新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

都知事選結果次第では自民党も道ずれになる

2024年05月31日 11時45分04秒 | 都知事選

記憶によれば2009年の当時の民主党による歴史的な政権交代には伏線があり、最終的な衆院選挙の前に実施された地方選挙でことごとく自民党候補が敗れていたということを思い出した。
 
 当時の国内情勢と現在では大きく事情が異なることは否定できないが、こんな結果を見るとあながち「政権交代」が絵空事ではないように感じてくる。
  
岸田首相自身が「次期衆院選」落選危機! “お膝元”広島1区町長選で連敗→長男翔太郎氏もがっくり
 

もはや目も当てられない。先月の衆院3補欠選挙に続き、今月26日投開票の静岡県知事選でも敗北を喫した岸田自民党。「4連敗」は大打撃だが、実はこの日、他にも自民に「NO」が突きつけられた選挙があった。
 静岡県議補選(清水区=欠員1)では、立憲民主、国民民主両党が推薦した新人が自民の新人を抑えて当選。東京都議補選(目黒区=欠員2)でも、立憲元職と無所属新人が当選し、自民の新人は落選した。極め付きは岸田首相の“お膝元”である。
 岸田首相の地元、広島県府中町の町長選で、自公が推薦した新人・前町議が落選したのだ。岸田首相の地元では、昨年11月にも海田町長選で自民推薦の現職が負けている。両町は、区割り変更に伴い、岸田首相の選挙区である衆院広島1区に新たに加わった。岸田首相の牙城で、自民はまさかの連敗なのである。
 府中町長選の結果には驚く。当選した無所属新人の寺尾光司前町議の6242票に対し、自公で推した川上翔一郎前町議は3385票。ダブルスコアに近い票差で負けてしまった。
■長男・翔太郎氏も応援に入ったのに…
「自公の推薦どころか、川上さんは事実上、岸田総理のバックアップを受けていたのですが……」と言うのは、ある県政関係者。
 こう続ける。
「3月末の事務所開きには、総理の事務所から長男・翔太郎さんを含む秘書が3人駆けつけました。翔太郎さんは『内閣総理大臣、岸田文雄の代理で来ました』などと挨拶。他にも、前町長や県議会議長ら大物が出席していた。ガチガチの支援体制を組んで臨んだのに、この大差です。翔太郎さんは相当、ショックを受けているようです」
 影響したのはもちろん自民党の裏金事件だ。河井元法相による2019年参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、府中町議が辞職した経緯があることから「有権者はカネの問題にかなり敏感」(地元関係者)という。さらに別の敗因もある。
「いわゆる内部分裂です。川上さんも寺尾さんも自民系の前町議で、共に党の町支部に推薦を依頼していたのですが、全会一致が難しく、町支部は年初にどちらにも推薦を出さない方針を決定。ところが川上さんが、岸田総理が代表を務める党支部を通じて県連に推薦を要請したのです。すると、総理の意向が働いたのか、町支部の決定を無視して県連が川上さんの推薦を決めてしまった。この動きに一部の町議から不満が噴出。多くの支援者も寺尾さんに流れた。今回の分裂騒動のおかげで、地元には大きなしこりが残った。広島の自民組織は『このままでは衆院選に影響しかねない……』と嘆いています」(前出の県政関係者)
 つまり、裏金事件だけでなく、岸田首相は自らのポカでお膝元の選挙を落としたということだ。
 国会会期末解散説が依然、くすぶっているが、いま選挙をやったら、岸田自首相身が落選の憂き目に遭いかねない。とても、解散など打てないだろう。
「19日投開票だった神奈川・小田原市長選でも、自民推薦の現職が大差をつけられ敗れました。選挙戦では、人気者の河野太郎デジタル相や小泉進次郎元環境相が応援に入ったのに、大敗を喫してしまった。手の打ちようがない状態です」(官邸事情通)
 万策尽きた岸田自民。もう岸田首相は潔く退陣するしかない。

 
当然ながら、こんな記事が出てくる始末。
 
岸田退陣の瀬戸際に永田町を飛び交う「6.21衆院解散」説の真偽。“自民長老からの電話”は実話か与太話か?
 
