GWの後半が今日から始まったらしいのだが、高速道路の混雑を避けて昨夜から出発した家族を密着取材していた民放テレビ局や、円安で日本に大量に押し寄せた外国人らの日本での謳歌ぶりを伝える番組もあった。
取材するスタッフからは、「4月からの働き方改革」ッてナンダという声も聞こえてきそうであった。
もちろんオジサン夫婦はGWの混雑にあえて飛び込む勇気と体力と金力がないため「自宅待機」派である。
しかし、残念ながら日本の政治家や政治屋連中は、なぜかGW中は国会が休みなので海外への視察と称する「外遊」にいそしんでいた。
「政治家は外遊、外国人は豪遊 連休で見せつけられた日本の惨憺」
つくづく、イイ気なもんだ。岸田首相が1日、フランス、ブラジル、パラグアイ歴訪に出発。ゴールデンウイーク(GW)後半に3泊6日で欧州・南米を駆け巡る強行日程である。 衆院3補選の自民全敗から2日。保守王国・島根でも裏金自民党への有権者の怒りが渦巻き、1996年の小選挙区導入以来、30年近くも独占してきた議席の一角を失った。投開票前日に2度目の応援入りした岸田は意気消沈し、政権を投げ出しても不思議ではないが、現実から逃げ出すように「地球の裏側弾丸ツアー」に飛び立ったわけだ。一体、どこにそんな体力が余っているのか。タフというより単にマトモな神経ではないのだろう。 政府・日銀の「覆面介入」もむなしく、じりじりと再び円安は進み、1日の円相場は1ドル=158円に迫る水準まで逆戻り。34年ぶりの歴史的な円安のせいで、もはや庶民に海外旅行は高根の花だ。せっかくのGWに出かけるにしても、近場で節約のセコセコ大型連休を強いられている。 首相外遊には1回約2億円の血税がかかるとされる。GWに税金を浪費して海外逃避とは、どこまで有権者の神経を逆なですれば気が済むのか。岸田はちっとも補選全敗に懲りちゃいないようだが、庶民の鬱屈したGW気分を反映してか、「渡航費用12.6億」「外遊三昧のア然」が30日、Xでトレンド入り。手前ミソだが、出元はいずれも本紙の記事である。 1日付で「岸田首相含め政務三役31人、渡航費用12.6億円!円安放置し“血税ごっつぁん”外遊三昧のア然」と報じると、電子版の記事が瞬く間に拡散。ネット上には〈円安で国民が海外旅行できない時に〉〈何のための海外視察〉〈能登支援に回せ〉など岸田批判の声が湧き起こった。 ■エッフェル姉さんもシレッと海外視察復活 何しろ、岸田をはじめ大臣20人中14人、副大臣・政務官を入れると計31人が37カ国を訪問。渡航費用12.6億円は、過去の政府答弁や円安の影響も加味して本紙がハジキ出した数字である。 GWに海外へ旅立つのは内閣のメンバーにとどまらない。案の定、政務三役以外の国会議員も外遊ラッシュだ。衆参両院の公報によると、外遊を予定している議員は衆院32人、参院14人の計46人。政務三役と合わせ、77人の大所帯が日本を離れる。うち野党議員は5指に余るほどで、大半は自民党議員である。 昭和のCMで「3割、4割は当たり前!」と絶叫していたのは「値下げ」が前提だったが、今や「3割値上げが当たり前」の時代とは……。実質賃金が過去最長に並ぶ23カ月もマイナス続きの庶民の家計にとっては痛烈なダメージだ。 |
【巻頭特集】政治家は外遊、外国人は豪遊…庶民は近場で節約連休。それなのに「今日より明日がよくなる」などの大ボラを聞かされるアホらしさ。 https://t.co/c8h72CCKgc #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイDIGITAL (@nikkan_gendai) May 2, 2024
憲法記念日に日本にいない総理大臣に改憲を発言してほしく無い https://t.co/NpDLBfkzcJ
— 三重大好き 雪之助 (@oguriman123) May 2, 2024
観光振興の大旗を振ったのは安倍だ。Go to travelで飽き足らずGo to eat などと菅も大騒ぎだった。その結果が今、観光地を困らせている「オーバーツーリズム」。外国人観光客に「来てくれ」が、今は「来ないでくれ」だ。この国の観光振興策はこんな滅茶苦茶な有り様。 https://t.co/Vpvr3KqdqK
— 批評家 N_ Ogata (@nobuo_ogata) May 2, 2024
庶民は円安、物価高で苦しんでるのに…
— かもうのかけ小 (@AfYjpB3h5Hp0n6g) April 30, 2024
フランス・パリ、ファーストクラスって…
最後の『思い出作りの旅』ならば、
自腹で行きやがれ!キシダ💢😩
岸田首相含め政務三役31人、渡航費用12.6億円!円安放置し“血税ごっつぁん”外遊三昧のア然(日刊ゲンダイDIGITAL) pic.twitter.com/szAaihyJqf
今絶対
— おんなのこぶんタスクフォース12QArmyJapanFlynn (@onnanooyabunQ) May 2, 2024
やらなきゃいけない事なのか?
