広がるばかりである。」<2006.9.17>
そして、2020東京五輪を来年に控えた今年になって、ますます国民の『五輪温度差』が顕著になってきているようである。
普段は真面目な「難い話』を書いている澤藤統一郎弁護士が、珍しく分かりやすい日記を書いていた。
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<新東京五輪返上音頭>
2019年3月26日 澤藤統一郎の憲法日記
あの噂って、ホントかな?
いったい、何の話?
オリンピックの五輪のマーク。あの5色を、東京五輪が終わるまでは、全部金色にするんだって。
なるほど、金まみれオリンピックの開き直りってことか。
それだけでなくてね、金メダルと言わずに、カネメダルということにするんだって。
さだめし、銀メダルは銀貨メダル、銅メダルは銅貨メダルってことか。
それから、新東京五輪音頭って知ってる? こんなのらしいよ。
ハァ~
コントロールとブロックと
2億のワイロでせしめた五輪
おかげで みやこは 建設ラッシュ
ほとぼり冷めたら また儲けましょと
固い思いは 夢じゃない
ヨイショコリャ 夢じゃない
オリンピックは カネまみれ
ソレトトント トトント カネとカネ
そいつはいいや。ピッタリじゃん。東京五輪は儲けのタネだものね。
アベ政権って、たまたまの景気でもっているよね。オリンピックの公共事業のおかげもあるんじゃない。
アベさんは、「2020年オリンピックの年を改正憲法施行の年に」なんて、改憲の道具にも使っているよ。
ほら、愚民には「パンとサーカス」って言うでしょう。いまなら、株とオリンピックというところね。
政府が操作した株価と、カネにまみれたオリンピック。今の日本にふさわしいのかもね。
成熟した都市は、どこもオリンピック招致には反対だというね。
リオと東京が、ワイロまで出して招致したわけだ。
JOC会長の竹田恒和って人、フランスの司法当局から取り調べを受けてるんだって。被疑者なの?
贈賄の疑いで予審判事の調査を受けているという報道だけど、制度が違うんで分かりにくいね。
何のカネかはともかく、竹田会長の責任で2億2000万円をシンガポールの怪しげな会社に支払ったことは間違いないのね。
そのカネは、IOCの委員の息子に渡ったようだ。その父親の委員が当時、開催地の決定に影響力を行使できる立場にあったんだって。だから、そのカネの支払いは賄賂にあたると見られているようだね。
2億2000万円。ワイロかコンサル料かはともかく、そんなのは、はした金なんだ。
東京五輪の総費用、当初は7000億といわれていたけど、今や3兆円を超すというものね。2億2000万円なんて、こまかいはなし。
放射線も予算も偽装での招致ってことね。築地も夏場の暑さも欺された感でいっぱい。ブラックボランティアの問題もあるし、問題ばかりね。
欺しといえば、「復興五輪」のスローガン。三陸の津波被害の現地では、土木作業者をオリンピックにとられて、「復興妨害五輪」と言ってるよ。
それよりも、オリンピックを国威発揚に利用したり、ナショナリズムを煽る舞台とするのが、気持ち悪い。
オリンピック憲章には結構よいこと書いてあるけど、現実には、金まみれ、政権の思惑まみれ。
今から、東京五輪返上ってわけには行かないかしらね。
オリンピック返上の
固い思いは 夢じゃない
ヨイショコリャ 夢じゃない
オリンピックは もうよそう
ソレトトント トトント さようなら
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事実と異なる部分は一切ないほどの、「2020東京五輪」の実態というのか醜態を詳らかに語っている。
安倍晋三、森喜朗、小池百合子、そして認知症の桜井五輪担当相らよ、「新東京五輪返上音頭」に間違った箇所があれば堂々と訴えてほしい、とオジサンは思う。