■岸田首相が「選挙の顔」ではサッパリ勝てぬ自民党
事実上の与野党一騎打ちになった5月26日の静岡県知事選挙もまた、自民党の敗北に終わった。
大接戦が予想されていた。自民党の裏金問題が影響し、立憲民主党、国民民主党推薦の元浜松市長、鈴木康友氏が序盤から大きくリードしたが、終盤に自民党推薦の元総務官僚、大村慎一氏が猛追した。
投開票2日前の24日、自民党は大逆転をねらって奥の手を繰り出した。
政治資金規正法改正案を審議した衆院政治改革特別委員会で、山下貴司議員が、政治資金パーティーを禁止するとしている立憲提出の法案に関し、概ね以下のような疑念を呈したのだ。
立憲の安住淳国対委員長は4月に会費2万円の「朝食会」を開催、岡田克也幹事長は5月27日に会費2万円の「昼食会」としてパーティーを予定しているが、これはおかしいのではないか。法律が通らなければパーティーをやり続けるというスタンスなのか。
法律が成立していない以上、パーティー開催は適法だが、だからといってパーティー禁止法案を提出した政党の幹部が、それを開催するというのは確かにスジが通らない。
山下氏の指摘は痛いところをついていたし、メディアがそれを大きく取り上げたのもうなずける。
これに対し当初は、「自民がパーティーも献金もやり放題という中で、自分たちで手を縛ってしまったのでは競争にならない」と岡田幹事長は強弁していたが、あまりにも子供じみた言い訳であり、これでは戦略にならない。パーティー禁止など、どうせ自民党の反対で通らないから、今のうちにカッコよくポーズを決めておこうという魂胆が見え見えだった。
そんなわけでメディアに叩かれ、岡田幹事長と大串博志選対委員長は25日、自身のパーティー開催予定をすごすごと引っ込めた。あまりにもお粗末な対応だったため、翌日にひかえる静岡県知事選への影響が懸念された。
かりに野党系候補が敗れるようなことがあると、せっかく4月の衆院3補選で立憲が全勝したことにより明瞭になった野党優勢の流れが変わる可能性すらあった。
自民党本部は、推薦する大村候補から自民党色を薄めるため、岸田首相ら党の大物議員が応援に入らない“ステルス選挙戦”を繰り広げ、鈴木候補に追いつくまであと一歩という感触を得ていた。
そこに起きた立憲幹部のぶざまな一幕。いやがうえにも期待が高まった。
■水面下で進む「岸田降ろし」自民党内からのリーク
しかし、フタを開けてみると、冷厳な現実が露わになった。約7万7000票の差をつけられての完敗。自民党の前に立ちはだかる“不信の壁”はあまりにも厚かった。
裏金脱税で大枚を懐に入れてきた所属議員には大甘な処分ですませる一方、事務の煩雑化も顧みず給与明細に定額減税額の記載を義務付ける岸田政権の恩着せがましさに、物価高に悲鳴を上げる国民は不満を募らせている。
「岸田首相が選挙の顔では勝てない」というのは今や、自民党内の共通認識になってしまった。普通ならとっくに「岸田降ろし」が始まっていてもおかしくないが、そんな様子はうかがえない。
だがそれはメディアが報じていないだけのこと。実は水面下で「岸田降ろし」の動きが進んでいるという声が自民党内から聞こえてきた。
■実話か与太話か?「自民党の長老」がかけた電話の内容
参院議員の青山繁晴氏が自身のYouTube番組で語った内容はかなり具体的である。ここに紹介しておこう。
5月14日の深夜から未明にかけて、青山氏の携帯に複数の電話があった。いずれも、党の長老からで、内容も重なる部分があった。
それをまとめると、今国会の実質的会期末である6月21日に岸田首相は辞任して内閣総辞職をするべきだという意見を岸田首相に伝えてある。それも、支持率が低いとか、衆院補選に全敗したからというのではなく、「立派な業績も上げたし、日米首脳会談も歴史的なものになった。ちょうどいい潮時ではないか」という理由による退陣の勧めだというのだ。
参院議員としては異例だが、青山氏は9月の総裁選に出馬する意向を持っているらしい。「総裁選に出るなら急いだほうがいいよ」とアドバイスもされたという。
長老というのは誰で、なぜ青山氏に電話をしてきたのか、しかも深夜に。たいへん不思議だし、気になるところだ。
