新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

金食い虫の辺野古移設工事は時代遅れでドローンの戦争には無用の長物

2024年06月29日 11時34分49秒 | 辺野古新基地建設

 梅雨入り前に真夏日に襲われた関東各地だったが、最近では梅雨前線が姿を消して、「警報級の大雨」とか「線状降水帯」という気象文言が飛び交っている。
 
雨や夏日の下では選挙運動もご苦労なことである。
 
さて、今日は適菜収によるいつもの小池百合子批判から始める。
おい、小池! 希代のペテン師・小池百合子の「逃亡劇」一部始終【適菜収】」
 

都知事選候補者たちによる公開討論会が話題になっている。政治資金パーティーや、豊洲に移転した築地市場をめぐっては小池百合子に質問が集中。案の定、小池は逃げ回り、はぐらかし、関係のない話を始めて、けむに巻いた。先日は2回目の刑事告発を受けた小池だが、数々の疑惑はなにひとつ解明されていない。東京都民はいつまでこの古狸の暴走を許すのか?
■「小池を選べば萩生田が付いてくる」
  都合の悪い質問から逃げ回る小池百合子。逃亡しながら煙幕を張り、その間に次の嘘をつく。こうしてすべてをやりすごそうとする。騙される人間がいる限り、化け狸は、世の中を欺き続ける。
    *
「公約はほとんど未達のくせに」と小池を批判するSNSの投稿があるがミスリードだ。正確には「すべて未達」である。基準や定義を勝手に変えて、「実現した」とドヤ顔で大嘘をつくのが小池。小池はただの嘘つきである。わかっている人はわかっていない人に教えるべきだ。
    *
 私は小池の観察を続けてきたのでわかるが、事実を認めた方がプラスなら、即時に事実を認め、世の中を騙したほうが得するなら即時にそうする。それが小池。そこにモラルや常識が介在する余地はない。小池は普通の人間ではない。
    *
 選挙が近づくと、急いで庶民派ぶるのも小池のおなじみのパターン。世の中をけむに巻くために、使えるものは、幼児から焼き鳥、子犬までなんでも使う。でも、子供は正直。汚い人間であることは子供に見透かされている。子犬を抱きしめながら、ペットの「殺処分ゼロを達成」を謳うデマ動画(定義を勝手に変更)も流していたが、子犬の嫌そうな表情がナイス。
    *
「小池を選べば萩生田が付いてくるⒸ有田芳生」って、なかなかいいフレーズですね。ついでに自民党と統一教会もついてくる。
    *
 都庁舎の壁面をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピングに関し、都から2024年8月まで入札指名停止中の「電通」のグループ会社「電通ライブ」が担当していた件についても、まともな説明は一切なし。
    *
 小池が発表した「東京大改革3.0」もいかにも広告代理店的。内容はゼロ。
    *
 AIが人類に害を及ぼす可能性を指摘する声が拡がる中、小池はAIを使って「8年間で97%減!待機児童対策」とデマ動画を流しはじめた。それを指摘すれば、「あれは私ではなくてAIゆりこが言ったことよ。ふふふ」とか言いかねない。
   *
 AIは人間が制御できなくなる危険性がある。AIを使った兵器の開発、サイバー攻撃も懸念されている。また、人間から情報を隠したり、勝手に危険な行動を取る可能性もある。そしてなにより人の心がない。小池はかつて「私はAI」と言ったが、それだけは本当だったのかもしれない。
    *
 歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリは『サピエンス全史』で、AIに警鐘を鳴らす。
《高度な知能を備えたさまざまなアルゴリズムが、すでに、私たちが自分自身を知るよりもよく私たちのことを知るようになっており、私たちはデータの奔流に呑まれてあがき、社会はその奔流に溶けて消えかねないところまできている》
《一世紀か二世紀後の地球は、ネアンデルタール人やチンパンジーから私たちがかけ離れている以上に、私たちとは違った存在によって支配されているだろう》
    *
 小池を観察する限り、人類の崩壊はもう少し早いかもしれない。