zoomでえぇやろ💢
バカ。
政務官なんか連れてって
誰がわかるんだよ
バカ。
岸田お前
生粋のバカだな。#岸田帰ってこなくていいぞ#クソメガネのGW
岸田首相含め政務三役31人、渡航費用12.6億円!円安放置し“血税ごっつぁん”外遊三昧のア然【リスト付き】 https://t.co/3kumQ8MFiK pic.twitter.com/NZ1BNoenMu
海外出張渡航費に国民の血税12億円を使った政務三役31人リスト公開
ところで、 仏の公共ラジオ「ラジオ・フランス」とリベラシオン紙の特派員のジャーナリストの西村カリンはこんな素朴な疑問を投げかけていた。
「岸田首相は自分の国を米国にプレゼントするのか」
半月前のことではあるが、これはどうしても指摘しておきたい。 4月11日に、岸田文雄首相は米国の上下両院合同会議で演説をした。日本の総理大臣として、なんと2015年に安倍元首相が行って以来、9年ぶり。岸田首相本人にとって、あれほど喜ばしいことはなさそうだ。世界最高の舞台であり、世界中が視聴できる演説だから、うれしい気持ちがわかる。米国に感謝申し上げるのは当然だ。ただ、過剰に相手を褒めながら、自分の国をプレゼントするまでしていいのか。 「米国は、経済力、外交力、軍事力、技術力を通じて、戦後の国際秩序を形づくりました。自由と民主主義を擁護し、日本を含む各国の安定と繁栄を促しました」と岸田首相が述べた。米国の役割がずっと大事というのは事実だが、EUの国々の動きを無視するのは失礼だ。いや、間違いだ。 「米国は、助けもなく、たった一人で、国際秩序を守ることを強いられる理由はありません。もちろん、米国のリーダーシップは必要不可欠です。皆さま、日本は既に、米国と肩を組んで共に立ち上がっています」 この部分は、極めて違和感がある。なぜならば、米国の国際政策が正しいから、応援するとの宣言に聞こえるからだ。 でも、過去を振り返れば、米国は間違って行動したこともあるのではないか。にもかかわらず、要件をひとつも言わずに首相は「米国一人ではありません、日本は米国と共にあります」と強調した。日本の独立性を狭めるリスクの観点から、首相は言いすぎたと危惧する国民もいるだろう。 翌日、私は林芳正官房長官にその点について尋ねた。すると、「この演説の特定の部分のみを取り出して評価することや、この演説の詳細について申し上げることは差し控えたいと思う」との回答だった。 世界中のマスコミは当然なことに、首相の演説を全文引用しない。一部だけだ。政府からすると、一部だけを引用するのは困るというなら、その部分に問題があることを意味する。 また、首相の演説の冒頭にあった次の文章はいまだに意味不明。 「ギャラリーにいる妻の裕子をご紹介します。私が裕子と結婚したという一事をもって、私の決断全てが正しいものであると、皆さまに信用いただけるのではないでしょうか」 奥さんが首相の頭の良さの証拠と言っているのか。 |
「首相の頭の良さの証拠」が本当にどこにあるのか、甚だ疑問なのだが、最近は自民党内では「鈍感力”が異常に長けた」という評判らしい岸田文雄。
「それでもフミオはあきらめない。岸田「6月衆院解散」に麻生太郎と菅義偉が悶絶する訳…自民崩壊 政権交代 国民苦笑いも?」
■岸田延命の唯一の道、6月衆院解散は「本当に」封じられたのか 4月28日はこの国の政治の転換点になるのだろうか。 長崎3区、東京15区、島根1区の衆議院補選。立憲民主党が総ナメし、不戦敗の2選挙区を含め自民党が全敗した。番狂わせでもなんでもない、むしろ予想通りだったというところに、自民党が置かれた状況の深刻さがある。 その前日の27日午前中、岸田首相は東京・代々木公園の連合第95回メーデー中央大会に出席したあと、いったん官邸に戻り、そこからGWの旅行客でにぎわう羽田空港に向かった。 