青山氏は「旧体制からすごく強い圧力が岸田首相にかかっている」と言う。それほどの影響力を持つ存在とは……岸田政権を支えてきた麻生副総裁、岸田首相の出身派閥である宏池会のドン、古賀誠氏あたりの顔が思い浮かぶが、確信はない。
無派閥の青山氏は「派閥全廃」を求める同党有志議員の「政治(まつりごと)変革会議」の代表だ。会合には、菅義偉前首相も参加したことがある。そもそも「派閥解消」は、無派閥の菅氏が党の政治刷新本部で唱えたのを受けて岸田首相が提唱し、宏池会、安倍派、二階派の解散宣言につなげた経緯がある。
岸田首相は宏池会の解散にあたって、古賀氏に相談し、了解を得ている。そして、古賀氏は菅氏と裏で手を握っているとされる。よく知られているように、二人とも麻生氏とは犬猿の仲だ。
派閥の力学を利用してキングメーカーであり続けたい麻生氏の反発を覚悟のうえで宏池会を解散した岸田首相は、古賀氏や菅氏との関係を重視しているともいわれている。
そういう観点からすると、真夜中に青山氏に電話した複数の長老というのは、古賀氏、菅氏であったということも十分、考えられる。目的は、総裁選をめぐる情報交換といったところか。
■岸田総理の“秘策”をもってしても6月解散は「下野への道」
総裁選に関する限り、もはや麻生氏と茂木幹事長は、岸田首相の味方とは言い難い。二人とも岸田首相に見切りをつけているからだ。となると、岸田首相の頼みの綱は古賀氏や菅氏であったはず。その二人から引導を渡されたら、「聞く耳」を持たない岸田首相もさすがに困り果てるだろう。
しかし、青山氏が長老の名を明かしていない以上、それが誰かは想像の域を出ない。青山氏も、長老の意見を聞き入れて内閣総辞職するか、衆院解散に持ち込むか、どちらになってもおかしくないと見通しを語る。
では、岸田首相は実際に衆院を解散できるのだろうか。客観情勢をみる限り、衆院選をすれば自公で過半数を割り込むことが十分考えられる。メディアで「政権交代」という言葉も聞かれるようになった。野党がまとまりさえすれば、あながちあり得ないことでもない。
もしボロ負けし、政権交代を許すようなことがあったら、岸田首相は悪い意味で自民党史に残る首相となってしまうだろう。
普通なら、解散・総選挙は断念するところだが、自公で過半数を割っても維新や国民民主を連立に引っ張り込んで数を確保すればいいと岸田首相は楽観的にかまえているフシもある。自社さ政権をつくったこともある自民党のことだ。政権死守のため野党を分断するのはお手のものかもしれない。
その他の“秘策”もメディアやネット上で取りざたされている。たとえば、岸田首相が外務省の尻を叩いて6月中に日朝首脳会談を実現し、支持率を上げたうえで、解散・総選挙にのぞもうとしているというもの。
今年2月、北朝鮮の最高権力者、金正恩総書記の妹、与正氏が、岸田首相の平壌訪問の可能性に言及しており、拉致問題を解決するための行動を期待したいところだが、与正氏は「日本が拉致問題を障害にしなければ」と条件をつけている。政権維持のために話をまとめようとしたら、相手につけ込まれるだけではないだろうか。
■岸田自民の断末魔、どうあがいても野党勢力の思う壺
憲法改正を期待する保守系識者の声もある。
政治資金規正法改正に野党の歩み寄りがみられないことを利用して大幅に今国会の会期を延長し、その間に衆院憲法審査会の議論を進めて、憲法改正の発議にまで持っていけば、その後の解散・総選挙で岸田政権が息を吹き返すというのだ。
ただしこれは、改憲論者の希望的観測にすぎない。
連立にしても、憲法改正にしても、協議する相手があることであって、そう都合よくコトが運ぶとは思えない。
岸田首相は、衆院解散の最後のタイミングとして6月を想定し、定額減税といった人気取りの施策を用意したものの、その効果もなく、退陣の瀬戸際に追い込まれている。
むろん、党内の反対を押し切って解散を打つ手は残されているが、野党勢力にとって、それは願ったり叶ったりだろう。自民党の選挙の顔が岸田首相であることこそ最上のシナリオなのだから。