 



 
 
お上品な大手マスメディアがこんな小池百合子情報を拡散すれば、小池百合子は投票日を待たずに退散するかもしれない。
 
ところで、最近不愉快で怒り心頭の出来事が発覚している。
 
米兵を少女への性暴力で起訴…その後3カ月、国が沖縄県に黙っていたのはなぜ? 「県議選」終わった後に発覚
 
沖縄でまた米兵絡みの事件が起きた。米空軍兵長の男が16歳未満の少女を自宅に連れ込み、性的暴行を行ったとして、3月に起訴された。外務省も同月に把握していたが、沖縄県に連絡はなかった。速やかに公になっていれば、今月16日投開票だった県議選への影響も計り知れない。起訴後3カ月間、公表されなかった罪深さとは。
◆玉城知事は怒りあらわ「強い憤りを禁じ得ない」
 「県民に強い不安を与えるだけでなく、女性の尊厳を踏みにじるものだ。強い憤りを禁じ得ない」。玉城デニー知事は25日、記者団に怒りをあらわにした。
 米兵の男は昨年12月、沖縄県内の公園で少女を誘って車で自宅に連れ去り、16歳未満と知りながら性的暴行をしたとされる。今年3月11日に同県警が書類送検、27日に那覇地検がわいせつ目的誘拐と不同意性交の罪で起訴した。
 起訴を受け、外務省はエマニュエル駐日米大使に抗議したが、今月25日に県が確認するまで連絡しなかった。玉城知事は「信頼関係において著しく不信を招くものでしかない」と非難、抗議する意向を示した。
◆沖縄で繰り返されてきた暴行事件
 沖縄では、米兵による女性への暴行事件が繰り返されてきた。1995年、小学生の女児が米兵3人に暴行された事件では、日米地位協定により、日本側が起訴前に米兵の身柄を拘束できず、県民の反基地感情が爆発。参加者8万5000人の県民総決起大会が開かれた。2016年には米軍属が女性を性的暴行目的で襲い、殺害する事件も起きた。
 「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」(那覇市)のメンバーで、沖縄で起きた米兵の性犯罪を調べている宮城晴美さんによると、1945年以降、確認できただけで千件を超えるという。「表に出ているだけの数で、訴えていない人は多数いる」と言い「国は米国に綱紀粛正などを求めたというが、実効性があるのか疑問。人ごとのように感じる」と批判する。
◆いつもは当日か翌日には国から県に連絡
 今回、ふに落ちないのは、国が3月には事件を把握しながら、地元自治体に伝えていなかったことだ。
 県基地対策課によると、米兵による犯罪が起きると、多くは沖縄防衛局を通じ、警察などが対応した当日や翌日に連絡があるという。ただ後日、把握していなかった事案が判明するケースもあるといい、同課の担当者は「不起訴などで表に出ていない事案もあるだろう」と話す。
 沖縄防衛局は「こちら特報部」の取材に「被害者のプライバシーに関わるような事案については慎重な対応が求められるものと考えている」と回答。外務省沖縄事務所も「検察当局が関係者のプライバシーなどを考慮し、公表するか慎重に判断していると承知している」と答えた。
◆「政局を優先したのか、と勘繰りたくなる」
 気になるのは、16日に投開票された沖縄県議選への影響だ。この選挙では米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設が焦点になり、反対を掲げる玉城知事の支持派が半数を割り込んだ。
 外務省沖縄事務所は「県議選への影響を考慮したというご指摘は当たらない」とするが、沖縄国際大の前泊博盛教授(日米安保論)は「事件が選挙前に明らかになっていたら、大きなハレーションが起きたのは間違いない」と断じる。
 日本政府と捜査当局、そして県が歩調を合わせ、被害者のケアに当たるべきだったという声も上がる中、前泊氏は「日本政府は国民の人権、生命財産よりも、政局を優先して隠蔽(いんぺい)したのか、と勘繰りたくなるタイミングで明らかになった」と憤り、さらにこう嘆く。
 「日米安保と米軍基地がある限り、米兵の犯罪行為はなくならない。これは宿痾(しゅくあ)だ。今の政権では米国にものは言えない。再発防止もおぼつかないだろう」
    