岸田首相の頭の中を占めていたのは、細田博之氏(前衆院議長)の死去にともない、島根県で繰り広げられている衆議院島根1区補選のことだ。 自民党が擁立する錦織功政氏(元中国財務局長)と立憲民主党の元衆議院議員、亀井亜紀子氏との一騎打ちとなったが、裏金問題による逆風が吹き荒れ、錦織氏は当初から劣勢を伝えられてきた。ここで、堕落した自民党を勝たせては島根県民の名誉にかかわるという有権者の思いも想像以上に強かった。 4月21日に最初の島根入りをしたとき、岸田首相は有権者のこれまでにない冷ややかな眼差しを感じたことだろう。錦織陣営からも、「首相が裏金問題の責任をとらないからこうなるんだ」と言う声が漏れ出した。 ■フミオの真のヤバさを自民党はまだ知らない “鈍感力”が異常に長けた岸田首相は、自分のせいだとはつゆほども思わない。党本部に指示して閣僚経験者を連日投入しているし、これまで「自民党王国・島根」を支えてきた業界団体を議員たちがこまめにまわり、ネジを巻いているはずだ。首相自ら要所となる団体幹部に電話攻勢をかけもした。 むしろ、岸田首相の胸中にわだかまっているのは、茂木幹事長ら党執行部への疑心だ。補選は負けてもいいと彼らは思っているのではないか。首相の解散権を封じるために。 だが、岸田首相に覚悟があれば、茂木幹事長らがサボタージュしていようと、自ら主導して改革を断行し、国民を味方にすることだって可能なはずだ。たとえば、この間、岸田首相は「政治とカネ」の問題に真剣に取り組んできたといえるだろうか。 党のワーキンググループが検討してきた政治資金規正法改正案は、「政治家の責任の強化」を掲げながらも、実効性のある真の改革とはいえず、むしろ、ひそかな議員の逃げ道づくりに工夫の重点を置いた内容になっている。政策活動費の使途公開についても検討項目とされ、前向きな姿勢はうかがえない。 これではいくら岸田首相が「政治の信頼回復につなげる先頭に立つ」と声を張り上げても、有権者の心に届くはずがない。あらゆる選挙活動が“上滑り”になっていることを陣営スタッフがいちばん身に染みて感じていただろう。 それでも終盤にさしかかり、どこから出たのか、錦織候補が「追い上げている」との情報がメディアに散見されるようになると、岸田首相は矢も盾もたまらなくなったのか、急きょ予定を変更し、27日に島根入りするスケジュールを組んだ。 ■島根でもズレまくりだった岸田首相 なにしろこの選挙に政権の浮沈がかかっているのだ。自民党は、今回の3つの補選のうち、東京15区と長崎3区で候補者を出さず、不戦敗を選んだ。長崎県の場合、次期衆院選で議席が一つ減るということもある。東京15区は、小池都知事が擁立した候補者に相乗りしようとして候補者自身に拒否された。が、いずれにせよ基本的には同じ自民党の前職議員が不祥事で議員辞職し、勝てる見込みがないからだ。 せめて保守王国といわれてきた島根だけでもと担ぎ出したのが地元出身の財務官僚、錦織氏だった。 全日空1087便で米子空港に降り立った岸田首相は松江市内でさっそく街頭演説にのぞんだ。 「自民党改革ののろしを、ここ島根から上げていただきたい」 やはり、ズレている。党改革は総裁である岸田首相が本気にならないとできない。自分自身の中にのろしを上げるのが先決だ。それがないから、ろくな改革案が出てこないのだ。中身のない演説にがっかりした有権者は多かっただろう。 案の定、投票結果は、岸田首相にとって無残なものになった。亀井候補が8万2691票、錦織候補が5万7897票。立憲の候補に実に2万5000票近くもの差をつけられたのだ。 小選挙区制導入以来、細田博之氏が議席を独占してきた自民王国の牙城があっけなく崩れ落ちた瞬間だった。 ■「何をしでかすかわからない」岸田総理に党内で警戒感 国民が物価高騰と重税感にあえぐなか、裏金をフトコロに入れて税を逃れてきた自民党にしょせん勝ち目はないということか。 