 
典型的な「男社会」で、依然として「昭和の生き残り」長老が はばをきかせている日本の政界なのだが、首都東京の首長選挙に、どうやら新旧のかつての女性ニュースキャスターの対決になりそうな都知事選に関して、政治ジャーナリストの安積明子は両女性候補を「神通力を失った女性同士の戦い」とメッタ切りしていた。
 
小池百合子は「もう限界」で蓮舫は人気ガタ落ち…都知事選「女性対決」がグダグダになりそうな理由
 
■女性同士の一騎打ちに
7月7日に投開票される東京都知事選挙は事実上、女性同士の一騎打ちとなりそうだ。5月27日に立憲民主党の蓮舫氏が立候補する意向を表明し、小池百合子都知事も意欲は満々。小池知事は28日、都民ファーストの会や公明党、都内の自治体首長52名から立候補の要請を受けている。
しかし翌29日の都議会定例会で行われた小池知事の所信表明では、立候補を匂わす言葉すら発せられなかった。もっとも初めから発表するつもりはなかったのだろう。この時に小池知事が羽織っていた大ぶりなハウンドトゥース柄のジャケットの色は白とブルーグレーで、「シンボルカラー」である緑は入っていなかった。
おそらく蓮舫氏の立候補表明に触発されたという印象を避けたかったのだろう。小池知事にとって、常に主役は自分でなければならないからだ。
一方で蓮舫氏は、27日の会見には「勝負カラー」である白のスーツとパンプスで挑み、「反自民・非小池都政」を掲げて「小池都政をリセットする」と意気込んだ。立憲民主党は4月28日の衆院補選で3戦全勝し、勢いづいている。5月26日の静岡県知事選でも、国民民主党と連合静岡とともに推薦した鈴木康友前浜松市長が当選した。

加えて同日に行われた目黒区の都議補選(定数2)でかつての秘書の西崎翔氏がトップで当選したことも、これまで都知事選出馬を固辞してきた蓮舫氏を決意させたのかもしれない。
都議補選では岡田克也立憲民主党幹事長や大串博志選対委員長の政治資金パーティー開催問題も持ち上がったが、蓮舫氏は街頭演説でこれを厳しく批判して逆風を防いだ。選挙戦最終日に岡田氏と大串氏がパーティー中止を発表したことも、幸いしたのかもしれない。
■小池知事の「限界」が見えた
しかし2020年の都知事選で366万1371票を獲得した小池知事に勝利するのは、そう簡単なことではない。都知事選と同じ東京都全域を対象とする参議院東京選挙区で、蓮舫氏は2010年に171万734票を得たのが最多。だが2022年の参議院選では67万339票と、“最盛期”より100万票以上も減らしている。
リーダーとしての資質についても疑義がある。蓮舫氏は2016年9月に民進党代表に就任したが、翌年7月にいきなりその地位を放り投げた。代表時代に勃発した「二重国籍問題」では結果的に台湾籍を離脱したが、きちんと説明を尽くしたとは言い難い。
また、たとえ落選しても、近いうちに行われるとされる衆議院選に出馬する手もある。あるいは来年7月に予定される参議院選で、国政復帰を狙うことも可能。蓮舫氏の都知事選出馬に伴い参院東京都選挙区は補選分(任期は2028年7月まで)も含めて7議席を争うことになり、“間口”はより広くなる。
しかも小池知事には限界が見えている。衆院東京15区補選では乙武洋匡氏を擁立したものの、頼みとする自公の協力は得られなかった。公明党は乙武氏の過去の不倫スキャンダルを嫌い、自民党はこれに加えて「推薦を依頼しない」という乙武氏の“高飛車”な態度に反発した。
さすがに小池知事が公明党に泣きつき、創価学会女性部の一部が動いたものの、焼石に水も同じだった。乙武氏の得票数は1万9655票と振るわず、9人中で5位に沈んだ。「我々が協力しなかったら、供託金は没収された」と公明党関係者はほくそ笑んだが、その1週間前に投開票された目黒区長選でも、小池知事が応援した伊藤悠氏が落選。期待した公明票が入った形跡はない。
■相乗りする「自民党」の没落
自民党の没落はさらに深刻だ。同区長選では自民党は事実上、河野陽子前区議を擁立した。河野氏は河野太郎デジタル大臣のはとこで、河野大臣が応援のために目黒に入っている。にもかかわらず、区長選での河野氏は1万2149票しか獲得できず、5人中で4位と振るわなかった。
それは26日に行われた都議補選にも影響した。自民党は井澤京子元衆院議員を擁立し、小池知事からも応援動画が寄せられた。井澤氏のポスターには小池知事の顔写真と名前が入った応援シールが貼られていた。最初は小さいサイズだったが、最終日にはその上に4倍の大きさのシールが重ねられた。
にもかかわらず、井澤氏が獲得したのは1万1039票で、前月の区長選で河野氏の得票数にも及ばなかった。「小池効果」はゼロといってよい。
その傾向はすでに表れていた。小池知事が結成した都民ファーストの会は、2017年の都議選で55議席(追加公認の6議席を含む)を獲得して都議会第一党に躍り出たが、2021年の都議選で現有議席から15議席も減らしている。
2022年の参議院選で小池知事は、衆議院時代から秘書として仕えた荒木千陽元都民ファーストの会代表を当選させられなかった。東京都選挙区に出馬した荒木氏の得票数は28万4629票で、その2年前の都知事選での小池知事が得票した約366万票の10分の1にも満たなかった。
■「学歴詐称疑惑」が再燃する
次回の都知事選では、小池知事の「カイロ大学学歴詐称疑惑」が大きく取り上げられるだろう。発信源は小池知事の元側近の小島敏郎氏とカイロ時代のルームメイトだった北原百代氏で、身内からの暴露は信用性が高い。
ただし「小池百合子がカイロ大学を卒業していない」ことを証明するにはカイロ大学が認めなければならず、そのハードルは高い。それでも「学歴詐称疑惑」が大きく話題になれば、小池知事には不利になる。
小池知事に学歴詐称について詳細に綴られた『女帝小池百合子』は2020年に刊行されたが、同年の知事選で小池知事が大量得票したのは、新型コロナウイルス感染症のまん延で選挙活動が大きく制約されたために他ならない。有権者に名前が知られている現職が有利となり、小池知事は直接の批判を避けることができたからだ。
そうした意味でノーマル化された7月の都知事選は、「神通力を失った女性同士の戦い」が注目されるだろう。またそれに便乗して、さまざまな候補が手を挙げており、一種のお祭り騒ぎとなりそうだ。
16兆円の予算を握り、16万人の公務員を従える東京都知事の権限は絶大。その魔力を求める争奪戦が間もなく繰り広げられる。