 
米兵」、「少女への性暴力ということが未だになくならないという沖縄の悲劇がまだ続いているということに「怒り」とともに、おそらくは起訴された米兵は日本の裁判では裁かれず本国送還になれば、ますます沖縄県民は「虚無感」に襲われることであろう。
 
米軍基地がある限り、沖縄の戦後は終わらないということである。
 
その沖縄の現状を沖縄国際大学の前泊博盛教授が分かりやすく説明していた記事があった。
 
基地建設予算の75%が本土のゼネコンに。「利権の問題なので止められない」元防衛相も認めた“辺野古移設利権”の現実
 
沖縄慰霊の日、県議選の低投票率、辺野古の基地問題。私たちが知るべき「沖縄の今」
今週の「前口上」は、6月16日(日)に投開票が行なわれた沖縄県議選について書くと予告しましたが、すでに報道され尽くしている沖縄県議会でのパワーバランスの変化や、玉城デニー知事による今後の県政運営について、あたしが今さら書いたところで、この問題に興味のない人には読んでもらえないだろうし、興味がある人も食傷気味になると思いました。
それで、どんな切り口で書けば多くの人に興味を持ってもらえるかと考えていたら、6月21日(金)の文化放送『長野智子 アップデート』の「ニュース アップデート」のコーナーに、沖縄国際大学の前泊博盛(まえどまり ひろもり)教授が電話出演したのです。
沖縄県の宮古島に生まれ、琉球新報の記者として27年間を勤め上げた前泊教授は、外務省の機密文書をスクープして「日米地位協定」の不平等の源流を明らかにした記事で、早稲田ジャーナリズム大賞、日本ジャーナリスト会議大賞、日本新聞労働組合連合ジャーナリズム大賞特別賞を受賞するなど、他にも複数の受賞歴があります。
常にジャーナリストの目で「沖縄の今」を見つめて来た前泊教授は、今回「23日の沖縄慰霊の日について」「16日の沖縄県議選について」、そして「辺野古の基地問題について」と、今、あたしたちが知るべきことをとても分かりやすく、とても的確に解説してくださいました。長野智子さんと「びんさん」こと鈴木敏夫解説委員の質問も的を射ており、全編にわたって素晴らしい内容でした。
そこで今回は、前泊教授の発言をすべて文字起こししました。明日27日まではラジコのタイムフリーで聴くこともできますが、この素晴らしい内容はテキストとして残すべきだと思ったからです。それでは、あたしたちが知るべき「沖縄の今」を、どうぞ最後までお読みください。
■亡くなった県民の正確な数さえ分からず放置されてきた沖縄戦
長野智子さん 「慰霊の日を前にした沖縄の様子はいかがですか?」
前泊博盛教授 「こちらは例年になく厳しい情勢です。台湾有事は沖縄有事、沖縄有事は日本有事だという言葉が、この1年ずっと言われて来て、自衛隊の配備がものすごく急速に進み、辺野古の新基地についてもどんどん進んでいる。そういう意味では基地の負担がどんどん増えて来て、まるで沖縄戦の前の旧日本軍の第32軍が配備された時と同じような感じがすると戦争体験者たちが語るような、そんな代になって来ました」
長野さん 「私も報道を見ていて、台湾有事だとか沖縄有事だとか、有事に備えることは大切ですが、まるで有事ありきでいろんなものが進み過ぎだなというのは本当に感じます」
前泊教授 「そうなんですよね。台湾の人たちに聞くと『何で日本は急に台湾有事と言い出したのか?』と言われたり、中国の政治関係者からも『台湾の総統就任の時に30人もの国会議員が参加したのは日本だけだ。台湾有事の際には日本全体が火ダルマになりますよ』という発言があったりですね、非常にギクシャクした感じがしますね」
長野さん 「そうですか。そこで今、慰霊の日を迎えるということで、沖縄の皆さんは、なるべく平和を願うメッセージを強く出して行きたいという思いなんでしょうか?」