普通なら、首相自ら身を引くところである。岸田首相では選挙に勝てないという声が党内に満ち、総裁の座から引きずり下ろす動きが出ても一向に不思議ではない状況だ。しかし今のところ、政情は奇妙な安定を保っている。 裏金問題を背景に岸田首相自身が主導した「派閥解消」や「安倍派潰し」が想像以上に功を奏し、二階俊博元幹事長や世耕弘成前参院幹事長が党内の権力争いから姿を消した。安倍派の有力議員たちは根こそぎ政治力を奪われた。 「何をしでかすかわからない」。岸田首相への警戒心がくすぶるなか、誰もが様子見を決め込んでいる。 ■麻生太郎の思惑、菅義偉の怨念と「岸田の未練」が激突する 岸田首相は、島根で1勝して、6月の国会会期末に衆議院解散・総選挙に持ち込もうと目論んでいた。 自分の手で解散をして、総選挙で自公過半数を得れば、9月の党総裁選で再選される道が開けるかもしれない。逆に、解散しないまま、いたずらに時が過ぎれば、総裁選への出馬すらできない可能性が高まる。 その補選1勝さえ叶わなかったにもかかわらず、岸田首相はまだ6月解散を諦めていない。だが、党内の大勢は、9月の総裁選で新しいトップにすげ替える方向に傾いている。 立憲民主党が衆院補選で3戦全勝したといっても、共産党が独自候補を立てなかったおかげが大きい。次期衆院選で野党が足並みをそろえる兆しはいまだ見られず、自民党の議員たちは、総裁の顔さえ替われば状況は一変すると高をくくっている。 だから、今のところは静かでも、岸田首相が総裁選の前に解散する素振りを見せれば、ただちにそれを阻止する動きが出てくるだろう。 たとえば、キングメーカー・麻生太郎副総裁。 すでに岸田首相を見限っている。だが、従来方針通り茂木幹事長をポスト岸田に担ぎあげるのも、古臭い自民党のイメージがついてまわるだけに難しい。そこで、上川陽子外相に目をつけ、自分で引き際を決めて上川氏を後継者に選ぶよう首相にアドバイスしていると伝えられている。 非主流派、菅義偉前首相も黙ってはいないだろう。菅氏は2021年4月の衆参三つの補選・再選挙で全敗、地元・横浜市長選でも支援候補が敗れたことから、衆院解散を阻まれ、同年9月の総裁選への出馬を断念した。 無投票での総裁再選を狙っていた菅氏に対抗し、当時の二階幹事長を意識した党役員人事改革案をぶち上げて総裁選に名乗りを上げた岸田氏への怨念は菅氏の中で今もくすぶっているに違いない。 ■岸田首相に「自民党の常識」は通用するのか 野党が6月の会期末に内閣不信任案を提出するのは間違いない。岸田自民党との選挙戦を望む野党はさまざまな手を使って解散に追い込もうとするだろう。 内閣不信任案を口実に、国民に信を問うという大義名分を立てて、一か八かの解散を断行する。岸田首相の中で、まだ生きているにちがいないシナリオだ。 むろん、衆院補選の全敗で6月解散の目は無くなったと断言する識者が多い。常識的にはそうだろう。が、その常識は岸田首相にも通用するものかどうか。総理の座に居座り続けようとする執念は、これまでのどの宰相よりも上まわっているように感じられる。 岸田首相は4月30日、衆院3補欠選挙で全敗した責任について「党総裁として課せられた課題に取り組み、結果を出すことで果たしていかなければならない」と述べ、退陣論を牽制した。 責任を問われるたびに持ち出される虚しいセリフ。いつまでこのような“まやかし”の姿勢を取り続ける気なのだろうか。 |
3年前の総裁選後の「聴く力」の実態が時の経過とともに「金と票」をくれる組織の声だけを「聴く」ということがばれてしまい、「真のヤバさ」が徐々に鮮明となってきている。
当時は狡猾な安倍晋三より「少しはまし」と思われた岸田文雄は、決して「無知」ではなく狡知であるゆえに「自民党の常識」も通じないとなれば、自民党と共に政界からフェードアウトすることが国民のためになるだろう、とオジサンは思う。