 
 
同じ女性の政治ジャーナリストから見れば、あたかも賞味期限期限切れ同士の対決に見えるのだろうが、男性からすれば、こんな期待もあるようである。
 
蓮舫氏の立候補表明で都知事選は注目度が高まった。メディアはもっと報道すべき

都知事選に蓮舫氏が名乗りを上げた。これで一気に選挙が面白くなった。さぞやニュースはそのことで持ち切りかと思ったら、どこもトップニュースではない。どうしたことかと思ったが、そうか、全国ネットにしてみれば、たとえ都知事選であろうとローカルニュースであるから、トップというわけにはいかないようだ。
 蓮舫氏が立候補することで注目が集まり、報道が増えるのではと期待しているのだが、果たしてどうだろうか。というのも、4年前の都知事選は投票日までほとんどテレビで取り上げられず、候補者の声も聞けなかったからだ。
 出来れば今回は事実上の一騎打ちであるから、お互いの主張を見聞きし、何よりも小池都政がやってきたことの検証が行われるべきだし、小池氏自身もそれに答えるべきだ。
 うやむやになったままの「7つの0」の公約緑をテーマカラーにしながら次々と木を切っていく、神宮外苑などのゼネコン開発。「築地は守る。豊洲は生かす」と耳当たりのいいキャッチフレーズで、「築地を食のテーマパークにする」と言い、仲卸の皆さんが望めば築地に帰れるようなことを言いながら、いつの間にか大きなスタジアムと商業施設をつくる計画に変貌してしまった。
それらに全く説明がない。
 小池氏のこれまでの生き方は「流れを読み、キャッチコピーで人気を得て、その時々の大物に媚を売って出世するというパターン」と言われ、また元都庁幹部の澤章氏は著書で「彼女は独自の“世渡りのスキル”を磨いてきた。『敵か味方か・損か得か』の二者択一思考である。味方と定めた相手には全身ですり寄り、仮想敵を設定して徹底的に排除する」と言っている。
 カイロ大卒の学歴詐称疑惑もある。それらの全てがいわれのない中傷だろうか。
 多くの身近な人が語る姿は、やはりそれなりに正しいのではないか。私から見た印象もそれと大きく外れてはいない。
 では蓮舫氏はどうか。もちろんタレント時代の彼女は知っているが、政治家になってからも1度食事を共にした。その時は私は何か要請を受けたのだが、諸般の事情でお断りした。彼女の他に男性議員が2人いて、能弁に熱く語っていた。しかし私が断ったと分かると、露骨に態度が変わり、会話中にスマホなどを見始めた。しかし蓮舫氏だけは態度が変わらず、真っすぐ目をそらさないで真剣に話を続けた。その時に「ああ、この人は誠実で真摯な心の持ち主だ」と感心したものだ。
 お二方には出来るだけ心をさらけ出し、嘘のない選挙活動をお願いしたい。マスコミも、他の候補を含め、出来るだけ報道していただきたい。

 
通常国会が6月末でどのような結果で終わるのかはいざ知らず、先が見えている岸田文雄政権と「限界」が見えてきた小池百合子がともに国民からダメダシを食らうような結果になれば、ヒョットしてこの国は少しは変わるかもしれない、とオジサンは思う。 
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 漠然とした危機感と躁的躍動... | トップ | 蓮舫は小池利権に群がるシロ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

都知事選」カテゴリの最新記事