前泊教授 「はいそうですね。ちょうど今、追加刻銘も終わったところですが、沖縄戦で一体何人が犠牲になったかということが、未だに明確にでない部分がありますよね。いわゆる全戦没者が20万人を越したと言ってますけど、沖縄県出身の軍属、これは2万8,228人とかですね、他の都道府県の出身の軍属が6万5,908人。こんな形で兵隊たちの犠牲者数は分かるんですが、一般県民はザッと9万4,000人という、百の位も出て来ないアバウトな数字なんですね。
これは『平和の礎(いしじ)』という戦没者の刻銘がされている碑をご覧になった人は気づくと思いますが、「比嘉さんの子」とか「宮城さんの娘」とかですね、名前すら分からない、一家が全滅してしまって記録がない、戸籍も住民票も戦争でなくなってしまった人が数多くいるんです。沖縄戦が終わって、まずは戸籍を作り直すことから始まったんです。戦争によって本当に多くのものが失われましたが、またもう一度、沖縄戦が来そうな、その新たな戦前が始まっているんじゃないかと、そんな声が聞こえて来るのは残念です」
長野さん 「本当にそうですね。今、前泊さんがおっしゃった刻銘板の追記ということですが、おととい19日ですね、糸満の平和祈念公園で新たに申告があった戦没者、今回181人の方の名前が刻まれた刻銘板が設置されたということですね。でも『ザッと9万4,000人』という一般の方ですか、この碑のことが日本人全体で共有されていないというもどかしさはありますか?」
前泊教授 「ありますね。まあ『9万4,000人』を『9万4,444人』とかですね、最後の1人までしっかりと、犠牲になったのが誰かということを記録することが、この国の政府の義務ではないかと思いますね。国民を大事にしないで、軍人の数は最後の1人まで分かるけれども、国民は犠牲になっても何人か分からない。そんな状況が放置されたまま、78年、79年が過ぎようとしています」
長野さん 「はい」 
■「沖縄戦が終わったのは本当はいつなのか」という問題
前泊教授 「それからもう1つですね、今は6月23日を『慰霊の日』と言ってますけど、何故この日に沖縄戦が終わったとされているのか、それは第32軍の司令官の牛島満(うしじま みつる)中将と参謀長が自害をして果てた日、だから組織的戦闘が終わった日とされていますけども、アメリカの記録では6月21日説もあります。それから牛島家が命日としているのは6月22日です。記録によると1960年代までは沖縄県も6月22日を『慰霊の日』としていたんですよ。どうも調べると22日説が有力で23日は違うんじゃないかと」
鈴木敏夫さん 「(終戦後の沖縄県知事だった)大田昌秀知事もそのようなことをおっしゃってましたよね?」
前泊教授 「はい。これ、アメリカ側の記録でも22日に自害したとされてるんですね。そうすると日本軍の組織的戦闘が終わった日はその日とされるんですが、アメリカの掃討作戦が終了したのは7月2日、それから『終戦記念日』というと8月15日と今はなってますけど、日本が対戦していた連合軍側の『対日戦争勝利の日』は9月2日なんですね。東京湾の戦艦ミズーリの甲板で終戦協定を結んだ9月2日、これが世界的な『終戦記念日』ですが、日本だけ8月15日。沖縄戦で言えば、9月7日に終戦協定が結ばれているんですよ。
そうすると、どの日が本当に沖縄戦が終わった日なのか、14日15日まで特攻隊が沖縄に飛んで来てるんですよね。そうなると、沖縄戦が終わったのは本当はいつなのか、それすらも79年間、放置されて来たような気がします」
鈴木さん 「アメリカ軍が沖縄戦の終了を宣言したのが7月2日ですよね」
前泊教授 「はい、7月2日が『掃討作戦終了日』です。こういう節目の日に、こうしたことにも少し思いを馳せていただければと思います」
鈴木さん 「先生、先ほど大田昌秀知事が『戦争が終わったのは分かっていたが、出て来たのは10月23日だった』とおっしゃったインタビューの音声を放送したんですが、そのように沖縄戦が終わってからも、負けたか勝ったか分からなくて出て来られなかった方もたくさんいらしたわけですよね?」
前泊教授 「そうですね。南米でも移住した沖縄の移民の皆さんが『日本が負けるわけがない』『いや負けたんだ』という、いわゆる『白黒(しろくろ)論争』が続いたという記録もあります。それからルバング島やグアム島では横井さんとか小野田少尉がやっと出て来るということもありましたね。72年頃、ちょうど沖縄復帰の頃です」  
■県民から強く感じる「日本の政治に対する失望」
長野さん 「そして、一方なんですけど、16日に投票が行なわれた沖縄県議会議員選挙の話も伺いたいのですが?」
前泊教授 「はい」
長野さん 「普天間基地の辺野古移設に反対する勢力と容認する勢力、24議席ずつで同数となって、反対と容認の民意が二分された形、ということなんですが、県政野党が地域振興や経済を前面に出したことによって議席が伸びたという…」
前泊教授 「私にとっては45%という過去最低の投票率が衝撃でした。沖縄にとっては、米軍統治下で選挙権のない時代を27年間も過ごして、ようやく投票権を手に入れた。そういう意味から沖縄では、70年以降は80%以上の投票率を維持して来た。この選挙に対する強い思いが沖縄復帰にもつながって来たのですが、(今回の県議選では)県政が見捨てられたのかというくらい関心を持たれなかった。
私も事務所に『投票に行った人いるか?』と聞いたら20人中ゼロ。若い人たちから『県議って何してるのか分からない』『彼らの利権のためにバイトを休んで投票に行くなんてバカらしいよね』、そんな発言が飛び出したりすると『ちょっと待てよ』と。県議ってちゃんと仕事をしてたのか?それがちゃんとアピールできてるのか?で、今回は基地問題で『どんなにがんばっても、もう無理だろう』と。反対をしてた年配の人たちからも『もう投票に行くのはやめた』という声を聞きました」
長野さん 「これはやっぱり『諦め』ですか?『怒り』あるいは『失望』、いろんな感情だと思うんですけど」
前泊教授 「日本の政治に対する失望のようなものを(県民から)強く感じますね。何を言っても(政府には)もう通じない。そうであれば(投票に)行ってもしょうがないんじゃないか。私は、沖縄って日本の政治のカナリアだと思うんですね。この炭鉱のカナリアが、最初に息の根が止まる。あるいは鳴いて訴える。それで全体に危険を知らせるというのがありますが、沖縄の今の状況というのは、この日本全体の低投票率、選挙民主主義の危機を示してるような気がしますね」
長野さん 「私が米軍ヘリの事故で沖縄を訪れた2004年
■利権の問題ゆえ止められない普天間飛行場の辺野古移設工事
前泊教授 「そうなんですよ。今は普天間の移設問題についても、もう裁判闘争で司法も行政に立てつくようなことはしない、判決は最初から分かっていると。しかし実際に埋め立てている基地が役に立つのかと。海兵隊の司令官たちに聞くと『30年前にできた計画なんて今どき通用するわけないだろ?俺たちはドローンで戦争してるのに、あの基地、何のために造ってるんだ?』と言われるんですね」
長野さん 「え~!」
前泊教授 「しかも、その造っている基地が軟弱地盤で沈むかもしれないと。しかも、当初は3,600億円で造る予定だったのが、9,300億円にまで膨れ上がってるんです。家を建てるのに3,600万円でお願していたら9,300万円に上がった。その段階で普通は見直しますよね。でもこれが、軟弱地盤が見つかって増やした予算を4,300億円も使ったのに工事の進捗は15%。こうなって来ると、おそらく沖縄県が試算した通り2兆円を越して来るんですね。
実はこれ、石破さんが総理になりそうだというので先日議論をして、それから先週は中谷元さんも研究室に来られましたけど、その議論の中で(私が)『あの役に立たない基地に2兆円も掛けるなら、同じ予算で空母打撃群が4チーム造れますよ』と言ったら『おおっ!』と驚いたんですね。そして『そちらのほうが確かに良いかもしれない。しかしこれは利権の問題なので止められないんですよ』と、そんな話になったんですね」
長野さん 「辺野古の基地建設の利権というのは、もともとありましたもんね」
前泊教授 「今も基地建設に落ちた予算の75%は本土のゼネコンに流れてるんですね。ですから、この小さな基地に2兆円も掛けてどれほどの効果があるのかということを、もう一度、原点に帰って議論したほうが良いのではないかと思いますね」
長野さん 「でも今回の選挙で、玉城デニー知事はかなりやりずらくなって来るんですかね?」
、むしろ状況が悪くなっているというのは、人々の失望もあるし、普天間基地の危険除去という部分で、あの時代はまだ皆さん前向きに政治に対して考えていましたよね」 
■海兵隊からは「普天間の代替基地は普天間である」との発言も
前泊教授 「私はむしろ、これまで裁判に引っ張られていたものが、これで本質的な議論に入って来るような気がしますね。この基地ってそもそも必要だったの?っていう。そして、それをアメリカの海兵隊の司令官たちまでもが大っぴらに言うようになって来た。こうなって来ると、埋め立ての是非を巡るよりも、むしろこの基地の建設の必要性を見直す時期に来ているのです。海兵隊からは『我々にとって普天間の代替基地は普天間である』という発言まで昨年11月に出て来ています」
長野さん 「そうなんですか?ありえないですね」
前泊教授 「オスプレイの配備も、昨年11月に種子島の沖で墜落した時に、これは危ないということで、アメリカ側は飛行停止処分を出して、全世界で止めたんですね。それで今年3月の飛行再開では『まだ事故の原因が分かっていないので、30分以内に基地に戻れるところまで飛行を再開しても良い』ということでした。しかし日本では自由に飛行させたんですね。
日本政府は『安全だ』とおっしゃいますが、そうであれば、災害救助や現場にすぐに駆けつけられるオスプレイの素晴らしさを発揮してもらうためにも、17機買った自衛隊のオスプレイのうち2機を首相専用機として使ってみてはどうか、そういう提案もしています」
長野さん 「あっと言う間にお時間となってしまいましたが、先生のおっしゃった問題点は本当に日本全体で共有しなければいけないと強く思います。日米地位協定の問題なども聞きたかったのですが、お時間となってしまいました。またよろしくお願いします」
前泊教授 「はい。どうもありがとうございました」
日本列島
長野さん 「『ニュース アップデート』、沖縄国際大学の前泊博盛教授でした」

 
7月1日に岸田文雄が石川県を訪問するらしいので、「日本政府が安全だ」と言っているオスプレイを使って現地入りという離れ業をするならば、」未亡人製造機」と呼ばれた17機買った自衛隊のオスプレイも少しは見直されるかもしれないかな、とオジサンは思う。 
   
     

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悔い改める場がない自民党犯... | トップ | 大阪万博は「いのち輝く未来... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

辺野古新基地建設」カテゴリの最新記事